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旅の写真集 ミャンマー連邦共和国(後編)HEADLINE

ミャンマー観光の旅行記を兼ねた写真集の後編です。ここでは、ミャンマー旅行のハイライトとも言えるバガンとその近郊を観光した後、東部の高原地帯にある風光明媚なインレー湖を巡り、ヤンゴン市内及びその周辺の寺院を訪れるまでの旅をご紹介させていただきます。

《バガン遺跡》

マンダレーから約190km南西に位置する Bagan は、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界3大仏教遺跡の一つとされるミャンマー屈指の聖地であり観光地です。
《バガンのマーケット ①》

バガンの遺跡地区の数キロ北東に位置するニャゥンウー(Nyaung Oo)の町は、長距離バスやエーヤワディー川(Ayeyarwaddy River)のフェリーのターミナルがある、バガンと国内各地を結ぶ交通の拠点です。
《バガンのマーケット ②》

そのため、バガン周辺の交易の中心地ともなっていて、マーケットの規模も非常に大きく何でも揃っているので、多くの人々が訪れ活気に満ちています。
《バガンのマーケット ③》

思い思いの場所に陣取って営業する露店もあれば、アーケード状の商店も数多く軒を連ねています。
《ダマヤズィカ・パゴダ》

一口にバガンと言ってもその範囲は広く、ニャウンウー、オールドバガン、ニューバガンの3つの地域に分けられます。
Dhammayazika Pagoda は、空港とニューバガンの村を結ぶ10kmほどの幹線道路の中程にぽつんと佇む1196年建立の寺院ですが、中央に建つ仏塔の美しさには定評があります。
《ローカナンダー・パゴダ》

ニューバガンの村のはずれのエーヤワディー川沿いに建つ1059年に建てられた Lawkananda Pagoda は、古くから川を行き交う船の目印としても活躍してきたという、非常に美しい仏塔です。
《マヌーハ寺院の坐像》

ニューバガンからオールドバガンに向けて5kmほど北上したミィンカバー(Myinkaba)村の幹線道路上にある Manuha Temple は1067年に建てられた古い寺院です。外観は特筆すべきほどではありませんが、内部に鎮座する3体の坐像と1体の寝仏が非常に有名です。
《マヌーハ寺院の涅槃像》

涅槃の境地を表現しているそうで、非常に安らかな表情です。
《シュエズィーゴン・パゴダ》

ニャウンウーの外れ、バスターミナル近くにある Shwezigon Pagoda は、バガンを代表する黄金の仏塔です。元は少し離れたエーヤワディー川沿いに1102年に完成したそうですが、その後、地震や水害に見舞われて何度も再建され、現在の形になったのは1984年だそうです。
《バガンの風景 ①》

オールドバガンの東2km弱ほどに位置するチャイミンガー(Khay Min Gha)寺院からは、周囲に広がるバガンらしい美しい風景が望めます。
《バガンの風景 ①》

なお、日本の有名ガイドブックには、この辺りはパヤーンガーズー(Payangazu)寺院群という名で紹介されていますが、地元では全く通用しない名称なので注意が必要です。
《アーナンダ寺院 ①》

チャイミンガー寺院の1kmほど西、オールドバガンの城壁のすぐ外にある Ananda Temple は、バガンで最も美しい建築物と言われています。
《アーナンダ寺院 ②》

1105年に建てられたもので、1975年の地震で損傷しましたが、その後すっかり修復されて昔通りの美しさを取り戻しています。
《アーナンダ寺院 ③》

中心部の本堂は一辺が53mの正方形となっていて、その中央には身長9.5mの4体の仏像が四方を向いて立っています。
写真は南を向いた迦葉仏(Kassapa)です。
《オールド・バガン ①》

オールド・バガンは、城壁に囲まれた1.5平方kmほどの区域です。通常、オールド何とかというと、旧市街的なイメージがありますが、ここには数件のホテルと土産物屋がある程度で、他はご覧のとおりの有り様です。
《オールド・バガン ②》

右に見える白い建物はタビニュ寺院(Thatbyinnyu Temple)です。
《タビニュ寺院》

高さ61mのタビニュ寺院は、1144に建てられたバガンで最も高い寺院ですが、高いだけではなく、それなりの美しさも兼ね備えています。なお、これだけ高い建造物ですが、一応2階建てという扱いです。
《ゴドーパリン寺院 ①》

左に見える大きな建物は、バガンではタビニュ寺院に次いで2番目に高い Gawdawpalin Temple(高さ55m)です。1227年完成で建築様式はタビニュ寺院のものを受け継いでいるので、見た目も似ています。
《ゴドーパリン寺院 ②》

この建物も、頑丈そうに見える割には1975年の地震で上部(2階から上)が壊滅的な打撃を受けたそうですが、現在ではご覧のとおり綺麗に修復されています。
《考古学博物館》

王宮のような博物館です。世界遺産に登録された遺跡にはこのように豪華な建物が新設されるのが通例ですが、ここバガンはその実力と裏腹に世界遺産ではないのに不思議な現象です。
《レヤー僧院》

18世紀に建てられた Nat Leya Monastery(正式名称は Taung Kyaung Monastery)は、オールド・バガンの北東の城壁のすぐ外に位置するレヤー村にある非常に独特な美しい構造の僧院です。
なお、手前に停車中の馬車は、私が1日借り切ったものです。観光地で馬車というのはちょっと恥知らずな感じですが、バガンでは普通のことですのであまり気に病む必要はありません。
《ボートトリップ》

とはいうものの、馬車ばかりでは飽きてしまうだろうからという配慮で(というか御者兼ガイドがちょっと休みたくなったからか)、勧められるままに、1時間ほどのエーヤワディー川クルーズに一人で参加することになりました。
なお、このボートは、貸切で700円ほどでした。
《レンガ工場》

向こう岸では随分な土煙の中でレンガや陶器のようなものが製造されていました。
《漁師一家》

どこまで本気だかわからないようなのんびりとした仕草で釣りに興じるご家族を見かけました。
《釣り船》

この人も漁師さんのようですが、もうこの日の漁は終わったのか、まったりとしています。
《豪華客船》

一方、こちらは明らかに客船です。写真では判りづらいですが、部屋は広そうで全体的に清潔感が溢れ、ちょっとしたセレブ感に満ちています。個人的には超豪華客船よりもこのくらいの船でいつかアジア一周などしてみたいものだとしみじみ思いました。
《マハーボディー・パゴダ》

とか言っているうちにクルーズは終了です。何がメインかわからない感じでしたが、いい気分転換になりました。
若い御者もゆっくり休めたようで、足取りも軽く次の目的地に向かいました。
ここは Mahabodhi Pagoda というバガンでは珍しいインド様式の寺院で、中央の仏塔はインドのブッダガヤのものを模したデザインだそうです。
《バガンの夕暮れ》

最後はお約束のサンセットタイムです。
バガンでの日没観察スポットとして最も有名なのはシュエサンドー・パゴダ(Shwe San Daw Pagoda)ですが、2002年の訪問時にはまだ長閑な雰囲気を残していたものの、最近では結構混雑してロマンチックが足りないケースが増えてきているそうですので注意しましょう。
《タナカ・ギャル》

ただし、サンセット会場では、このように可愛らしい地元女子との出会いもあります。
顔にバカボンのような模様が施されていますが、これは Thanaka という名のお洒落アイテム(化粧品)です。
因みに、タナカというのはホンダやスズキのような日系企業の名前ではなく、原料となる樹木名に由来します。日焼け止めや美肌効果もあるそうなので、お土産にも大人気です。
《馬車》

この日お世話になった馬車と御者です。日没まで楽しませてもらい遅くなってしまいましたがニャウンウーの宿まで送って貰いました。因みに、料金は、9:30から18:30で約1,200円でした(2002年当時)が、現在では2,500~3,000円くらいが相場のようです。
《ポッパ山》

バガンの南東約50km(直線距離で40km)に位置する標高1518mポッパ山 (Mt. Papa)の中腹に立つ標高737mタウン・カラッ(Taung Kalat)は、古くからミャンマーの土着のナッ神信仰の聖地とされてきた岩山です。
なお、タイトルはポッパ山となっていますが、写真はタウン・カラッです。ただ、これがポッパ山だと信じている観光客も大勢いますので責められません。
《タウン・カラッの参道入口》

ここから頂上までは標高差120mあり、777段(一説によると770段)の階段をゆっくり登って20分から30分ほどです。
《ナッ神》

入口付近の建物に入ると、37体のナッ神が並んでお迎えしてくれます。
《山頂の寺院》

いきなり山頂で恐縮ですが、右下に続いているのが登頂用の階段です。先ほどの参道入口で靴を預けて裸足で登るので、屋根が付いているのは特に暑い日などには助かりますが、所々、地猿の糞尿に塗れているので注意が必要です。
《道を極めた人たち》

ミャンマーは仏教国ですが、今でもナッ神信仰を続けている家庭が多いそうで、狭い山頂には礼拝施設がいくつも建ち、シノギを削っています。そんな中でも地元でも本気で人気の聖人が、極道の鑑、大僧正ボー・ミン・ガウンさん一家です。
《山頂から見た麓の門前町》

町と言うほどではありませんが、ミャンマーらしい質素な佇まいです。
《ジョーズィンさん》

突然ですが、この人は私がバガン滞在中に何度かお世話になったサイカ(自転車タクシー)の運転手 Kyawzin さんとその愛車です。最終日も、早朝にもかかわらず是非とのことだったので、ニャウンウーの宿から空港までお願いしました。約4kmの道のりでしたがバックパックが重かったこともあって30分以上かかりました。料金は50円ほどでしたが、日頃の感謝を込めてチップ込みで倍くらい払ったら呆然としていた姿が今でも忘れられません。
《ニャウンウーの尼僧》

早朝のニャウンウーの街中で尼僧の行列を見かけました。ミャンマーの尼僧はティラシン(thilashin)と呼ばれ、ピンクの法衣を纏っています。
《ヤンゴン航空》

バガン空港から次の目的地のインレー湖の最寄りのへーホー(Heho)空港へはバスだと10時間ほどかかるということだったので、ここは取り急ぎ飛行機で向かいます。
《ニャウンシュエ》

インレー湖観光の拠点となるニャウンシュエ(Nyaung Shwe)の町は、へーホー空港から30kmほど南西にあります。
ご多分に漏れず、この町にも多くの寺院が建ち、沢山の僧侶が暮らしています。
《ニャウンシュエの托鉢僧》

同様に、多くの托鉢僧を見かけます。ピンクの法衣を纏っているので尼僧かと思いましたが明らかに男性でした。男性でも子供はピンクだそうです(臙脂色の法衣の子供もいますが、勉強不足のため、違いはよくわかりません。申し訳ありません)。
《シュエ・ヤン・ピイ僧院》

ニャウンシュエ市街の北1kmほどのところには、Shwe Yan Pyay Monastery という19世紀に建てられた美しい木造建築の僧院も建っています。
《ボートツアー ①》

インレー湖を訪れたら誰もが一様に楽しむのが、ボートツアーです。宿泊した宿などで気軽に申し込むことができます。
《ボートツアー ②》

他の宿泊客とシェアする方も多いようですが、2002年当時は一艘一日(9:30~16:30)千円ほどだった(2017年現在では2,000円から2,500円くらいが相場のようです)ので、私の場合は、一人で独占させてもらいました。お陰様で見晴らし良好です。
《インレー湖へ向かう運河》

ニャウンシュエの街中にあるボート乗り場からインレー湖へは細い運河を抜けて向かいます。
《運河沿いの家屋》

この辺りの家屋は、乾季と雨季の水面の変化を考慮して、高床式の構造となっています。訪問は3月で乾季の終わりに近い時期だったのですが、この時期でこの高さだと、雨季の終わり頃には相当床ぎりぎりまで水面が迫ってきそうです。
《インダー族の人々 ①》

インレー湖周辺にはいくつかの民族が居住していますが、その多くはインダー族(Intha)と呼ばれる人たちです。
《インダー族の人々 ②》

彼らは古くから水辺で暮らし、湖上で多くの時間を過ごしてきたことから、船の操縦がとても得意です。ただ、その方法が特徴的で、皆さん基本的に立って足で漕ぐのです。
《インダー族の人々 ③》

これは、インレー湖は水深が浅いため、座って漕ぐと行く手がよく見えずに葦や浮き草の茂みに座礁してしまうのを防ぐために発案された伝統の技だそうです。
《インダー族の人々 ④》

老若男女、当たり前のように立って足で漕いでいます(後ろの子供は座っていますが、これはあまりいい例ではありません)。
《インダー族の人々 ⑤》

いつも立って漕いでいるので、水牛の背中に乗るときも立ったままです。
《インレー湖の漁師》

インレー湖では、漁師さんも立って舟を漕ぎながら漁をする姿が有名なのですが、生憎この人は休憩中なのか座ったままでした。
《インレー湖の風景》

湖の中程には明らかに一般の住居とは違う気配の建物も建っていました。厳島神社のミニチュアのようでもありますが、神社、仏閣とも様子が違います。レストランか民宿可とも思いましたが、あまりフレンドリーな雰囲気ではありません。
《湖畔の寺院》

湖畔に数え切れないほどの寺院が建ち並んでいるのもミャンマー的です。
《湖畔の家屋 ①》

湖畔の家屋はどれも木造なので、環境とも調和していて見た目も美しく、心が和みます。
《湖畔の家屋 ②》

古い家屋も、メンテナンスがしっかりしているのか美しく保たれ、どれも非常に生活感が溢れ出ていて落ち着きます。
《湖畔の家屋 ③》

古いものと新しいものが混在していますが、長い伝統によって辿り着いた構造なので、基本的な造りは同じようです。
新しいお宅は色調が少し派手でも、周囲との景観は全く損なっていません。
《マーケット ①》

途中の集落で舟を降り、マーケットの訪問です。インレー湖周辺では、毎日どこかの集落でマーケットが開かれます。毎日場所が変わり5日で元の集落に戻ってくるため、英語では Five Days Market と呼ばれています。
《マーケット ②》

近隣各地から少数民族を含む様々な人たちが様々な商品を売買するために訪れるため、観光客にも人気のイベントです。
《マーケット ③》

当たり前ですが日常雑貨を扱うお店もあるので、地元の人はわざわざニャウンシュエまで出かける必要もなく、とても便利なシステムです。
《湖畔の風景》

再び舟に戻ってクルージングを続けます。相変わらず湖畔には大小、デザインともに様々な寺院が登場して飽きることがありません。
水辺で洗濯をするご婦人方なども周囲の風景に自然に溶け込んでいます。
《水上家屋》

湖畔ではなく、湖上に構える家屋も素敵です。
《インデイン遺跡への参道》

インレー湖から支流で10kmほど西に入ったところにある Shwe Inn Dein Pagoda へは、船着場から1kmほど閑散とした参道を歩いて向かいます。奥に見えるのがそれですが、舟を降りると多くの子供たちが走り寄ってきて、笛を吹いたりして出迎えてくれます。日本人には苦手なチップ不要のサービスなので安心して楽しめます。
《インデイン遺跡》

ここは12~13世紀頃に建てられた寺院遺跡で、1054本の仏塔がひしめき合って建つ姿は魅力的です。前述のように湖から少し奥まった場所にあるのでボートツアーには含まれていないこともあるようなので、興味のある方は契約時に確認した方が良さそうです。
《インデイン遺跡からの参道》

帰り道では、往路で間に合わなかった子守り中の子供も寄ってきてくれました。何をねだるわけでもなく、ただ人懐こいだけのようなのが好感が持てます。
なお、2002年に訪問した際にはこのように素朴なショップが建ち並ぶ田舎道だったものが、最近では随分様相が変わってもう少し立派な参道になっているようです。
《インデイン付近の日常》

川辺では、大切な水牛の手入れを熱心にする男性を見つけました。家族への深い愛情を感じさせる姿には心が動かされますが、ここでもチップは不要です。
《葉巻工房 ①》

インレー湖のボートツアーでは定番とされている葉巻工房の見学もできました。紙巻きではなく葉巻です。若い女性が手作業で手際よく黙々と作業をする姿は美しいです。出来高制だそうなので、こちらが写真を撮っても無関心で巻き続けます。
《葉巻工房 ②》

ミャンマーの葉巻は普通イメージするハバナなどの葉巻よりとても細い仕上がりです。それにしても凄い数の成果品が積み上がっています。様々なフレーバーが取り揃えられているそうで、お土産にも人気のようです。
《ファウンドーウー・パゴダ ①》

Phaung Daw Oo Pagoda は、インレー湖の南端近く、湖から運河で西に2kmほど入ったところに建つ、インレー湖畔では最大の寺院で、最も多くの観光客が訪れるスポットです。
《ファウンドーウー・パゴダ ②》

お供え物の団子のように見えるこの物体は、実はこの寺院のご本尊様である5体の仏像です。もともとは普通の仏様の形だったものが、熱心な信者によって重ね重ね金箔を貼られているうちに、このようなお姿になられたのだそうです。なお、男性は直接触れて更に金箔を貼ることができるそうですが、女性はこの台座に近付くことすら許されていないそうです。
《アウン・ミンガラー・パゴダ》

ファウンドーウー・パゴダから運河を北2kmほど上ったイワマ(Ywama)村にある仏塔群、Aung Mingalar Pagoda も非常に美しく見応えがあります。
《ガーペー僧院 ①》

イワマ村から更に2kmほど北、インレー湖に程近い運河沿いに建つ Nga Phe Kyaung は、一見、非常に地味な僧院ですが、別名「ジャンピング・キャット・モナストリー」と呼ばれ、観光客に人気のスポットです。
《ガーペー僧院 ②》

その秘訣として、ここに住み着いている猫たちが僧侶が持つ輪をジャンプしてくぐるという珍しい曲芸を売り物にしていたのですが、現在はこの見世物自体は休業中という噂もありますので、興味のある方は事前にご確認の上お立ち寄り下さい。
《パダウン族の女性 ①》

先ほどインダー族の方々をご紹介しましたが、インレー湖畔には水上家屋で機織りを生業にしている少数民族 Padawn の方々もいます。
《パダウン族の女性 ②》

一般的には首長族などとも呼ばれていますが、正式にはカヤン族(Kayan People)といいます。首長族の人たちはタイ北部のチェンマイやチェンライが有名ですが、民族的にはどちらもカヤンです(元々はこちらが先で、タイの人たちの多くはミャンマーからの難民だそうです)。
《パダウン族の女性 ③》

首長族と言われていますが、実際には首が伸びているのではなく重い首輪によって首から下が短くなっているという理屈だそうですが、結果的に首が長いのは事実です。
なお、この方々達は非常に温厚で、観光客に写真を撮られることは厭わないそうですが、先述のように機織りを生業にしているので、できればチップとは別に綺麗な織物をお土産に購入すると非常に喜んでくれます。
《スーレー・パゴダ ①》

ミャンマー最大の都市ヤンゴン(Yangon)のダウンタウンの中心部に堂々と建つ Sule Pagoda は、町のランドマーク的な存在です。
《スーレー・パゴダ ②》

仏塔の高さ自体は46mとほどほどですが、地の利もあって、一日中地元の人たちや観光客で賑わっています。夜には美しくライトアップされるので地元のカップルにも人気です。
《シュエダゴン・パゴダ ①》

ヤンゴン中心部の北4kmほどのシングッタラの丘(Singuttara Hill)に建つ Shwe Dagon Pagoda は、中央に高さ99mの仏塔を持つ、ヤンゴン最大、そしてミャンマーで最も神聖な寺院とされています。
《シュエダゴン・パゴダ ②》

基底部の周長は433mもあるので、周囲を一周するだけでも5分以上かかります。
《シュエダゴン・パゴダ ③》

塔の最頂部には1個76カラット(約15g)のダイヤモンドが埋め込まれており、その他にも、頂部付近の傘状に広がった周辺部分は 5,448個のダイヤモンドと 2,317個のルビーなどで飾られているそうです。
《シュエダゴン・パゴダ ④》

敷地内には無数の祠やいくつかの仏像を祀る堂などが美しく配置され、それらの装飾や秘蔵品の数々もも見事ですので、普通に見て回るだけでも2時間程度はかかってしまいます。
《チャイプーン・パゴダ》

ヤンゴンの北東約70kmにあるバゴー(Bago)は、マンダレーやバガンと並ぶ古都で、いくつかの見どころが点在しています。
Kyaik Pun Pagoda は、そのうちの一つで、7世紀に建てられ15世紀に再建されたという高さ27mの仏像4体が四方を向いて座っているという特徴的なデザインが人気の寺院です。
《シュエターリャウン寝仏 ①》

バゴーを訪れたら忘れてはならないのが、この Shwethalyaung Buddha です。身長55m、高さ16mのこの仏様は、994年に建てられたものが1757年に破壊され、その後19世紀末に再建されました。
《シュエターリャウン寝仏 ②》

おしゃれな枕は1930年に新設されたものだそうです。
《シュエモードー・パゴダ》

Shwemawdaw Pagoda は、10世紀頃に仏陀の遺髪2本を納めるために建造された寺院ですが、他の多くの寺院同様度重なる地震の被害を受け、その都度大きな被害を受けてきました。特に1931年の地震では、塔の上部が崩れるなど被害は甚大で、最終的に現在の形に再建されたのは1954年だそうです。なお、写真正面に見えるのは1917年の地震で崩落した先端部分です。因みに、ここの仏塔の高さ114mはミャンマー最大です。
《イェレー・パゴダ》

ヤンゴンの南東約30kmに位置するチャウタン(Kyauktan)には、水中寺院として有名な Ye Lai Pagoda があるということで訪れてみましが、実際のところはミャンマーではありがちな川の中州に建てられた寺院で、竜宮城と違って渡し舟で簡単に渡ることができました。でも、舟は地元の人たちと別料金の外国人観光客専用です。
《ヤンゴン中央駅》

他のアジアの発展途上国同様、ミャンマーでの列車の旅は未だあまり効率的ではないようです。それでもどこの世界でも列車の旅は特別のものです。今回の旅行では機会はありませんでしたが、次回は是非のんびりとした鉄道の旅を楽しみたいと思いました。

旅の写真集ミャンマー(前編)に戻る。


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