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旅の写真集  バングラデシュ人民共和国HEADLINE

バングラデシュ観光の旅行記を兼ねた写真集です。

《ユナイテッド・エアウエイズ ①》

バングラデシュの国営航空会社といえばビーマンが有名ですが、同国内にはユナイテッド・エアウエイズという立派な名前の航空会社もあり、いくつかの国際線を就航させています。あいにく日本には乗り入れていませんが、この時はバンコクからのフライトだったので運良く乗ることができました。
《ユナイテッド・エアウエイズ ②》

この会社のロゴは7つの手です。7つの海というのはよく聞きますが7つの手というのは初めてです。いろいろ調べましたが、結局意味はわかりませんでした。でも、中々オシャレな上、包容力を感じさせるイメージで気に入りました。
《パハルプール遺跡》【世界遺産】

8世紀から9世紀にかけて建てられた仏教寺院の Paharpur 遺跡です。
首都ダッカ(Dhaka)からボロボロのバスを乗り継いで7時間くらいで着くはずが、9時間以上かかってしまいました。
《パハルプール遺跡の台座》【世界遺産】

旅行好きな割に歴史には疎いので遺跡の価値はよく解りませんが、台座のレリーフは個人的にとても気に入りました。
《パハルプール遺跡の台座のレリーフ》【世界遺産】

仏陀やヒンドゥー教の神々などをモチーフにした素焼き粘土のレリーフが全部で2,800枚ほどはめ込まれているとのことで、どれもこれもとても高い芸術性が感じられます。
《バングラデシュ人の姉妹》

パハルプールで会った地元の姉妹です。服装も含めてインド人と見た目は変わりません。写真に撮られるのが大好きな点でも同じです。
《パハルプールの村人 ①》

服装が綺麗なので、ただ歩いているだけでも絵になります。
《パハルプールの村人 ②》

こちらの方々は座っているだけですが、やはり絵になります。
《日干し牛糞》

遺跡のフェンスには、木の枝に巻き付けられた牛糞が大量に干されていました。
遠くから見るとケバブのようにも見えますが、これは食べ物ではありません。とてもよく燃える貴重な燃料です。
《呉越同舟》

牛糞がよく乾く場所では洗濯物もよく乾きます。
《バナナマン》

日本ではバングラデシュ産のバナナというのはあまり聞きませんが、バナナも沢山採れます。
《青空市場 ①》

ボグラ(Bogra)駅の近くのマーケットです。
ボグラはダッカの北西約200kmに位置し、ダッカからバスで約5時間、パハルプールからだと約2時間ほどの交通の要衝です。
《青空市場 ②》

因みにこの線路は廃線跡でも何でもなく、1日に何本か列車が通る場所です。
でも、列車が近づくとちゃんと線路脇に移動するので安全です。
日本で「線路内に人が立ち入りました」というのとは意味が違います。
《オールド・ダッカ》

ダッカは近郊を含めると1,500万人近くの人々が暮らす大都会ですが、その更に中心に歴史的街並みを残すオールド・ダッカ(旧市街)があります。
  《旧市街の路地》

歴史的建造物が乱立しています。
《サダル・ガート》

旧市街は Buriganga 川に面しており、中心部の船着き場(Sadar Ghat)からは、対岸への渡し船や国内第2の都市チッタゴン(Chittagong)を始めとする各地への多数の大型汽船の発着場ともなっています。
《大型汽船》

これが大型汽船です。とても大勢泊まっています。非常に大型ですが、窓にはガラスなど嵌っておらず吹き抜け状態です。それでも、雨の時にはビニールのカーテンがあるので心配ありません。
《船着き場の売り子》

多数の客船が就航しているので、船着き場では多くの売り子が就業しています。
写真は文字通りウリ子(ウリ売り)です。
《渡し舟 ①》

渡し舟は地元の人たちの大切な交通手段となっていて、気軽に利用されています。
《ブリガンガ川の渡し》

料金は片道2タカ(約3円)です。
《渡し舟の客》

通常こういう国では、乗せられるだけ乗せるというビジネスモデルが確立されていると思うのですが、ここではどういう訳かそうでもないようでした。
《ピンク・パレス》

オールド・ダッカにある Ahsan Manzil は1872年に建てられた宮殿で、ピンク・パレスとも呼ばれています。
《ラールバート城跡》

こちらも旧市街にある Lalbagh Fortです。ピンク・パレスと同様ピンクですが、こちらはピンク・フォートとは呼ばれていないようです。
喧噪としたダッカ中心部にあって、ピクニック好きな地元民が集う憩いの場となっています。
《ロケット・スチーマー》

バングラデシュの観光名物の一つといわれている Rocket Steamer です。地元ではロケット(The Rocket)と呼ばれています。先ほどの大型汽船を更にボロくしたような客船ですが、世界唯一の定期航路の外輪船ということで人気があるようです。
何隻かありますが、どれもが20世紀始めに造船されたものだそうです。
《ロケットの客室》

せっかくなので、私たちも1泊旅行に利用させてもらうことにしました。
写真は一般客室です。布を敷いて雑魚寝するスタイルです。
《ロケット内の売店》

長旅(と言っても最長20時間弱)になるので、ちょっとした売店もあって安心です。夜店のような雰囲気が旅情をそそります。
《1等客室》

私たちは、奮発して2人用の個室を確保しました。料金は2人で5,000円程度でした。なお、写真のクーラーは飾りです。
《川沿いの風景》

ロケットは夕方(18時)にダッカを出るので外の景色はよく見えませんが、朝が来ると川沿いのリバーサイドの景色が見えるようになります。
《ロケットの停留所》

途中何度か停留します。波止場はどれも、古くなった船を改造したもののようでした。
《地元の人たち ①》

ロケットが近づくと、親しげに近寄ってくる子供達もいます。
《地元の人たち ②》

一方で、大人は無関心を装っています。
《地元の人たち ③》

白装束の人もいます。
バングラデシュは国民の約90%がイスラム教徒というムスリム国家です。
《貨物船》

沈みかけた船に見えますが、船員に慌てている様子はないので問題ないのでしょう。
《田植え ①》

2日目の12時にフラルハット(Hularhat)に到着して陸に上がると田植えの真っ最中でした。
《田植え ②》

全て手作業ですので、腰の入り方が違います。
《田植え ③》

こちらのご老人はもう50年以上続けてきたこともあって少しお疲れ気味のようです。
単に作業内容が違うだけにも見えますが、いずれにせよあと20年くらいは元気で頑張って欲しいものです。
《田植え ④》

因みにバングラデシュは、一人当たりの米の消費量が世界一で、1日当たり500g弱、コンビニのおにぎりに換算すると10個分以上だそうで、日本人の4倍以上食べているとのことです。
《耕耘作業 ①》

この国(地域?)では、田植え同様、田畑を耕すのも人力です。
《耕耘作業 ②》

日本だとトラクターや耕耘機、通常の発展途上国でも牛や水牛などに犂を牽かせるのが普通ですが、ここでは「牛よりも人間の方が安い」という明快な理由で、人間が直接牽いて歩くそうです。
それにしても、結構距離が離れているにもかかわらず、とても嬉しそうにこちらを見つめているのは愛苦しいです。
《耕耘作業 ③》

これからは、動物などに頼らず人間同士が皆で協力して生きていく時代なのかもしれません。
《木登り名人》

こちらのおじさんは、同じ木登り名人でも、ただの木登り名人ではありません。
《木登り名人の秘密》

よく見ると(よく見なくても)足下に壺をぶら下げています。
実はこのおじさんはこう見えてもただの木登り名人ではなく、この木の樹液を採って、それを元に発酵酒を密造しているのだそうです。
酒のためには木にさえ登るというのは全世界共通のようですね。
《バゲルハットのシャイト・ゴンブス・モスク ①》【世界遺産】

バングラデシュにある3つの世界遺産(文化遺産2つと自然遺産1つ)のうちの一つ「バゲルハット(Bagerhat)のモスク都市」の代表的建築物である Shait Gumbad Masjid です。
《バゲルハットのシャイト・ゴンブス・モスク ②》【世界遺産】

Shait Gumbad Masjid はベンガル語で「60のドームを持つモスク」という意味で、その名のとおり、屋根には60のドームがあるそうです。
《塀の上の山羊》

モスクを取り囲む塀の上では山羊が根比べをしていました。
《ダルガー・モスク》【世界遺産】

近くにある ハーン・ジャハーン・アリの墳墓群墓(Mazhar Khan Jahan Ali)の一角には、Dargar Mosque と呼ばれる小さなモスクもあります。
《明るい農村》

付近の農家の庭先では、収穫された木の実などが、洗濯物と一緒に干されていました。
《クルナの町》

バゲルハットからバスで1時間ほどの Khulna の町は、この地方の観光の拠点となっている人口約90万人(国内第3位)の大都市です。
町の中心には、この地域で養殖が盛んであることからか、海老神様が祀られた噴水もあります。
《クルナの朝》

朝靄の中、川を渡る舟が幻想的です。
《クルナの渡し舟》

よく見ると満員でした。2艘いますが、どちらの乗客も全員立っています。立った方が沢山乗れるからでしょうか。ダッカの渡し舟とはちょっと趣が違いますが、これはこれで絵になる風景です。
《クルーズ船》

クルナは世界自然遺産でもあるシュンドルボン国立公園(Sundarbans NP)の入口でもあります。
私たちも、ここから2泊3日のクルーズに参加しました。
《クルーズ船の客室》

部屋はゴザ敷きで非常に清潔です。2段ベッドが半分以上を占めていてとても狭いですが、ほとんど寝るだけなので非常に快適でした。船内には、これと同じ規模の客室が10室ほどありました。
《クルーズ船の食事》

食事は3食ともビュッフェでした。味も良く、足りなくなりそうになるときちんと補充されて結構満足できました。
《水上機》

少しすると水上機が川面に着水しました。
《水上機の乗客》

水上機から降りてきたのは、何と私たちと同じ船に乗るためにドイツからやって来た8人の観光客でした。
《黒山の人だかり ①》

急にこんなものが現れたものだから大変な騒ぎです。近くには民家は数件しか見えなかったのに、20分も経たないうちにどこからともなく大勢の人が集まって来ました。濡れるのも構わず、できるだけ近寄って観察しています。
《黒山の人だかり ②》

老いも若きも呆然としています。それはそうでしょう。私たちもこんな映画のロケみたいなシーンは初めて見ました。
《黒山の人だかり ③》

水上機もいいですが、地元の人たちも皆 服装がカラフルなので、こちらも非常に美しい風景になります。どちらも楽しませてもらいました。
《クルーズ船のデッキ》

部屋は狭いしせっかく来たのだから普段はデッキで過ごします。この船には写真のデッキの他に、船首部分にも小さめのデッキもあり便利でした。水上機で現れた人たちも特別セレブという訳でもなく、仲良く過ごすことができて楽しかったです。
《漁船》

半分住居を兼ねたような構造になっています。狭いですが、なんか子供の頃に憧れた秘密基地のようです。
《渡し舟の人たち ①》

時々渡し舟に出会います。
朝と違って、今回はほとんど全員座っていますが、何か理由でもあるのでしょうか。
《渡し舟の人たち ②》

皆、最初から最後まで、じっとこちらを見つめていました。
《ワニ》【世界遺産】

ワニが世界遺産な訳ではありませんが、ここには時々ワニもいます。
《漁船の食卓》

すれ違った漁船の乗組員の人たちは昼食中でした。バングラデシュ人は最初は用心深そうな様子ですが基本的にフレンドリーな人が多いので気持ちがいいです。
《浜辺の散歩》【世界遺産】

1日に1~2回は、気分転換のために何もない浜辺を歩いたりして気を紛らわせます。
《ビーチ》【世界遺産】

欧米の人たちはちょっとでも隙を見せるとすぐに水に入りたがります。この時も15分くらいの自由時間を与えられると、貧乏性の日本人観光客のように烏の行水のような身のこなしで海に入っていました。
《鹿の群れ》【世界遺産】

鹿自体は珍しいものではありませんが、一応、鹿もいます。
《シュンドルボンの夕暮れ》【世界遺産】

世界遺産の夕暮れです。
《朝靄に煙るシュンドルボン》【世界遺産】

何となく幻想的です。
《キングフィッシャー ①》

カワセミのことを英語でキングフィッシャー(Kingfisher)と呼びますが、シュンドルボンはキングフィッシャーの宝庫でもあります。
《キングフィッシャー ②》

よくわかりませんがこれもキングフィッシャーだと思います。
《魚の売人》

宴会に登場する典型的なドジョウ掬いのような衣装ですが本物の漁師さんです。獲れたばかりの魚を売りに来ました。
《今朝の漁果》

朝早く起きた甲斐があってまあまあの出来映えです。特にエビがたくさん獲れたようです。
《漁村 ①》

東南アジアやアフリカによく見られるような水上家屋です。人にも環境にも優しい職住接近の見本のような風景です。
《漁村 ②》

お父さんも昼前には帰って、午後はのんびり家族団欒でしょうか。
《お迎え》

そうこうしているうちに、丸2日間私たちと一緒の船で過ごしたセレブのドイツ人達にもお迎えが来てしまいました。
《お別れ》

到着時ほど派手ではありませんでしたが、それでも颯爽と帰って行きました。もうお会いすることはないでしょう。
《運搬船》

ヤシの葉を運んでいるようです。中途半端な量なのでわざわざ運ぶほどのものでもないと思いますが余程の事情があるのでしょう。
《渡し舟 ②》

村が近づいてきたので舟の数も増えてきました。
2泊3日のクルーズも終わりです。
《ショナルガオン》

ヒンドゥ語で「黄金の都」を意味する Sonargaon は、ダッカの南東30kmほどのところにある、かつてのベンガルの首都ですが、今ではすっかり衰退してのどかな村になっています。
写真は、1901年に建てられたというショドルバリ(Sadarbari)という建物で、現在は博物館になっています。
《パナム・ナガール ①》

かつての都、ショナルガオンを象徴する Painam Nagar は、300mほどの通りの両側に50棟ほどの建物が建ち並ぶかつての豪邸街です。
現在はすっかり荒廃してしまっていますが、それが却っていい味を出していて今では観光名所ともなっています。
《パナム・ナガール ②》

観光地といっても、廃墟なので土産物屋などもないし、団体客でも来ない限り普段は落ち着いた雰囲気です。
《パナム・ナガール ③》

バングラデシュのリクシャーの運転手は、じっと見つめてくるだけであまり積極的に声をかけてきたりしないので、ゆっくり散策することができます。
《ダッカの街角 ①》

再びダッカに戻ってきました。
《ダッカの街角 ②》

相変わらず皆さん色々な物を運んでいます。
《ダッカの街角 ③》

提供するサービスとその対価が直接的でない日本のサラリーマンには理解しづらいですが、お金を稼ぐということは大変なことなんだと思い知らされます。
《ダッカの街角 ④》

お年寄りライダーも生涯現役です。
《リクシャー・アート》

リクシャーは大切な商売道具なので、皆さんオシャレで工夫を凝らした装飾をされています。
因みに、上部のビニール製の背飾りと下部のブリキ製の飾り板は、旧市街北の Bangshal Road に並ぶ専門店に行けば、前者は600タカくらい、後者は手書きのもので300タカ、印刷もので100タカくらいでお土産に購入することもできます。
《ダッカの喧噪 ①》

皆さん本当によく働きます。
《ダッカの喧噪 ②》

国民の7割以上が農村に住んでいながらこれだけ賑わっているのを見ると、都市国家を除くと世界一の人口密度の国であるというのが実感できます。
《露天商》

アジア最貧国と位置づけられていますが、町には美味しそうな食べ物が豊富に並んでいます。
《水上マーケット》

根が几帳面なのか伝統なのか、どの店でも商品はとても綺麗に並べられています。
《お土産》

三頭龍というのは耳にすることがありますが、三頭鶏というのは初めて見ました。袋の中がどうなっているのか見てみたいものです
《自転車操業》

右の人、一体、いくつ載せるつもりなんでしょうか。
《渡し舟 ③》

大量の渡し舟が木の葉のように浮かんでいますが使われているのでしょうか。
比較的きれいだし、バングラデシュの人たちは物を大切にするので大丈夫だとは思いますが。
《渡し舟 ④》

こちらは使われているようですが皆さん暇そうです。
《旧市街の若者》

貧しくても屈託がないのはいいことですが、学校ぐらい行かせてあげたいですね。
因みに、2011年のアジア開発銀行の資料によると、1日2ドル未満で暮らす貧困層は国民の75%を超える約1億2000万人と推定されているそうです。
《おやつ売り》

インド版ベビースターラーメンをトマトやタマネギと混ぜ、スパイスとマスタードオイルで和えたスナックは地元で大人気です。笑顔に釣られて食べたくなってしまいました。


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