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旅の写真集 ミャンマー連邦共和国(前編)HEADLINE

ミャンマー観光の旅行記を兼ねた写真集の前編です。ここでは、国土のほぼ中央に位置する国内第2の都市マンダレー周辺と近郊のアマラプラの様子をご紹介させていただきます。

《シュエナンドー僧院》

ミャンマーの国土のほぼ中心に位置するマンダレー(Mandalay)地域には、多くの見どころが集中しています。
写真は、この地方の中心で国内第2の都市マンダレーの旧王宮近くに建つ Shwenandaw Monastery です。ミャンマーでは数少ない木造の僧院です。
《アトゥマシー僧院》

シュエナンドー僧院のすぐ西側に建つ Atumashi Monastery は、日本の某有名ガイドブックをして「内部は広いだけで特に見るべきものはない。外側を一周する程度で十分」と紹介されているちょっと可哀想な僧院ですが、外観は非常に美しいので、確かに外側を一周するくらいの価値は十分にあると思います。
《サンダムニ・パゴダ ①》

Sanda Muni Pagoda は前出の2つの僧院のすぐ北に建つ寺院です。

* Pagodaとは、英語で仏塔を表わします。最近のガイドブックなどでは、Paya という表現を採用しているものもありますが、これはビルマ語です。どちらも同じ意味ですが、このページでは英語のパゴダで統一させて頂きます。
《サンダムニ・パゴダ ②》

敷地内には仏典を刻んだ石版が収められた純白の小さな仏塔が林立しています。その数は1774もあるそうです。
《クドードー・パゴダ ①》

サンダムニ・パゴダのそのまたすぐ東、マンダレーヒルという丘の南の参道入口付近に建つのが Kuthodaw Pagoda です。
《クドードー・パゴダ ②》

サンダムニ・パゴダほどではありませんが、境内には同様に729の小仏塔が建ち並んでいて、それぞれに石版が収められています。
《クドードー・パゴダ ③》

写真手前の石版は730枚目のものだそうで、「世界最大の教典(The World's Biggest Book)というタイトルでその経緯が自慢げに綴られています。
《クドードー・パゴダの石盤》

こちらが、その729枚の教典の一つです。文字と縁取りは元々金色で装飾されていたそうです。
《旧王宮から見たマンダレー・ヒル》

マンダレー市街地中心部の北にある旧王宮(Old Palace)と呼ばれる一辺約1.5kmの正方形の区域は1887年に終焉したビルマ最後の王朝であるコンバウン朝(Konbaung Dynasty)の王宮跡地です。敷地内には美しい建物が建てられていますが、オリジナルで残っているのは城壁だけだそうです。マンダレー観光の目玉の一つであるマンダレー・ヒルは、その王宮の北東にあります。
《マンダレー・ヒルへの参道》

標高236mのマンダレー・ヒルは、丘全体が聖地となっていて、登山道の途中にはいくつものパゴダや祠があります。
《マンダレー・ヒルの参道の仏像 ①》

そのうちの一つ、ピーロンチャンター・パゴダ(Pyilone Chamtha Pagoda)の仏像です。ピーロンチャンターとは、繁栄を願うという意味だそうです。
因みに、マンダレーにある丘がマンダレー・ヒルなのではなく、マンダレー・ヒルの麓にある町がマンダレーなのだそうです。
《マンダレー・ヒルの参道の仏像 ②》

ピーロンチャンター・パゴダから更に階段を登って行ったところにあるのが、ビャーデイペイ・パゴダ(Byadaikpay Pagoda)で、ここにある高さ約8mの仏像はマンダレー・ヒルでは最も有名な「預言する仏像」です。左側に座っているのは、10大弟子の一人アーナンダです。
《スータウンピー・パゴダ ①》

頂上にあるのが、マンダレー・ヒルで最も古い寺院 Sutaungpyai Pagoda です。スータウンピーとは、Wish-Fulfilling(願いが叶う)という意味だそうですので、何かお願い事がある人にはお薦めのスポットです。
《スータウンピー・パゴダ ②》

なお、特に願い事がない場合でも、ここから望むマンダレーの町の景色は秀逸ですので、時間があれば是非登ってみて下さい。
《マンダレー・ヒルから見たクドードー・パゴダ》

手前に見えるのが先ほどご紹介したクドードー・パゴダ、その右奥に見えるのがアトゥマシー僧院です。
《マンダレー・ヒルから見た夕暮れの風景》

西方を望んだ様子です。ゴルフコース以外に見るべきものはあまりありませんが、エーヤワディー(Ayeyarwaddy)川(の向こうに見える山の向こう)に沈む夕日はきれいです。
《アマラプラのマハーガンダーヨン僧院 ①》

マンダレーの南約10kmに位置する Amarapura は、18世紀と19世紀に2度に渡ってコンバウン朝首都だったこともある町ですが、現在は機織りが盛んな長閑な地方都市といった佇まいです。
《アマラプラのマハーガンダーヨン僧院 ②》

市街地南端近くに建つ Mahagandhayon Monastery は、国内最大かつ最高位の僧院の一つです。建物も美しく、アマラプラでは必見のスポットの一つです。
《アマラプラのマハーガンダーヨン僧院 ③》

ここでは、全国から集まった約1,500人の僧侶が修行生活を送っているそうです。
《マハーガンダーヨン僧院 内部 ①》

早朝の院内は、それほど多くの僧侶が暮らしているとは思えないほど閑散としています。
《マハーガンダーヨン僧院 内部 ②》

しばらくすると、身を清めるために若い僧が水場に集まり始めました。
《マハーガンダーヨン僧院 内部 ③》

歯磨きをしています。
《マハーガンダーヨン僧院 内部 ④》

こちらは食堂です。
《マハーガンダーヨン僧院 内部 ⑤》

給食の準備も整い始めました。興味深げに今日のメニューの中身を確認して回る僧侶も見られます。
《マハーガンダーヨン僧院 での托鉢 ①》

食べ物の臭いを嗅ぎつけて、続々と托鉢僧が集まってきます。
《マハーガンダーヨン僧院 での托鉢 ②》

僧侶には、お金を扱ってはいけない、自ら炊事をしてはいけない等の厳しい戒律があるため、信者の方々が用意した食事を乞食(こつじき)することによって生きながらえているのです。
《マハーガンダーヨン僧院 での托鉢 ③》

逆に、信者としては、寺院にお布施をするのと同様、僧侶に食事を提供することでも徳を積むことになるそうで、多くの近所のおばさんが自宅で作った料理を持参して給食します。
《マハーガンダーヨン僧院 での托鉢 ④》

いつの間にか、用意した食事が途中で無くなってしまうことはないのかと、こちらが不安になってしまうほどすごい数の僧侶です。
また、そのお姿を実際に自分の目で確かめようという観光客の数も尋常ではありません。特に欧米人には人気のイベントのようです。
《マハーガンダーヨン僧院 での食事 ①》

先ほどまで閑散としていた食堂も、今では満員です。それにしても、無宗教の一般市民の私が大事なお食事の時間帯にここまで潜入しても全くお咎めがないというのも仏教の許容力の大きさを感じます。
《マハーガンダーヨン僧院 での食事 ②》

これがこの日の典型的な献立でした。これに山盛りの白いご飯がつきます。とても美味しそうで食欲をそそりますが、僧侶の方々はそんな煩悩に惑わされてはいけないそうです。
《普通の食堂》

一方で、僧院のすぐ外では、大衆レストランが営業を開始していました。無宗教の私にとっては、この上なく魅力的な風景です。
《ウー・ベイン橋 ①》

マハーガンダーヨン僧院の南側にある UーBein Bridge は、アマラプラの東に広がるタウンタマン(Taungthaman)湖上を東西に結ぶ全長約1.2kmの橋です。
《ウー・ベイン橋 ②》

橋脚は1086本もあるそうです。1849年に建設が開始され、1851年に完成したという約160年以上前の橋ですが、修復を重ねながら、今でも毎日多くの人に利用されています。
《ウー・ベイン橋から見たタウンタマン湖 ①》

橋の上からは、湖畔で生活する人たちの姿も見ることができます。
《ウー・ベイン橋から見たタウンタマン湖 ②》

この辺りのには、漁業を営んでいる方が多くいらっしゃいます。多くの魚に恵まれているそうですが、2015年の4月には、水質の悪化により大量の魚の死骸が湖面に浮いて大騒ぎになったこともあったそうです。
《ウー・ベイン橋 ③》

橋の途中には、6箇所に休憩所のような屋根、ベンチ付きの建物がありますが、これは仏教の「六和の精神」から由来しているそうです。日中非常に暑かったり、雨季には急な激しい雨が降ったりというこの地域では、非常にありがたい配慮だと思います。
なお、橋はちょうど中程で角度を変えています。また、この辺りは半島状の中州になっていて緑がきれいです。
《ウー・ベイン橋から見たタウンタマン湖 ③》

この辺りは雨季には水の底や水びたしになってしまうのですが、乾季には農地として活用されていて、何らかの作物が豊かに育っています。
《ウー・ベイン橋 ④》

乾季の終わりに訪れたためご覧の様な有り様ですが、雨季の写真などを見てみると全く様相が違って完全に湖に架かる橋です。雨など降っていようものなら怖くて渡れそうもありません。ただ、乾季でのこのような緑豊かな肥沃な土地の様子を見ると、水の有難さが心に染み渡ります。
《アマラプラのチャウッタージー・パゴダ》

ウー・ベイン橋を東側に渡りきってしばらく進むと1847年建立の Kyauktawgyi Pagoda があります。
ヤンゴンにも巨大な寝仏で有名な同名のパゴダがありますが、残念ながらそれとは別物です。
《チャウッタージー・パゴダ内部のフレスコ画 ①》

ここには寝仏はいませんが、東西南北の入口と本堂を結ぶ4つの通路の壁と天井には美しいフレスコ画が描かれています。
《チャウッタージー・パゴダ内部のフレスコ画 ②》

こちらは天井画です。色彩も素晴らしく、(オリジナルかどうかは不明ですが)非常に良い状態が保たれています。
《チャウッタージー・パゴダの仏像》

ご本尊様に取り立てて特徴はありませんが、地元の若い信者の方々が物静かに礼拝していました。
《チャウッタージー・パゴダの仏像》

中央の仏像に向かって畏まるミニチュアな修行僧の像(五百羅漢像)も見どころの一つです。
《アマラプラのパト・ドージー・パゴダ》

再びアマラプラに戻って、今度は1820年に建てられた Pahtodawgyi Pagoda です。(少し水色画家って見えますが実は)白亜の塗装がとても美しいパゴダです。
《パト・ドージー・パゴダの仏像 ①》

チャウッタージー・パゴダでも感じましたが、この辺りの寺院の坐像は心なしか頭部が大きめの気がします。
《パト・ドージー・パゴダの仏像 ②》

一方で、涅槃仏は7等身くらいのスレンダー・ボディーでした。
《パト・ドージー・パゴダからの風景》

この辺りは地震多発地帯であるため、周囲には過去の度重なる地震で被害を受けた仏塔や建物が多く見られます。一部、修復済、修復中のものもありますが、手つかずの状態で放置されているものも多数残っています。
《ビルマ料理》

先ほど托鉢僧の食事をご紹介しましたが、その日の夜の私の食事がこれです。
おかず3品は自分で頼みましたが、ご飯はご覧のとおり大型のボウルに山盛り入ってきました。一人で頼んでいつもこの程度の量です。
当然ビールはオプションですが、2本飲んだらご飯は食べきれませんでした。日本で外食の際には必ず大盛りを頼む私ですが、この国では自分のスケールの小ささが恥ずかしくなります。

旅の写真集ミャンマー(後編)へ進む。


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