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旅の写真集  ケニア共和国(前編)HEADLINE

ケニア観光の旅行記を兼ねた写真集の前編です。ここでは、国内南東部に位置するウエスト・ツァボ国立公園とアンボセリ国立公園の様子をご紹介します。

なお、動物がたくさん登場しますが、その名称等については正確ではない場合があります。そっち方面は素人なのでご容赦下さい。

《ジョモ・ケニヤッタ国際空港》

ケニアの空の玄関口、ナイロビの Jomo Kenyatta International Airport は、ナイロビ中心部の東、約15kmに位置する東アフリカ随一のハブ空港です。

今回の旅は現地旅行会社主催のプライベート・サファリツアーということで、通常とは違い空港までの迎えがあったので楽ちんでした。
《ングリア・サファリ・ロッジ ①》

そんな訳で、朝9時に空港を出るとそのままこの日の目的地ツァボ・ウエスト国立公園(Tsavo West N.P)へ向かいました。

距離にして空港から南東に300km弱、車で約5時間で到着したこの日の宿 Ngulia Safari Lodge は、若干斜陽感が漂うながらも、国立公園のゲート内という素晴らしい立地のホテルでした。
《ングリア・サファリ・ロッジ ②》

夕暮れ時にこんなカウンターに座ってお洒落にカクテル・グラスを傾けたりしたいものです。

ただし、通常のツアーでは、観光客は動物たちの活動が比較的活発になる夕方はサファリに出かけてしまうので、そういう機会はあまりありません。
《ングリア・サファリ・ロッジ ③》

さすがに国立公園内というだけあって、ホテルの前には雄大な景色が広がっています。
《ングリア・サファリ・ロッジ ④》

このホテルの売りとして、夕方、日が暮れた後にレストランからよく見えるこの木に肉を吊しておき、おびき出されてやって来た野生のヒョウ(レオパード)を観察するというアトラクションがあります。

日没後が楽しみです。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑤》

それよりもまず、サル(サバンナ・モンキー)が水場にやって来ました。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑥》

次に現れたのはバッファローです。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑦》

水場がレストランのすぐ目の前にあるので、彼らの行動が手に取るように見えるのは結構なことです。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑧》

アフリカでは、サファリのビッグ・ファイブとして、バッファロー、象、ライオン、ヒョウ、サイがあげられます。

これは、狩猟するのに最も危険を伴うことから付いた名前だそうですが、他の4者に比べて、バッファローは非常に簡単に見つけられるので、有り難みとしてはどうして彼らがビッグ・ファイブの一角を成しているのかちょっと納得がいきません。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑨》

ホテルに引き籠もっていても仕方ないので、遅めの昼食の後30分ほど彼らの様子を観察すると、長旅の疲れをものともせず、早速サファリに出かけることになりました。

サファリカーは国によって色々タイプがありますが、ケニアでは日本から払い下げられたタウンエースなどのバンの上部を改造した、左の写真のような車が最も一般的です。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ①》

ツァボ・ウエストは赤茶けた地面が特徴で、前に車が走っていたりすると開いた天井から土埃が入ってくるのでカメラなどの取り扱いには非常に注意が必要です。

それでも冒険気分はいやが上にも高まってきます。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ②》

最初に発見したのはクードゥーです。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ③》

ウォーターバックです。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ④》

こちらはグラントガゼルです。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑤》

このようなシカの仲間(実際はウシの仲間)は色々種類はあるものの最も頻繁に見かけます。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑥》

定番のシマウマです。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑦》

シマウマはありふれていますが、彼らを見る度に「ああ、アフリカに来たんだなあ」といつも思います。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑧》

象です。

肌が赤いのは赤い土で土浴びをしたからで、この地方で独特のものです。

かつてツァボ・ウエストはアフリカ象の王国と讃えられていたそうですが、その数は激減して、現在は2,000~3,000頭ほどに落ち込んでいるそうです。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑨》

キリンもいます。

その上品で優雅な挙動から、個人的にはアフリカで最も好きな動物です。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑩》

ダチョウもいます。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑩》

この日はウオーミングアップということで、こんな感じです。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑪》

ホテルに戻ると遙かに広がるアフリカの大地の彼方に太陽が沈む様子が見られました。

なかなか美しいものです。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑫》

日が暮れてしばらくすると、期待通りヒョウがやって来ました。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑬》

早速、肉片(1kg程度)に齧り付いています。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑭》

大勢の宿泊客が固唾を飲んで見つめている中、カメラのシャッター音だけが鳴り続きます。
《ングリア・サファリ・ロッジ ⑮》

これっぽっちで足りるのかと思うほどの量でしたが、20分ほどかけてゆっくり食べた後、帰って行きました。

ヒョウというのは警戒心が強いのでサファリでもなかなか見ることは難しいのですが、このような方法で見ることができて幸先の良いスタートとなりました。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑪》

翌日は、前日訪れることのできなかったムジマ・スプリングス(Mzima Springs)という池を見た後、約120km離れたアンボセリ国立公園(Amboseli N.P.)に向かいました。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑫》

ムジマ・スプリングスは、その名の通り泉なのですが、ここでの見世物はカバです。

カバというのはその大きさ(ゾウ、サイに次ぐ重さ)の割に人気は低いですが、それでもサファリでは結構重要です。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑬》

日中は主に水中で過ごし、夜になると陸に上がって草を食べるカバですが、その鈍重なイメージとは違って縄張り意識が非常に強く、自分の縄張りに入った者はカバであろうとライオンであろうと激しく攻撃することから、動物界では最も獰猛であると恐れられています。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑭》

アフリカでは、野生動物からの攻撃による人間の死者数は、カバによるものが最も多いそうで、1年あたり約500人がカバに襲われて死亡しているとのことです。
《ツァボ・ウエスト国立公園 ⑮》

そんな訳で、この池の観光の際にも、銃を持ったレンジャーが随行するという念の入れようでした。
《キボ・サファリ・キャンプ ①》

10時過ぎにツァボ・ウエストの観光を終えると、2時間半ほどでアンボセリ国立公園(Amboseli N.P.)の Kibo Safari Camp に到着です。
《キボ・サファリ・キャンプ ②》

このホテルも欧米人旅行客向けのツアー御用達ということで、施設内の雰囲気は上々です。
《キボ・サファリ・キャンプ ③》

到着するとすぐに昼食です。

ケニアのツアーでは基本的に毎日3食ビュッフェなので、ひもじい思いをすることはありません。味もどこも非常に洗練されています

ただ、何日間にも渡って毎日ほぼ一日中、車の中なので確実に太ります。
《アンボセリ国立公園 ①》

食後、少し休憩した後、夕方から再びサファリに出かけました。

トムソンガゼルはどこへ行ってもよく目にします。
《アンボセリ国立公園 ②》

こちらはイボイノシシの親子です。
《アンボセリ国立公園 ③》

ヌー(ワイルド・ビースト)は、まだ日が高いのか座り込んで休んでいます。

暑いんだったら日陰に入ればいいのにと思いますが、サバンナで一番頭が悪いと言われるヌーに理屈は通用しません。
《アンボセリ国立公園 ④》

アンボセリと言えば象です。
《アンボセリ国立公園 ⑤》

湿地帯には多くの動物たちがいます。
《アンボセリ国立公園 ⑥》

象の群れも簡単に見ることができます。
《アンボセリ国立公園 ⑦》

こちらは胸まで水に浸かって気持ちよさそうにしています。
《アンボセリ国立公園 ⑧》

ダチョウも至近距離で捕らえることがでました。
《アンボセリ国立公園 ⑨》

家路につくシマウマです。

シマウマの写真は他にも沢山あるのですが、このシマウマらしい哀愁に満ちた感じが好きなのです。
《アンボセリ国立公園⑩》

2日目はランチボックスを持ってフルデイ・サファリを楽しみました。

写っている車は全て公園内を走るサファリ・カー、遠くに見えるのはアンボセリ名物のキリマンジャロです。

キリマンジャロ自体はタンザニア領内に位置しているのですが、アンボセリからの姿が最も美しいとされています。
《アンボセリ国立公園 ⑪》

キリマンジャロをバックにした象というのは、ケニアを代表する構図です。
《アンボセリ国立公園 ⑫》

草を食む象。
《アンボセリ国立公園 ⑬》

見つめ合うヌー。
《アンボセリ国立公園 ⑭》

バッファローは前述の通りビッグファイブの一角を形成する大物ですが、遠くから見るとヌーに似ています。

アジアでは水牛と呼ばれて鈍重な動物として扱われ、水田耕作とかに利用されているのに、どうしてそんなに扱いが違うのか不思議です。
《アンボセリ国立公園 ⑮》

こちらはカンムリヅル、隣国ウガンダの国鳥で、国旗にも描かれています。
《アンボセリ国立公園 ⑯》

動物園でしかお目にかかることはできなさそうなとても綺麗な鳥です。
《アンボセリ国立公園 ⑰》

ズグロアオサギです。カタカナで書くと意味不明ですが、頭が黒いからズグロなんだそうです。
《アンボセリ国立公園 ⑱》

水場に向かって歩くヌーの群れです。頭を垂れて俯きがちに歩く姿は、疲れて家路に就く中年サラリーマンを連想させます。
《アンボセリ国立公園 ⑲》

水のためには道路も渡ります。

安全確認などほとんどしません。

ほぼ、猪突猛進です。
《アンボセリ国立公園 ⑳》

ヌーとキリマンジャロです。

訪れたのは7月でしたが、キリマンジャロは赤道直下でも標高約5,900mあるので、以前はこの季節でも山頂付近にはもっと雪が残っていたそうです。

それが近年ではほんのわずかに残る程度になってしまったとのことで、ガイドも地球温暖化を憂いていました。
《アンボセリ国立公園 ㉑》

道路に連なって停まっているサファリ・カーは、何か特別な獲物が近くにいることを示します。

この時は捕食後のライオンの群れでしたが、道路からあまりに遠くて近寄れない(アンボセリは指定された道路以外は通行禁止)ため、皆、遠巻きにして双眼鏡で眺めることしかできませんでした。
《アンボセリ国立公園 ㉒》

代わりに補足したのはハイエナです。

まだ、おこぼれに与るには早いようで、遠くから出番を待っていました。
《アンボセリ国立公園 ㉓》

イヌに似ていますが、意外なことにネコの仲間だそうです。
《アンボセリ国立公園 ㉔》

フルデイ・サファリなので公園内の一番奥(西)にあるアンボセリ湖までやって来ました。
《アンボセリ国立公園 ㉕》

ここにはとても多くの水鳥がいますが、その中でも花形なのはフラミンゴです。
《アンボセリ国立公園 ㉖》

フラミンゴと言えば、ケニアではナクル湖国立公園(Lake Nakuru N.P.)が特に有名なのですが、最近は水位が下がってしまってあまり多くは見られないとのことで、今回の旅行ではここがフラミンゴ観察のメイン・サイトとなりました。
《アンボセリ国立公園 ㉗》

顔が黒いのもいました。
《アンボセリ国立公園 ㉘》

こちらはペリカンです。
《アンボセリ国立公園 ㉙》

シマウマが湖を渡る様子です。

真っ昼間なのに、ここだけなにか夕暮れ時のような雰囲気に満ちています。

シマウマの写真は他にも沢山あるのですが、個人的にはこのように哀愁漂う姿がシマウマらしくて好きなのです。
《アンボセリ国立公園 ㉚》

再び象の群れです。
《アンボセリ国立公園 ㉛》

象はアフリカでは比較的よく目にしますが、それでもやはり貫禄があって絵になります。
《アンボセリ国立公園 ㉜》

再び象とキリマンジャロのコラボです。
《アンボセリ国立公園 ㉝》

(セグロ)ジャッカルです。

夜行性で猛獣の食べ残しを漁る点でハイエナに似ていますが、こちらは歴としたイヌ科です。
《アンボセリ国立公園 ㉞》

ちょっと分かりづらいですがダチョウの群れです。
《アンボセリ国立公園 ㉟》

左がメス、右がオスです。
《アンボセリ国立公園 ㊱》

ライオンはヌーとシマウマとどっちが好きなのか今回のドライバー(兼ガイド)に尋ねたところ、「ヌーは頭が足りないので、ライオンに襲われるとすぐにパニックになってしまうので(襲いやすい)ヌー」と教えてくれました。

どこの国へ行ってもヌーが一番頭が悪いと言われます。
《アンボセリ国立公園 ㊲》

昼食はアンボセリが遙か遠くまで見渡せる展望台(Observation Hill)で。

広大な公園内では、ここを除くといくつかの高級ホテルの敷地内とトイレ以外では車外に出ることは禁じられているので、フルデイ・サファリ参加の観光客はほとんど全員、ここで各々持参のランチボックスを食べるというのが慣例となっています。
《アンボセリ国立公園 ㊳》

先ほど、カバは昼は水中で過ごすことがほとんどと書きましたが、炎天下で陸上で寝転ぶ姿も見られました。

見かけによらず臨機応変です。
《アンボセリ国立公園 ㊴》

移動するキリンの群れです。

シマウマもキュートな感じですが、こちらは滅茶苦茶エレガントで、その一挙手一投足に本当に惚れ惚れします。

少なくともキリンだけは動物園で見るものと現地のものでは全く違うので、機会があれば(なかなか無いとは思いますが)彼らだけのためにアフリカを訪れるのも悪くはないと思います。
《アンボセリ国立公園 ㊵》

引き続き、後編では、ナクル湖国立公園とマサイ・マラ国立保護区を訪問します。

前編とはまた違った味わいがありますので、時間のある方はそちらもご覧下さい。

旅の写真集ケニア(後編)へ進む。


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