本文へスキップ

海外旅行の参考サイト LovelyPlanet

旅の写真集  フィリピン共和国(その3)HEADLINE

フィリピン観光の旅行記を兼ねた写真集(その3)です。ここでは、フィリピンのビーチ観光の玄関口セブ島、チョコレート・ヒルズとターシャが有名なボホール島、第2次世界大戦の激戦地レイテ島など、様々な島々から成るビサヤ諸島の様子をご紹介します。

《マクタン島》

マクタン(Mactan)島は、国内で9番目に大きな島であるセブ(Cebu)島に隣接して橋2本で繋がるリゾート・アイランドで、日本からの直行便も就航する国内第2のハブ空港で世界を結ぶ空の玄関でもあるセブ・マクタン空港もこの島にあります。

写真は、その2本ある橋のうちの一つマーセロ・フェルナン・ブリッジ(Marcelo Fernan Bridge、略称ニュー・ブリッジ)で、手前がマクタン島、奥がセブ島になります。
  《マクタン島のマゼラン記念碑》

そのマクタン島の北東にある Magellan's Marker は、1521年にマゼランがこの地に上陸した際に現地の酋長ラプラプ(Lapu-Lapuに返り討ちに遭い1521年にここで亡くなったことを記念して建てられたモニュメントです。
《マクタン島のラプラプ像》

そのマゼラン記念碑のすぐそばに建つのが件の英雄ラプラプ像です。

盾と鋭利な刃物を携えている勇姿がとても男性的で素敵ですが、実際にマゼランが殺られたのは槍と毒矢だったそうです。

それはそもかく、ラプラプは今でもマクタンのダウンタウンに Lapu-Lapu City として名前が残るほどの地元の英雄です。
《マクタン島のニュータウン・ビーチ ①》

ラプラプ像から徒歩30分ほどのところにあるニュータウン・ビーチ(Newtown Beach)は、地元の人で賑わう公共ビーチです。
《マクタン島のニュータウン・ビーチ ②》

入場料は一人150ペソ(約300円、週末は200ペソに値上げ)かかりますが、皆さん金に糸目も付けずに脇目も振らずにビーチ遊びに興じています。

お陰で、あまり広くはないビーチは芋洗い場状態です。
《マクタン島のニュータウン・ビーチ ③》

フィリピン人は泳ぐだけでなくビーチ沿いにある屋根付きのバンガローやテーブル席(有料)を家族や友達同士で借り切ってバーベキュー大会をするのも大好きです。おかげで物見遊山で訪れた観光客にとっては座る場所を確保するのも大変です。ていうか無理でした。
《マクタン島のニュータウン・ビーチ ④》

ただ、写真では美味く表現できていませんが、こんな混み合った海でも水は驚くほどきれいです。
《黄昏のマクタン島から見たセブ島 ①》

先ほどご紹介したニュー・ブリッジ越しのセブ島の黄昏です。
《黄昏のマクタン島から見たセブ島 ②》

手前はマクタン島のラプラプ・シティの目抜き通りケソン(Quezon)通りです。
《セブ・シティのサント・ニーニョ教会 ①》

セブのダウンタウン中心部に建つ Basilica Minore del Santo Niño は、サン・オウガスチン教会(San Augustin Church)とも呼ばれる1565年に建てられたフィリピン最古の教会です。3度に渡って焼失しましたが、現在の建物は1737年に再建されたものだそうです。
《セブ・シティのサント・ニーニョ教会 ②》

中央の祭壇はとても美しく、内部は常に多くの信者で賑わっています。
《セブ・シティのサント・ニーニョ教会 ③》

サント・ニーニョ教会の向かいにもバシリカが建っています。
《セブ・シティのサント・ニーニョ教会 ④》

ここのファサードはマカオのサン・パウロ天主堂のように美しいものでした。
《サンペドロ要塞 ①》

サント・ニーニョ教会から港に向かって5分ほど歩くと海に面した Fort San Pedro がの入口が見えます。フィリピンは地名の多くがスペイン語であることからわかるように16世紀初頭から約400年間スペインンの植民地だったのですが、この要塞もスペイン統治時代の1738年に建設されたものです。
《サンペドロ要塞 ②》

当初は近隣の海賊に対する要塞として建設され、その後アメリカ統治時代には兵舎として、さらに第2次世界大戦中には日本軍医夜捕虜収容所として使われるなど、時代毎に結構な活躍をしてきた歴史ある要塞です。
《サンペドロ要塞 ③》

ただし、現在ではそのような堅苦しいイメージはほとんど払拭され、そこそこの数の観光客の他には、地元のカップルなどがロマンチックな時を過ごす場所として人気があるようです。
《フェリー・ターミナル ①》

先ほどセブ(マクタン)島は世界各地とを結ぶ空の玄関と書きましたが、実は近隣の島々を結ぶフェリーのハブの港でもあります。
《フェリー・ターミナル ②》

特に朝方などには15~20分おきに各地へ向かう便が頻発していて、どの船も大変な混雑ぶりです。
《フェリー・ターミナル ③》

そんな中でもセキュリティ管理には余念がありません。全ての荷物と人物はX線検査されます。
因みに人物の身体検査は男女別です。先進的な試みで好感が持てます。
《ターシャ保護区》

そんな訳で、私もフェリーでセブ島の南東に位置し、国内で10番目に大きい島、ボホール(Bohol)島に向かいました。セブ・シティからボホール島の玄関口タグビララン(Tagbilaran)までは高速艇でちょうど2時間です。
まず最初に訪れたのは世界最小のメガネザルが見られるという Tarsier Conservation Area です。
《ターシャ ①》

ターシャ(Tarsier)は大人でも体長10~12cmほどで、フィリピン国内ではボホール島の他にも多くの島で見られる動物ですが、手のひらサイズであることと見ようによっては表情が非常に可愛いというで愛好家が多いため多くの場所で無許可で捕獲されて数が減ってきているため、ボホール島には2か所の保護区(檻のない動物園のようなもの)が設けられています。
《ターシャ ②》

トンボなどの昆虫やコウモリなどが主食とのことで、基本的に夜行性なので昼間は寝ていることが多いようです。

この時は、観察中に急に激しい雨が降り出したこともあってか、小心者の彼らは目を覚まして少しおびえた様子で周囲を観察していたためカメラ目線の写真を収めることができました。
《ターシャ ③》

小心者と書きましたが、本当に非常に繊細な心の持ち主だそうで、ペットにされたりフラッシュを使った写真などを撮られたりすると、ストレスのために自分で頭を木の枝やカゴに激突させて自殺をしてしまう個体が多いことでも知られています。
《ターシャ ④》

小さいのは確かにチャーミングですが、下から目線で睥睨する容貌は、スター・ウォーズの登場人物ヨーダのようだと思えなくもありません。
《ターシャ ⑤》

ただ、正面からいたいけな視線で無邪気に見つめられるとやはり胸がキュンとなってしまうのは仕方ありません。

因みに、大きなお目々のひとつの重さは約3gということで、これは脳の重さとほぼ同じだそうです。
確かに目は大きいですが、猿にしては脳の大きさがちょっとだけ小さめの感じがします。
《ターシャ ⑥》

ご紹介したターシャ保護区は、ボホール島のもう一つの見どころチョコレート・ヒルズに向かう途中にあります。
セブ島などから1日ツアーなどに参加すれば気軽に訪れることができるので、セブ島へお越しの際には是非立ち寄ってみては如何でしょうか。
《チョコレート・ヒルズ ①》

という訳で、次に訪れたのは、ターシャ保護区の17kmほど北に位置する Chocolate Hills Complex です。
《チョコレート・ヒルズ ②》

complex といっても、他の丘より若干高い丘の上に展望台があるだけの、国内有数の観光地にしては比較的質素な施設です。
《チョコレート・ヒルズ ③》

チョコレート・ヒルズというのは、この周囲の50km2に渡って高さ30~40mほどの円錐形の小高い丘が約1260個隆起しているという奇観で、丘は通常は緑の草で覆われており、乾季に入るとこれが枯れてチョコレートのような茶色い色合いになることからこの名が付いています。
《チョコレート・ヒルズ ④》

とはいうもの、ただ茶色いだけなら他にいろいろありそうなものですが、わざわざチョコレート・ヒルズというのは、一つ一つの形がチョコレート・キスという米国のチョコ(正式名称は Hershey's Kisses)にその形状がちょっとだけ似ていることから名付けられたものだそうです。
《チョコレート・ヒルズ ⑤》

上の2枚の写真は展望台から眺めた典型的な景観ですが、休憩施設の裏側に回って反対方向を見ると、よりソフトな形の丘が連なっています。

先述のように全部で1260以上あるということですが、展望台から見る限りでは想像していたより規模が小さく感じました。
《ロボック川 ①》

ボホール島の有名なアトラクションというのは、主に以上の2つなのですが、もう少し時間に余裕がある人にはロボック(Loboc)川のクルーズというものも用意されています。
《ロボック川 ②》

ロボック川は島のほぼ中央、チョコレート・ヒルズの少し西の森の中を源流とする川で、川幅は特に広くはありませんが熱帯雨林情緒を感じさせる雰囲気のよい川です。
《ロボック川クルーズ ①》

このロボック川の下流寄りの正にロボックという村の近くにクルーズ船の乗り場があります。
《ロボック川クルーズ ②》

ここでは、所要約1時間、往復4kmほどのプチ・クルーズが一人550ペソ(2018年現在、約1,100円)で楽しめます。

フィリピン人にもとても人気のアトラクションのようで、ご覧の様な50人以上は乗れそうなボートが、30分くらいですぐに満員になって続々と出発します。
《ロボック川クルーズ ③》

1時間ほどの乗船時間ではありますが、何ときちんとしたビュッフェ(種類も量も豊富で正に食べ放題モード)も付いているので、ほぼ食べっぱなしで、ついでに景色を楽しんでいる感じの人も多くいました。
《ロボック川クルーズ ④》

おまけにどういうわけか生演奏付きです。因みにこの女性歌手はとても歌が上手で、こんなところで(と言ったら失礼ですが)歌っていている場合かと少し呆れてしまうほどでした。
《ロボック川クルーズ ⑤》

そんな豪華なクルーズですが、周囲の景色もご覧の様に南国情緒溢れる立派なものです。
《ロボック川クルーズ ⑥》

しばらく行くとちょっとした滝があってここでUターンします。
《ロボック川クルーズ ⑦》

帰りがけには、お約束の地元の民芸集落に一時停留して踊りを披露してもらったりお土産を紹介してもらったりしますが、フィリピン国内の他の店と同様、あまり強い商売っ気は感じられないので気楽です。
《ロボック川クルーズ ⑧》

帰りは来た道を戻りますが、食事をしたりもしないといけないので飽きる暇はありません。
《ロボック川クルーズ ⑨》

途中、何艘も他のお客さんとすれ違いますが、どの船も満員御礼状態です。

以上、ボホール島では、1泊2日で、ターシャ、チョコレート・ヒルズ、ロボック川クルーズの3つを楽しみましたが、この辺の(というかフィリピン国内の多くの)宿ではスクーターを(無料又は廉価(500ペソ程度)で貸し出してくれるので、時間的には十分すぎるほど余裕です(その際はロボック村に宿泊するのが効率的です)。
興味のある方は是非お試し下さい。
《タグビラランのバス・ターミナル》

ボホール島の観光は以上で終わりですが、ボホール島の隣には橋2本で繋がった広さ約80km2ほどの小さな島パングラオ(Panglao)島があるので、せっかくなので訪れることにしました。

タグビラランから島の中心部まではジープニー(乗合バス)で1時間ほどの距離です。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ①》

パングラオ島は、プチ・リゾートが点在する観光客に人気の島です。

特に島の南西部に位置する公共ビーチ Alona Beach は外国人のみならず、近隣の島々からフィリピン人も多く訪れる人気のスポットです。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ②》

白砂で遠浅なビーチです。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ③》

東南アジア(特にフィリピン)のボートは船体の両側にアウトリガーが付いて安定感のあるバンカーボート(bunker boat)が主流です。
どれも判で圧したようにアメンボのような姿をしています。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ④》

岸辺の結構浅い場所(水深10cmくらい)まで小魚が泳いでいたりするので誰でも気軽にシュノーケリングができます。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ⑤》

ビーチにはお洒落な休憩施設もありますが、飲食代と別に料金がかかる(とはいっても200円程度)ので、公共ビーチではあまり人気がないようです。
《ココナツ・ジュース ①》

浜辺では冷えたココナツ(現地語ではBuko)ジュースが売られています。
《ココナツ・ジュース ②》

地方では、大きさにもよりますが20ペソ(約40円)くらいからありますが、ここのは80ペソでした。

それでも席に座らせてもらえ、ジュースを飲んだ後には果肉も最後まで楽しむことができたので大満足でした。日本人や欧米人などは、慣れる前はジュースだけ飲んで終わってしまう人がいますが、飲み終わった後に店の人に頼めば身を半分に割ってくれるので、是非お願いしてみましょう。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ⑥》

同じ公共ビーチでも、マクタン島のニュータウン・ビーチとは混雑度が全く違います。

パングラオ島はビーチが有名ですが、ほとんどのリゾートホテルはプライベート・ビーチを備えているので、公共ビーチは比較的空いているのです。(マクタン島にも多くのプライベート・ビーチがありますが、天下のセブ島に隣接しているだけあって島を訪れる人の数が違うのでしょう。)
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ⑦》

比較的混んでいる場所でもこの程度です。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ⑧》

お陰で皆さん思い思いのスタイルでビーチ・ライフを楽しんでいます。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ⑨》

アロナ・ビーチでは東西に続いていますが、今回の写真では東側からご案内しています。西に行くほど海もビーチもきれいでプライベート感も増してくるので、地元の人(というかフィリピン人観光客)は東側にはほとんどおらず、西側に集中していました。
《パングラオ島のアロナ・ビーチ ⑩》

遠浅の海は、この日、陽が暮れる頃には干潮のために遠くまで歩いて行って潮干狩りをする地元の人々の姿が結構見られました。
《ランドリーの看板》

フィリピンは東南アジアでも飛び抜けて物価が安い国ですが、ランドリーも同様です。
この店は仕上げ時間によって料金が変動するパターンですが、翌日(24時間)仕上げであれば1kg当たり約180円です。南国なのであまり重い衣類というのは想定しづらいので、540円(ミニマム3kgなので)もあればありったけの衣類を洗濯してもらえると思います。

ただし、このポスターの女性は、目つき、腰つき、手つきどこから見ても下着ドロボーにしか見えないのは、何かの警告かもしれないので注意しましょう。
《セブ空港の水飲み場》

セブ島周辺の観光もそれなりに終わったので、次は飛行機でレイテ(Leyte)島に向かいました。
船とバスを乗り継ぐと7~8時間かかるということだったので駄目元でエアチケットを検索したら、往復で約5千円というのがゲットできたのでラッキーでした。
写真は空港の待合ロビーにあった水飲み場です。日本人も多く利用する大国際空港ですが、フォントは非常にしっかりしている割に「飲む」というのはどうなんでしょう?「飲め」よりいいとは思いますが、世界には不思議な日本語が満ち溢れています。
《タクロバン中心部 ①》

Tacloban は、国内で8番目に大きな島であるレイテ島の北西部に位置し人口約22万人を抱える、島内最大の都市です。

市街地には、国内の他の都市同様、トライシクル(三輪タクシー)が右往左往しています。
《タクロバン中心部 ②》

写真左のマクドナルドが市街地の正に中心のランドマークとなっていて、近郊や2km離れた長距離バスターミナル行きのジープニー(小さめのものはマルチキャブ(multicab)とも呼ばれています)乗り場がその周りを取り囲んでいます。
写真右側部分を大挙して走り回っているのがジープニーです。普通の乗用車より台数が多いほど頻発しています。
《タクロバン中心部 ③》

マクドナルドの裏手にはきれいな湾が広がっています。
隣接する、国内で4番目に大きいサマール(Samar)島行きの客船(右側のバンカーボート)などもここから発着します。
《サン・ファニーコ・ブリッジ ①》

タクロバンの長距離バスターミナルからジープニーで20分ほどのところにある全長2,164mの San Juanico Bridge は、レイテ島とサマール島を結ぶフィリピンで最も長い橋で、1969年から73年まで約4年間かけて建設されました。

その美しい形状から、現在ではタクロバン周辺の最も主要な観光スポットの一つとなっています。
《サン・ファニーコ・ブリッジ ②》

橋は、中央の小島を挟んでS字型を描いてサン・ファニーコ海峡を越える形になっていて、構造的にはレイテ島側の重厚なトラス橋とサマール島側の多径間連続橋に2分され、総スパン数は43もあります。
《サン・ファニーコ・ブリッジ ③》

左の写真はサマール島側から眺めた様子です。

通行量は無料なので、トライシクルやジープニーも気軽に利用しています。
《サン・ファニーコ・ブリッジから見た渦潮》

サン・ファニーコ海峡は数多くの渦潮が見られることでも有名です。
《サン・ファニーコ・ブリッジ ④》

発展途上国ではよく橋や空港などでは撮影禁止の場合が多いのですが、フィリピンでは非常に寛容ですので、こそこそすることなく安心して美しい写真撮影に興じることができます。
《サン・ファニーコ・ブリッジ ⑤》

完成当時から長い間、橋は白く塗られていましたが、現在では赤く塗り替えられています。
(観光パンフレットなどを見るとほとんどの写真が白いままなので、赤くなったのはつい最近のことのようです。赤も素敵ですが、白もとても美しかったようです。)
《サン・ファニーコ・ブリッジ ⑥》

トラス橋手前からサマール島側を眺めた様子です。

なお、ご紹介が遅れましたが、この橋は当時のマルコス大統領がこの地出身のイメルダ夫人へのプレゼントとして22億円を投じて建設し、彼女の44歳の誕生日に開通させたものであることから、別名マルコス・ブリッジとも呼ばれています
《サン・ファニーコ・ブリッジ ⑦》

このトラス橋の中心部が州境のようで、レイテ島に向かう手前には"WELCOME TO LEYTE"の文字が描かれています。
《サン・ファニーコ・ブリッジ ⑧》

逆は、"WELCOME TO LEYTE"です。
《釣り人》

橋の下には、呑気に釣り糸を垂れている人がいました。こんな小さな船でも一応バンカー・ボートです。
《モールの風景 ①》

タクロバン中心部から南に5kmほどのところにあるロビンソンズ(Robinsons)は、中心部のマクドナルドと同じくらい地元の人のランドマークとなっているショッピング・モールです。

大袈裟でなく、両者を結ぶジープニーは10秒おきくらいに運行されています。

1階のイベントスペースでは、この日はたまたま空手か柔道のような衣装を身に纏った少年少女が公開練習を行なっていました。
《モールの風景 ②》

近寄ってよく見たらテコンドー(韓国の国技)でした。
欧米やアフリカなどを旅行していると、空手の型を披露してくれなどと無茶振りされることも多いですが、東南アジアではどちらかというとテコンドーの方が人気のようです。

かわいい女の子の高い蹴りがとても様になっています。
《マッカーサー上陸記念公園 ①》

そのロビンソンズのさらに南約5kmほどのところにあるのが MacArthur Landing Memorial Park で、中央にはダグラス・マッカーサー(Douglas MacArthur)を始めとする7人の男性の銅像が立っています。
《マッカーサー上陸記念公園 ②》

第2次世界大戦開戦間もない1942年3月に戦局の悪化から ”I shall return"の言葉を残してフィリピンを脱出したマッカーサーが、1944年10月20日に他の6人の兵士たちと共にこの地(実際はこの記念公園の数キロ南)に再上陸したことを記念して1981年に立てられた銅像です。
《マッカーサー上陸記念公園 ③》

この公園はタクロバンだけでなくレイテ島を代表する人気の観光地となっていて、毎日多くのフィリピン人が将軍様の勇姿を拝みに訪れます。
《マッカーサー上陸記念公園 ④》

それにしても大きな人たちです。さすがアメリカさん、食べるものが違うからでしょうか。
《マッカーサー上陸記念公園 ⑤》

地元の人たちと比べるとその大きさが顕著です。

こんな人たち相手に戦争して勝てると思っていた日本はやはり無謀でした。
《マッカーサー上陸記念公園 ⑥》

などと思ってガイドブック(Lonely Planet)をよく読んでみたら、この銅像は等身大ではなく実物の2倍の大きさなのだそうです。

道理で大きすぎると思いました。
《マッカーサー上陸記念公園 ⑦》

因みにここに写っているコスプレの人たちは家からこんな格好をしてきた訳ではなく、すぐ目の前で営業している貸衣装屋からのレンタルです。こんな商売が許されるのも天真爛漫なフィリピンならではです。
(一応国立公園なので、すぐ近くには警備員も常駐していますが池の中に入ろうと銅像と手を繋ごうと全く無頓着です。)
《レイテ州庁舎 ①》

再びタクロバン中心部に戻ってきました。
写真は白亜の州庁舎です。幸いこの建物は破壊を免れましたが、実はタクロバンは2013年11月8日に現地を襲った史上最強とも言われる猛烈な台風ヨランダ(Yolanda)によって壊滅的な打撃を受けた町で、建造物の8割以上が破壊され、フィリピン全土で死者約6,200名、行方不明者約1,800名とされているうち9割以上がタクロバン周辺で被害を受けたそうです。
《レイテ州庁舎 ②》

そんな州庁舎の脇にもマッカーサー上陸の彫刻が飾られています。
《マリア観音》

市庁舎から徒歩10分ほどの海外沿いの公園には、地元で Maria Kannon 又は Madonna of Japan と呼ばれている観音像が立っています。

ここは戦時中は日本軍のキャンプだったところで、戦後、日本とフィリピンの友好関係が改善した際に日本からフィリピンに寄贈されたものだそうです。

因みに現地では、この観音像にお参りする際には、彼女に襲われないように服を裏返しにして訪れるようにという謎の都市伝説が残っているそうです。
《営業禁止のジュース屋台》

マドンナの丘の裏手にあるレイテ公園(Leyte Park)では、とても大きな営業禁止の看板の前で幼気な少女が自家製のジュースを販売していましたが、咎める人は誰もいませんでした。
《サント・ニーニョ聖堂》

タクロバン中心部の南500mほどに建つ Santo Niño Shrine & Heritage Center は、イメルダ夫人とその家族のため建てられた邸宅(とはいうものの彼女は生涯一度も宿泊することはなかった)で、市街地中心部では最大の見どころとされています内部の装飾や数々のコレクション(夫人の有名な靴のコレクションを含む)が有名です。
《夜のタクロバン中心部 ①》

先述のとおり、タクロバンは2013年の台風の直撃により壊滅的な打撃を被りましたが、4年半後の現在では、その面影はほとんど残っていません。

夜のマクドナルド周辺は治安も良く当時横行した商店での強奪事件など想像することもできないほど平和な雰囲気です。
《夜のタクロバン中心部 ②》

路地の屋台も健全に営業されています。
フィリピンでは屋台の料理の質も高いので、時折道端を徘徊する黒っぽい虫さえ気にしなければ、充実した食生活が楽しめます。
《夜のタクロバン中心部 ③》

一方、フィリピンには独自のファーストフード文化があって、日本人には馴染みの薄い店が多いのですが、そんな中、フィリピンに滞在すればどんな小さな町にでも1軒、大きな町だと10軒くらいは平気である有名店がジョリビー(Jollibee)です。
基本的にハンバーガーやスパゲッティ、フィリピン人が大好きながフライドチキンが非常に廉価で楽しめるのが魅力ですが、どれもフィリピン色の強い甘めの味付けになっています。
《アンドックス ①》

ファーストフード店舗数断トツ1位はジョリビーですが、他にも中華系のチョーキン(Chowking)、ご飯食べ放題のバーベキュー店イナサル(Inasal)なども人気ですが、個人的に一番気に入っているのは Andok's というロースト・チキン店です。ホールサイズで約400円、ハーフだと230円という値段も魅力ですが、この店の最大の魅力はその肉のジューシーさと味付けの素晴らしさです。3日続けてテイクアウトしても飽きませんでした。とてもお薦めのお店です。
《アンドックス ②》

写真は、そのアンドックスでテイクアウトしたローストチキンのハーフです。一人ならこれで十分な量です。日本の普通のレストランで食べたら1,200円くらいはするのではなかろうかという質と量なので、騙されたと思って是非お試し下さい。
因みに、店内ではビールは販売していませんので近所のセブンイレブンなどで購入しましょう。330mlで70円ほどです。
《セブ・パシフィック航空》

今回のビサヤ諸島の旅では(日本からの往復も含め)多くの路線で Cebu Pacific を利用しました。
フィリピンというと従来はフィリピン航空がメインでしたが、最近ではこちらの方が勢力が大きくなっています。定時運航率も高いし運賃も比較的安いのでお薦めです。それにしてもどうしてどこの国でもナショナル・フラッグ・キャリアというのは示し合わせたように没落していくのでしょうか。もっとまじめに仕事に取り組んで欲しいものです。
《24時間空港》

セブ・マクタン国際空港での、ある日の夜中の出発便モニターです。

日中よりは本数は少ないですが、それでも間段なく出発しています。出発便があるということは同様に到着便もあるということです。
(因みにこの空港は市街地中心部(日本で言うと羽田空港くらいの立地)にあります)。

憧れの24時間空港。羨ましい限りです。

フィリピン共和国の写真集(表紙)へ戻る。

スポンサーリンク

ホテルを検索する

チェックイン日

チェックアウト日


海外旅行 - LovelyPlanet

国別基本情報

旅のベストシーズン

世界の国旗

世界の紙幣・貨幣

国別データランキング

個人的世界のランキング

お役立ちリンク

プロフィール - LovelyPlanet

スマートフォン版