アジアは、文化も宗教も様々ですので、他の地域で見られるようないくつかの国旗の共通点というようなものは、一部を除いてあまり見られません。デザインや配色も国によって全く異なりますので、興味のある人には興味深いと思います。
国名 | 国旗等 | 説明 |
インド | 横に3等分されており、サフランは勇気、犠牲及び放棄の精神を、白は純潔と真理を、緑は信仰と肥沃な土地を、中央の青いチャクラ(24本のスポークを持つ輪)は輪廻転生を表しています。因みに、ニジェールの国旗に似ていますが、そちらにはチャクラの代わりにオレンジ色の円(太陽などを表す)が配されています。 縦横比 2:3 |
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インドネシア | 13世紀から15世紀にこの地を支配していたマジャパヒト王国の旗に由来します。上下に赤と白で2等分されており、赤は勇気を、白は純潔を表しています。配色はモナコの国旗と同じですが、縦横比が違います(モナコは4:5)。 縦横比 2:3 |
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カンボジア | 上下4分の1ずつが青で中心部に赤の帯が入っており、中央にはアンコールワットを表す白い建物が黒で描かれています。青は王権を、赤は国家を、白は仏教徒を表しています。なお、実際の建物を使用している世界で唯一の国旗です。 縦横比 2:3 |
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北朝鮮 | 上下に青、中央に赤、青と赤の境には白い細い帯が入っており、左側に白抜きの円内に赤で描かれた星が配されています。赤の帯は革命的伝統を、白の帯は純潔、強さ及び尊厳を、青の帯は主権、平和及び友情を、赤い星は社会主義を表しています。 縦横比 1:2 |
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シンガポール | 上下に赤と白で2等分されており、左上に三日月とその右側に5つの星が描かれています。赤は兄弟愛と平等を、白は純潔と美徳を、三日月は新興国家を、5つの星は国の理想である民主主義、平和、進歩、正義、平等を表しています。 縦横比 2:3 |
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スリランカ | 黄色の地に2つの枠が配されており、左側の枠は緑とオレンジの帯で縦に2等分されていて、緑色はスリランカ・ムーア人を、オレンジ色はスリランカ・タミル人を表しています。右側の枠の濃い赤は植民地国としての豊かな歴史を表し、中央に剣を持つライオンと四隅に菩提樹の葉が黄色で描かれています。ライオンはシンハラ民族、国家の強さ及び勇敢さを、剣は国家の主権を、菩提樹の葉は仏教とその4つの恩恵(慈愛、友好心、幸福、安寧)を表しています。なお、地色の黄色はその他の民族全てを表しています。 縦横比 1:2 |
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台湾 | 青天白日満地紅旗と呼ばれる旗で、赤地の左上部分の、青い長方形に12の三角形の光線を放つ白い太陽が描かれた部分は青天白日と呼ばれる中華民国の国章です。なお、この部分の歴史は1895年にまで遡り、後に中国国民党(中華民国の政党)の党旗にも使用されるようになりました。青は自由と正義と民主主義を、赤は友愛、犠牲、ナショナリズムを、白は平等と誠意と人々の暮らし表しています。太陽の12の光線は、1年の12ヶ月と同時に、2時間を1とする中国の12の時間単位も示しています。 縦横比 2:3 |
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タイ | 横に3等分されており、中央に青の太い帯があり、上下端は、赤白、白赤にさらに2等分されています。赤は国家と生命を、白は仏教の純潔さを、青は王室を表しています。なお、赤と青を逆にするとコスタリカの国旗とよく似ています。 縦横比 2:3 |
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大韓民国 | 通称「太極旗」と呼ばれ、白地の中央に太極を表す陰陽が青と赤で描かれており、その周囲四か所に儒教教典に由来する四卦が配されています。白は朝鮮における伝統的な色で平和と純潔を表し、四卦は左上から時計回りに天、月、地、日を意味し、向き合っているもの(天と地、月と日)で一つの意味を持つとされています。 縦横比 2:3 |
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中華人民共和国 | 赤地の左上に大きな星1個とその右側に小さな星4個が黄色で配されています。赤は革命を表し、黄色は光明を表し、5つの星は中国共産党(大きな星)のもとに団結する国内の4つの階級(労働者、農民、小資産階級、愛国的資本家)を象徴しています。 縦横比2:3 |
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日本 | 白地の中心に光線のない太陽を表す赤い円が配されています。 縦横比 2:3 |
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ネパール | 赤地に青で縁取られた重複する2つの直角三角形から成り、上の小さい方には月を象ったデザインが、下の大きめの方には12の突端を持つ太陽が白抜きされています。赤はネパールの国花であり勝利と勇気の象徴であるシャクナゲに由来し、青い枠は平和と調和を意味しています。2つの三角形は元来ヒマラヤ山脈を表していましたが、現在ではこの国の2大宗教であるヒンズー教と仏教を意味するものと理解されています。なお、この国旗は世界で唯一、四角形でないものです。 縦横比 4:3 |
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パキスタン | 緑地の左側に白の帯があり、緑の部分の中央には白抜きで大きな三日月とその右上に傾いた星が配されています。緑、三日月、星ともに伝統的なイスラムを象徴するものですが、白い部分はイスラム教徒以外の少数派の存在を表しています。なお、三日月は進歩を、星は光と知識を象徴しています。 縦横比 2:3 |
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バングラディッシュ | 緑地で中央からやや左寄りに赤い円が配されています。緑色はバングラデシュの豊かな植生を、赤い円は昇る太陽と独立の達成を表しています。 縦横比 3:5 |
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東ティモール | 赤地に、左から中央に向けて黄色の大きな三角形が伸びており、その内側に一回り小さな黒い三角形があり、その中に白抜きで傾いた星が配されています。黄色は過去の植民地時代を、黒は乗り越えなければならない啓蒙主義を、赤は民族解放のための闘争を表しています。白い星は平和を象徴するとともに、道を示す光として示されています。 縦横比 1:2 |
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フィリピン | 上下に青と赤で2等分されており、左側から中央部に向けて白い正三角形が伸び、その三角形の中心に8方向への光を放つ太陽、各コーナーに星が合計3個描かれています。青は平和と正義を、赤は勇気を、白の正三角形は平等を表しています。8つの光線はスペインからの独立を求めた8州を、3個の星はルソン、ビサヤ、ミンダナオの3つの主要な国内地域を意味しています。 縦横比 1:2 |
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ブータン | 右上から左下に斜めに2等分されており、左上が黄色、右下がオレンジ色となっています。2分するラインの中央には国のシンボルでもあるドゥルック(雷龍)と呼ばれる龍が左向きで黒と白で描かれています。この白色は純潔さを意味し、四肢の爪で掴まれている宝石は富を象徴しています。背景色は、ブータン国内の精神的、世俗的なパワーを表し、オレンジ色は仏教を、黄色はこの国を統治する王室をそれぞれ表しています。 縦横比 2:3 |
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ブルネイ | 黄色の地に左上から右下に向けて白と黒の帯が入っており、中央には、国教であるイスラム教の象徴である三日月を両手でささえているデザインの国章がオレンジ色で配置されています。黄色は王室の色であるとともにスルタンを象徴し、白ろ黒の帯は主席大臣を表しています。国章には、三日月部分にマレー語のアラビア文字表記で国の標語である「常に神の導きに従いなさい」と、その下のリボンの部分には国名「ブルネイ・ダルサラーム国」がアラビア語で書かれています。 縦横比 1:2 |
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ベトナム | もともと旧北ベトナムが制定した旗を南北統一後も使用しているもので、赤地の中央に黄色で星が配置されています。赤は独立のために人民が流した血を、黄色は革命を、そして星の5つの角は、社会主義を構築するために団結する農民、労働者、知識人、商人及び兵士の5つの社会的階層を表しています。 縦横比 2:3 |
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香港 | 赤地の中央に香港を象徴するバウヒニア(香港蘭)の5つの花びらを模ったデザインが白抜きで描かれており、それぞれの花びらの中心には赤い小さな星が配されています。赤は中国国旗をもとにしたもので本土を、バウヒニアの花は香港を表していて、中国に内包される香港を意味しています。なお、5つの星は中国国旗の5つの星を反映しています。 縦横比 2:3 |
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マカオ | 緑地の中央に、蓮の花と橋と海がデザインされたものが白抜きで描かれ、その上に5つの星が黄色でアーチ形に配されています。蓮はマカオを象徴する花で、その3つの花びらは、マカオを構成するマカオ半島と2つの島を表しています。5つの星のうち、中央のものは他の4つよりも大きくなっていますが、これらは中国国旗の5つの星を反映しており、マカオが中国の一部であることを意味しています。 縦横比 2:3 |
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マレーシア | 赤で始まり白で終わる横帯が7本ずつ走っており、左上の青い長方形の中には黄色でイスラムの象徴である三日月と星が描かれています。赤白合わせて14本の帯は国内の14州(厳密には13の州とクアラルンプール連邦直轄地域)の平等な地位を、14の突起を持つ星はそれらの州の団結を表しています。また、青はマレー人の団結を、黄色はマレーの統治者たちの王室を象徴しています。州の数が横帯に反映されているという点で、米国の星条旗の影響を受けていると言えます。 縦横比 1:2 |
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ミャンマー | 横に3等分されており、黄色、緑、赤の配色となっており、中央には白抜きで大きな星が配置されています。この星は3色の帯に跨っていますが、これはミャンマーが地理的、民族的に一体化する意義を示しています。なお、黄色は国民の団結、緑は平和と豊かな自然環境、赤は勇気と決断力を表しています。 縦横比 2:3 |
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モルディブ | 赤地の枠内に緑の長方形があり、その中に右を向いた三日月が白抜きで描かれています。赤は国を守るために犠牲になった人々を、緑は平和と繁栄を、三日月はイスラムを、それぞれ表しています。 縦横比 2:3 |
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モンゴル | 縦に3等分され、両側が赤、中央が青という配色になっています。左側の赤の帯の部分には、かつてモンゴルで使われていたソヨンボ文字による国章が黄色で描かれています。国章は、上から火、太陽、月、地球、水、そして陰陽を表しています。地色の青は空、赤は進歩と繁栄を表しています。 縦横比 1:2 |
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ラオス | 上下4分の1ずつに赤の帯、中央に青の帯という配色で、青帯の中央に白い円が配置されています。赤は解放のために流された血を、青はメコン川と繁栄を表し、白い円はメコン川の上に浮かぶ満月を意味するとともに、ラオス人民革命党のもとに団結する人民と国の明るい未来を象徴しています。 縦横比 2:3 |