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旅の写真集  インド共和国(その5)HEADLINE

インド観光の旅行記を兼ねた写真集(その5)です。ここでは、インド南西部、バックウオーターと呼ばれる美しい水郷地帯で有名なケララ州をご紹介します。

《フォート・コチ ①》

インド最南西部のケララ州のアラビア海に面した海岸線の中ほどに位置する Kochi は、アラビア海の女王(Queen of the Arabian Sea)と呼ばれ14世紀以来スパイス貿易の拠点として栄えた港湾都市です。
《フォート・コチ ②》

オールド・コチとも呼ばれる Fort Kochi は古くからの漁村で、チャイニーズ・フィッシング・ネッツ(Chinese Fishing Nets)と呼ばれる独特の伝統漁法が有名です。
ロープの先に繋げた数本の木材で固定した網を海中に予めセットし、収穫時には数人の大人が束になってロープで引き上げるという作業です。
《フォート・コチ ③》

この漁法はもともと中国南部やインドシナ地域で時々見られるものだそうですが、インドではここコチと南に約120km離れた同州内の コッラム(Kollam)のみで採用されているもので、近年では観光客に人気のアトラクションの一つとなっています。
《フォート・コチ ④》

漁港だけあって、海岸沿いの通路には魚屋さんが軒を連ねています。
《フォート・コチ ⑤》

とれとれぴちぴちで種類も豊富です。上の写真でも大きく喧伝されているように調理もしてくれます。
ただ、チャイニーズ・フィッシング・ネッツはあまり実用的でないとのことで、残念ながら、これらの魚の多くは先ほどご紹介したチャイニーズ・フィッシング・ネッツとは無関係の普通の漁法で水揚げされたものだそうです。
《フォート・コチ ⑥》

店員の多くは頭にビニール(ターバンではありませんよ)を被っているので衛生面でも問題なさそうで安心です。
《コチの聖フランシス教会 ①》

フォート・コチの西に建つ1503年築造の St.Francis Church は、インドで最も古いヨーロッパ様式の教会だそうです。
《コチの聖フランシス教会 ②》

この教会はまた、インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)が1524年にこの地で亡くなった後、(14年後に故国のポルトガルに遺体が運ばれるまで)埋葬されていた場所として有名で、敷地内には未だに彼の名を刻んだ墓石が残っています。
《フォート・コチの路地》

オールド・コチというだけあって古くからの問屋や商店が建ち並ぶ風情がある路地が多く、地元の人たちの生活振りを窺いことができます。
《フォート・コチのシナゴーグ》

コチ(古くはコーチン、Cochin)には1世紀頃から多くのユダヤ人が定着し、ユダヤ人街としても栄えました。中世以降には香辛料貿易のほとんどは彼らの支配下となり、今でもユダヤの文化がそこかしこに垣間見られます。
写真のシナゴーグは1568年に建てられたものです。訪問時は残念ながら閉館時間でしたが、現在でも礼拝は行なわれていて一般の人も内部に入ることができます。
《アレッピー ①》

翌日はコチから約50km南の町 Alleppey に移動しました。
《アレッピー ②》

この日はたまたま元旦だったこともあり(かどうかは定かではありませんが)、中心部の商店街は浅草の仲見世を思い起こさせるような飾りが施され、華やかなムードに包まれていました。
《アレッピー ③》

気のせいか、そぞろ歩くカップルも何となく浮き足立っています。
《アレッピーの運河 ①》

アレッピーはケララ州第3の人口を抱える都会ですが、市街地中心部にいくつもの運河が流れる、のどかな水郷地帯でもあります。
《アレッピーの運河 ②》

運河は一面水草に覆われていますが、特に変わった臭いもせず、気持ち良くキャナル・サイドの散策を楽しむことができます。
《アレッピーの運河 ③》

水草をかき分けて進むボートは、周りの風景こそ若干異なるものの、網走流氷観光砕氷船おーろらを思い起こさせます。
《アレッピーの運河 ④》

対岸に並ぶオートリクシャが異国情緒を盛り上げてくれます。
《アレッピーの運河 ②》

運河には、ここは潮来か柳川かというくらい数多くの観光船が停泊しています。
《ハウスボートの旅 ①》

というわけで、せっかくなのでこの機会に(日本から予約していた)ハウスボートで1泊2日の船の旅を楽しむことにしました。
想像していたより立派な2階建てのボートを貸切です。
《ハウスボートの旅 ②》

ツアーは、昼の12時に出発して翌日の朝9時に同じ場所に戻ってくるというものです。数多くのエージェントが運営していますが、どこの会社もこのスケジュールに大差はないようです。
《ハウスボートの旅 ③》

そのため出発時刻になると、乗り場に近い運河は無事出発したハウスボートだらけになります。
《ハウスボートの旅 ④》

アレッピーの北部にはベンバナード湖(Vembanad Lake)が広がっており、その周囲に張り巡らされた運河と併せてこの辺りはバックウオーター(水郷地帯)と呼ばれています。
《ハウスボートの旅 ⑤》

観光客用のハウスボートの他に、地元の人が利用する各種ボートも多く見られます。
《ハウスボートの旅 ⑥》

ヤシの木が茂る水と緑のコントラストは、少しインド離れした南国情緒に溢れています。
《ハウスボート内部の様子 ①》

船には、船長さん(というか操縦士)の他に、ガイド兼機関士、コックの3人が乗務していました。
奥に見えるのが操縦席、手前は食堂兼リビングルームです。ただ、2階に見晴らしの良いテラスがあるので、通常はそこで過ごします。
《ハウスボート内部の様子 ②》

寝室は一つだけでしたが、とても清潔で結構広く、ちょっとしたブティックホテルの雰囲気です。
これまでいくつかのボートツアー(大型クルーズ船は未体験)に参加しましたが、断トツでラグジュアリーでした。

* この数年前にベトナムのハロン湾でも1泊クルーズに参加しましたが、この時はえらい目に遭いました。
* また、この2年後にはバングラデシュで2泊のボートツアーも楽しみましたが、その時の部屋も清潔でしたが2段ベッドで結構狭かったのが残念でした。
《ハウスボート内部の様子③》

室内はエアコン完備の上、きれいなシャワールームには洋式トイレも備わっているので至れり尽くせりです。
《ハウスボートの昼食》

出発して間もなくすると昼食です。このツアーには3食含まれているのです。
それも真っ昼間からメインの魚料理に加え主菜3品、白米、プーリー(Puri、ナンのような生地を薄くのばして揚げたスナック)という豪華さです。量も十分ですが、(インドでは当たり前のことですが)どれも非常に美味しく大満足の内容でした。
《ハウスボート内部の様子 ④》

よほど疲れたのか、仕事を終えたコックさん(右中ほど)は人目もはばからず昼寝を始めました。
《ハウスボート内部の様子 ⑤》

写真奥が船首(食堂)、廊下の左側に見えるのが寝室です。キッチンは船尾部にあります。
奥で昼寝中なのがコックさん、その手前で手を振っているのがガイドさんです。
《ハウスボート内部の様子 ⑥》

壁にはインドらしい小物も掛かっていて上品な気配りが感じられます。
《ハウスボートの旅 ⑦》

食事を終えるとあとはまったりと航海を続けます。
現在働いているのは操縦士さんだけです。
《ハウスボートの旅 ⑧》

私たちのものとほぼ同型のボートも見えます。
《ハウスボートの旅 ⑨》

沿岸(キャナルサイドやレイクサイド)にはブティックホテルも各種点在しています。ハウスボートの旅と併せてこれらの宿でのんびり過ごすのもとても良いと思います。
なお、ケララ州はアーユルヴェーダ発祥の地だそうで、この辺りには(ホテル内を含め)伝統的なものから大衆的なものまで多くのショップがありますので、更にそちらも併せて楽しむことができます。
《ハウスボートの旅 ⑩》

コースが決まっているのか目的地があるのかわかりませんが、船はそれなりに進んで行きます。
今なら各種アプリで自分の現在位置とか確認できますが、2011年の訪問時にはまだそんな便利な世の中ではなかったため、どこを連れ回されているのか見当もつきませんでした。
《ハウスボートの旅 ⑪》

他にも同様のハウスボートが浮かんでいますが出発時ほどではありません。それぞれの会社だか船員だかの裁量で適当に散らばっているようです。
《ハウスボートの旅 ⑫》

小型のボートも多く見られます。
《ハウスボートの旅 ⑬》

こちらはボートに屋根が付いただけの簡易なものですが、晴れた日には気持ち良いクルーズが楽しめそうです。
《ハウスボートの旅 ⑭》

こちらも小型ですが屋根が付いているので突然の雨でも安心です。
私たちのような1泊コースのハウスボート以外にも気軽に楽しめる各種ボートによる多様なコースが用意されていますので、用途に合わせてお選び下さい。
《ハウスボートの旅 ⑮》

途中には所々にこの辺りに住む人たちのための雑貨店などもあります。
日本のコンビニのように、どの店も元旦から営業しています。
《ハウスボートの旅 ⑯》

再び運河に入りました。若干渋滞しています。
《ハウスボートの旅 ⑰》

地元の人のための歩道橋も時々見かけます。
ハウスボート対応でしょうか、結構桁下に余裕があります。
《ハウスボートの旅 ⑱》

こちらは乗合ボート用の停留所のようで、10人近くの人が次の便を待っていました。
《ハウスボートの旅 ⑲》

運河沿いには時々ぽつんぽつんと民家が見えます。とても長閑な風景です。
  《ハウスボートの旅 ⑳》

夕食前の洗濯のようです。きれいな水が豊富にあるというのは豊かな生活の源です。
《ハウスボートの旅 ㉑》

St. Joseph's Church と書いてあります。周囲に大きな集落は見えませんが、結構立派な佇まいです。この辺りではそこそこ有名な教会のようです。
《ハウスボートの旅 ㉒》

こちらも教会のように見えますが、よく見ると KE Carmel Public School と書いてあるので学校のようです。
この記事を書くために調べたところ、この地域の貧しい子供たちのために建てられた特別な学校とのことでした。
観光業も順調な上、肥沃な土地での農業も盛んで平和な地域に見えますが、家計の苦しい家庭は多いようです。
《ハウスボートの旅 ㉓》

先ほど停留所をご紹介しましたが、地元の人たちにとって中距離移動の手段は専らボートです。
どちらも手漕ぎですが手前のボートは椅子の形状からしてちょっとばかりハイクラスのようです。
《ハウスボートの旅 ㉔》

先ほどの女性と服装は似ていますが別の方です。
こちらは大量の洗濯物を終えて、これから沐浴のようです。
《ハウスボートの旅 ㉕》

インドと言えばキングフィッシャー(カワセミ)です。キングフィッシャー航空は既に廃業してしまいましたが、キングフィッシャー・ビールは未だに国内シェアトップを誇る人気ブランドです。
因みに、肝心な鳥の方ですが、美しい姿は水辺ではしばしば見かけますが、なかなか近くに来てくれないうえ落ち着かない鳥なので、私のような素人が通りすがりで美しい写真に収めるのはちょっと難儀なのが残念です。
《ハウスボートの旅 ㉖》

こちらはちょっとした集落です。
《ハウスボートの旅 ㉗》

遙か遠くまで水田が続いています。この地域は豊富な水資源を背景に19世紀中頃から続く南インド有数の穀倉地帯なのです。
《ハウスボートの旅 ㉘》

夕暮れ近くなってきました。
平和のお手本のような雰囲気です。
《ハウスボートの旅 ㉙》

また教会(St Mathew's CSI Church)です。Google Mapを見るとこの辺りにはヒンドゥー寺院も数多くあるのですが、どちらかというとヒンドゥー寺院は規模が小さいものが、それもちょっと内陸部に多いようであまり目につかないため、余計に教会が目立ちます。
《ハウスボートの旅 ㉚》

この日はこの辺りに停泊して夜を越しました。
他のハウスボートはどこへ行ってしまったのか遠くに一艘見えるだけです。
《ハウスボートの旅 ㉛》

少し遠くには電線も通じていない建物が建っていました。
《ハウスボートの夕食 ①》

陽が沈むと、辺りは真っ暗になり他にすることもなくなるので夕食となります。

写真が下手で申し訳ありませんが、左下から、使用前の取り皿、白米、チャパティ(Chapati、ロティの一種)、水、サフランライス、主食3品に野菜スープ(手前中央)という内容です。相変わらず味はどれも非常に良いです。
《ハウスボートの夕食 ②》

盛り付け例です。

なお、船上では、ミネラルウオーターはふんだんにあるのですがビールが無かったのが返す返すも残念でした。持込は可で、冷蔵庫もあるので冷やしてもくれるのですが、この日は元旦だったためかドライデー(禁酒日)ということでどこの店でも(元旦から開いているにもかかわらず)売ってもらえなかったのです。
インドにはしばしばドライデーがある(それも州によって日取りが違ったりする)のでくれぐれも用心しましょう。
《ハウスボートの旅 ㉜》

バックウオーターの朝です。早くから水田で働く農夫さんの姿が見えます。
《ハウスボートの旅 ㉝》

前夜停泊していたのは、このような海の中道のような場所でした。
とても細くデリケートな構造に見えますが、朝になると結構多くの人が往来していました。
《ハウスボートの旅 ㉞》

そんな細い水中道路にもかかわらず、途中には家が建っていたりします。ある意味ロマンチックですが、浸水ハザードレベルは非常に高そうです。
《ハウスボートの旅 ㉟》

こちらは普通の水辺です。
夜が早いからか、皆さん日の出とともによく働きます。
《ハウスボートの旅 ㊱》

炊事、洗濯、食住接近の便利な暮らしです。
《ハウスボートの旅 ㊲》

水鳥も朝日を浴びて気持ちよさそうです。
《ハウスボートの朝食》

そうこうしているうちに船内でも朝食の準備ができました。
朝カレーというわけではなく、インドの宿に泊まると朝食込みの場合に出てくる典型的なスタイルのものです(フルーツは通常バナナ程度が基本ですが、卓上のフルーツバスケットに前日から全く手を付けていなかったので、とても豪華なものに仕上がっています)。
なぜインドでオムレツなのかわかりませんが、ヒンドゥー教徒は菜食主義者が多く、鶏卵が無難(鶏卵もダメという人たちもいますが)ということなのでしょうか。
《ハウスボートの旅 ㊳》

9時には船着場に戻らなければならのいので、食事を終えると間もなく旅も終わりです。

写真は朝の通勤でしょうか。ラッシュもなく羨ましいですが雨が降るとちょっと辛そうです。
《ハウスボートの旅 ㊴》

当時はホテル予約サイトも黎明期で登録件数も少なかったので、今回のハウスボートの旅はガイドブックに載っていたエージェントとメールで連絡しながら日本から予約したもので、1泊3食付き2人で約300米ドルでした(2012年1月)が、先ほど(2017年11月現在)ネットで調べたところ、今では(1艘貸切で)100ドルから200ドルが相場のようです。
Booking.comで、「アレッピー」「船上ホテル」で検索すれば100件近く出てきますので、興味があればご確認下さい。大満足の旅が楽しめると思います。

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