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旅の写真集  ホンジュラス共和国HEADLINE

ホンジュラス観光の旅行記を兼ねた写真集です。

《コパンへのアクセス》

ホンジュラスのメイン・アトラクションは世界遺産のコパン(Copán)遺跡ですが、この遺跡はグアテマラ国境に近いので、グアテマラからバスで向かうのが便利です。直行便(特にアンティグアから)もありますが本数が限られるため、今回は途中乗換えながらの移動を選びました。写真は、グアテマラの中心部から12kmほど北東にあるCentra Norteのバスターミナルです。ここから4時間ほどバスに乗ってチキムラ(Chiquimula)に向かいます。
《ホンジュラス国境》

Chiquimula に着くと、ホンジュラスとの国境の町エル・フロリド(El Florido)行きのミニバスが頻発していますのでこれに乗り換え、1時間ほどで国境に到着です。山奥の長閑な国境ですが、コパン行きのメイン・ルートでもあるため国境の審査はスムーズで係員もフレンドリーなので、恐るるに足りません。
《コパン・ルイナスの町 ①》

国境を越えるといつも通り次のミニバスが手ぐすね引いて待機していますので、これに乗って20分ほどでめでたくコパン・ルイナスの町に到着です。石畳に覆われた坂の多い街並みは、とても風情があって心が和みます。
《コパン・ルイナスの町 ②》

町自体は1時間もあれば一通り見て回れるくらい小さなものですが、坂が多いため、街中には mototaxi(いわゆるトゥクトゥク)が豊富に走っていて、住民たちに気軽に利用されています。
《乗合タクシー ①》

一方、近隣の町との間には乗合タクシーも運行されています。荷台に立ったまま詰め込まれるというスタイルですが、掴まるところもあるので安心です。
  《乗合タクシー ①》

乗合タクシーの乗降風景です。特に明確なサインなどは表示されていませんが、地元の人はちゃんとわかっているし、皆さん非常にフレンドリーなので、利用する際には訊けば親切に教えてくれます。
《コパン・ルイナスの町 ③》

コパン・ルイナスは、ホンジュラスで最も魅力的な町の一つとされているのが理解できる、とても美しい街並みです。
《コパン・ルイナスの町 ④》

これが町の中心部です。ホンジュラスというと、首都テグシガルパと国内最大の都市サン・ペドロ・スーラの2大都市が世界で最も危険な都市として名を馳せていますが、ここコパン・ルイナスはそんな雰囲気とは全く無縁で、常識的な時間帯であれば老若男女の一人歩きも全く問題ありません。
《コパン・ルイナスの町 ⑤》

なお、この町は通称コパンと呼ばれていますが、正式には Copán Ruinas といいます。直訳するとコパン遺跡ですが、本物の遺跡はここから1kmほどのところにあり、、そちらは Ruinas de Copán(スペイン語)又は Copán Archaeological Site(英語)と呼ばれています。少しややこしいのが難点です。
《コパン・ルイナスの町 ⑥》

こちらは町の中心にある中央公園です。昼夜を問わず地元の人々の憩いの場となっています
《コパン・ルイナスの町 ⑦》

中央公園(写真右)の向かいには美しい教会(Iglesia Católica Copán Ruinas)が鎮座し、ランドマークとなっています。
《ある日の夕食 ①》

夕食の時間になったので、宿でお薦めのレストランを尋ねたところ、すぐ向かいのステーキレストランを紹介されました。あまりに安直だし他に客は一人もいなかったので疑心暗鬼で入ってみましたが、料理もサービスも素晴らしくて感動しました。旅の醍醐味です。因みに写真では意味不明ですが、料理はステーキのオニオンソテー載せです。ステーキが見えないのが残念ですが、焼き加減も良く堪能しました。
《コパン遺跡への道 ①》

先述のとおり、コパン・ルイナスの町から遺跡までは1km強、徒歩約15分です。安全を考慮してトゥクトゥクを利用しようかと思いましたが、宿の人に訊くと、何でトゥクトゥク? という様子だったので歩くことにしました。ご覧のようなきれいな歩道が整備されていて、とても気持ち良く過ごすことができました。
《遊歩道脇の石碑》【世界遺産】

途中には、嫌でも気分が盛り上がるようにという配慮か、もともとあったのか、早速石碑が建っていました。
《モニュメント》

「日本の皆さんの多大な援助のお陰で立派な遺跡ができあがりました」ということのようです。

個人的には「せっかく税金を投入したのだから、もっと多くの日本人が訪問すればいいのに」と思いました。
《コパン遺跡への道 ②》

だからといって日本人には特別な入口や入場料の割引があるのかと思ったらそんなこともなく、通常の手続きを踏んで入場しました。

入口から遺跡群へはご覧のような参道(のような道)を約400mほど歩いて向かいます。
《コパン遺跡 ①》【世界遺産】

参道を抜けていきなり登場するのがグラン・プラサ(Gran Plaza)です。写真右に見える正方形のピラミッドを中心に、ステラ(Stela)と呼ばれる石碑が建ち並んでいます。
《コパン遺跡 ②》【世界遺産】

因みに、こちらのピラミッドはとても美しく印象的ですが、残念なことにStructure4という名前しかないようです。

(コパンでは、ほとんどの構造物がこのように数字や記号で呼ばれているので、あまり温かみが感じられないのが非常に残念なところです。)
《コパン遺跡 ③》【世界遺産】

ただし、ここには無料で登ることができ、グラン・プラサの全貌が一望できます。こちらは、南方向を眺めた様子です。
《コパン遺跡 ④》【世界遺産】

こちらは、逆に北方向です。屋根の下にベンチのようなものが見えますが、休憩所(あるいは中国式トイレ)ではありません。
《コパン遺跡 ⑤》【世界遺産】

ただの緑豊かな公園に石が配置されただけのようでもありますが、こう見えてもコパンは、1980年にユネスコの世界遺産に登録された、5~9世紀頃にかけて栄えた古代マヤ文明の都市遺跡で、これらの石(石碑)はとても貴重なものなのです。
《コパン遺跡 ⑥》【世界遺産】

例えばこの石碑(ステラB)は西暦731年に建てられたものだそうで、非常に精緻な彫りっぷりです。後世にその技を伝えるべく安っぽいトタン屋根でざっくりと守られていて写真映えが今イチですが、休憩所等ではないことがご理解いただけたでしょうか。
《コパン遺跡 ⑦》【世界遺産】

一方、この石碑は、コパンで最も美しいとされるステラAです。こちらもステラB同様731年に建てられたものだそうですが残念ながらレプリカです。その証拠に他の石碑には付きものの三角屋根がありません。これではせっかくのレプリカが台無しです。
《コパン遺跡 ⑧》【世界遺産】

ステラAの裏側です。レプリカといえども抜かりない仕事振りです。なお、オリジナルは、遺跡入口の彫刻博物館(Museo de Escultura)に保存されているので興味のある方はそちらもご堪能下さい。

因みにここではステラAとBだけをご紹介していますが、コパンには名前が付いているステラだけでもQまであります。ステラ・フェチの方は一日いても飽きないほどの大盤振舞いですが、暑い日が続きますので熱中症には十分注意しましょう。
《コパン遺跡 ⑨》【世界遺産】

これが、森の木陰から眺めたグラン・プラサの佇まいです。こうやってもう一度冷静になって全体を俯瞰してみると、屋根があるのも満更悪くない気がして来ないものです。
《コパン遺跡 ⑩》【世界遺産】

グラン・プラサの南端には西暦738年に建てられた球技場の跡(Campo de Pelota)があります。球技場のコート両側には斜面状の構造物が配置され、上部に観覧席と思われる建物が建っています。マヤの遺跡ではよく目にする施設ですが、コパンのものは規模も大きく保存状態も良いので、なかなか絵になる風景です。
《コパン遺跡 ⑪》【世界遺産】

因みにここでは、肘、腰、足だけを使って、重いゴム製のボールを地面に落とさないように競うペロタと呼ばれる(日本の蹴鞠のような)奉納球技が行なわれていたと考えられています。
《コパン遺跡 ⑫》【世界遺産】

球技場のすぐ南東には、かつて船橋市のららぽーとにあったザウスを模したような構造物がありますが、これは神聖文字の階段(Hieroglyphic Stairway)と呼ばれる、コパン遺跡の中でも最も人気のアトラクションの一つです。
《コパン遺跡 ⑬》【世界遺産】

西暦743年から755年にかけて築造されたこの階段は、63段、高さは21m(因みにザウスは約100m)もあり、1800字以上のマヤ象形文字によってコパン王朝の歴史が刻まれているそうで、15世紀末にコロンブスが到着する以前のものとしてはアメリカ大陸で最長の文字数を誇っているそうです。
《コパン遺跡 ⑭》【世界遺産】

麓には、西暦756年に作られたステラMと呼ばれる石像が配置されています。これは、コパン最盛期の王でこの階段を建てたとされる King Smoku Shell をモデルにしたものと考えられているそうです。
《コパン遺跡 ⑮》【世界遺産】

神聖文字の階段の南側にも同じような急峻な階段があります(神聖文字の階段は写真左側に当たります)が、残念ながら崩れ果てています。これを登った先にはアクロポリス(Acropolis)と呼ばれる、コパンにおいてはグラン・プラサと並ぶ名所があるのですが、仕方ないので写真右方向に向かって迂回しながら登ることになります。
《コパン遺跡 ⑯》【世界遺産】

これが苦労して登ったアクロポリスの丘からのグラン・プラサ方面の眺めです。ゴルフ好きの方は、打ち下ろしのホールのティーグラウンドに立ったような清々しい気分になることお構いなしです。
《コパン遺跡 ⑰》【世界遺産】

もう少し進むと、奥に球技場跡、手前に神聖文字のゲレンデが一挙に見渡せる場所もあります。
《コパン遺跡 ⑱》【世界遺産】

アクロポリスの入口付近に置いてあった石彫には珍しくタイトルが付いていました。 Cabeza del Anciano(老人の頭)という名の作品だそうです。

タイトルが付いているくらいだから由緒あるものかと睨んだところ、案の定これはレプリカで、本物は遺跡入口の博物館に保存されているそうです。
《コパン遺跡 ⑲》【世界遺産】

アクロポリスでは、かつては、政治や信仰に関する行事が行なわれていたとされ、東側の東広場(Patio Oriental、別名ジャガー広場(Patio de los Jaguares))、西側には西広場(Patio Occidental)があります。

写真は東広場です。
《コパン遺跡 ⑳》【世界遺産】

東広場の北側(写真正面)には Structure22(別名 Templo de Meditación)と呼ばれる構造物があり、壁面に残る彫刻はコパンで最も素晴らしいものとされていますが、訪問時には残念ながら立入禁止でした。
《コパン遺跡 ㉑》【世界遺産】

こちらは東広場の階段の麓に安置されていた石造です。名前も記号も無く、ただ柵で囲まれていただけなので、いつ誰が何のために置いたのか、本物なのかレプリカなのかも不明ですが、個人的にはなかなかの出来映えだと思いました。
《コパン遺跡 ㉒》【世界遺産】

一方、東広場の南側、アクロポリスの中心部に当たる場所には、東広場と西広場を見下ろすように、Structure16と呼ばれるピラミッドが聳えています。
《コパン遺跡 ㉓》【世界遺産】

このピラミッドは随分朽ち果ててしまっていますが、アクロポリスで最も高い建造物で、コパン王朝最盛期の王達が葬られているそうです。
《コパン遺跡 ㉔》【世界遺産】

このピラミッドの更に南は墓地(El Cementerio)と呼ばれる地域ですが、かつての王族達の居住地だったそうでいくつかの構造物が残っています。
《コパン遺跡 ㉕》【世界遺産】

西広場に降りて東側に聳えるピラミッド(Structure16)を見た様子です。ピラミッドをぶち抜いて直立する木が圧巻です。
《コパン遺跡 ㉖》【世界遺産】

整然とした東広場に比べると比較的野趣溢れる感じですが、これはこれでとてもいい感じです。
《コパン遺跡 ㉗》【世界遺産】

西広場で発見されたというアルタ(Altar、祭壇)Q(西暦776年設置)は、直方体の石の4つの側面にそれぞれ4人ずつ 16人の王がそれぞれの名前を表わすマヤ文字の上に彫られているもので、コパン王朝史の解明に大きく貢献したものとされています。Structure16の麓、正面階段下に置かれていますがレプリカです。なお例によって、オリジナルは 入口の彫刻博物館に展示されています。
《コパン遺跡 ㉘》【世界遺産】

こちらは西広場の北東に立つステラPです。アルタQほど重宝されていませんが、個人的には随分立派な作品だと思いました。非常に精緻な彫刻に塗れていますが、屋根がないことから察するにこれもどうやらレプリカのようです。
《コパン遺跡 ㉙》【世界遺産】

コパン遺跡には、グラン・プラサやアクロポリスがあるグルーポ・プリンシパル(Grupo Principal)以外にも周辺にいくつかの遺跡がが点在しています。せっかくなので、幹線道路沿いに更に1.4kmほど郊外に向かった場所にある、セプルトゥーラス(Las Sepulturas)遺跡を訪ねてみました。
《コパン遺跡 ㉚》【世界遺産】

この遺跡は、コパン王朝時代の貴族の住居跡と考えられているそうで、誰もいない森の中に点在する石造建築物は何となくロマンチックで、個人的には結構満足できました。

ただ、基本的に訪問者は非常に少ないようなので、既に疲れちゃった人や、寂しいのが苦手な人はわざわざ訪れる必要はないかもしれません。
《コパン・ルイナスの町 ⑧》

そんな訳で、コパン・ルイナスに戻って来ました。中央公園前のメインストリートAvenida Copán です。
《コパン・ルイナスの町 ⑧》

前日の写真でちらっとご紹介した教会 Iglesia Catolica です。小さいながらも美しい佇まいです。
《コパン・ルイナスの町 ⑨》

もう少し退って、公園中心付近から見た様子です。両側の建物も素敵です。
《コパン・ルイナスの町 ⑩》

裏通りも抜かりなく彩色されています。
《コパン・ルイナスの町 ⑪》

昔ながらの情緒を今に伝える石畳とトゥクトゥクのコラボです。
《コパン・ルイナスの町 ⑫》

年代物のピックアップ・トラックに家族揃って箱乗りしているのも、どこか懐かしい風景です。
《コパン・ルイナスの町 ⑬》

本当にほのぼのとした平和な町です。
《コパン・ルイナスの町 ⑭》

以前ご紹介したような坂道ですが、別物です。
《コパン・ルイナスの町 ⑮》

これもまた別の道です。中央公園付近を除きどこもかしこも坂道で、歩くのは楽ではありませんが、町自体は非常に小さいので、ぐるぐる歩き回ってお気に入りの街角を見つけてみるのも楽しいと思います。
《乗合シャトル》

コパン・ルイナスは2泊3日の短い滞在でしたが、十分堪能することができました。欧米人はここから、ホンジュラスのもう一つの観光の目玉であるカリブ海沿いのリゾート地ラ・セイバ(La Ceiba)に向かい、そこで数日リラックスした後、次の目的地のニカラグアかエルサルバドルに向かうのが定番のようですが、片道6時間という微妙な距離の上、泳ぎは得意じゃないので諦めました。

ということで、翌日は朝6:30発、23:00到着予定のシャトルバス(10人乗りくらい)でニカラグアのレオン(Leon)に向かいます。中米は飛行機代が意外に高いのでシャトルバスが発達していて便利です。他の都市に比べて距離が長いのでUS$100と結構なお値段ですがこれでもリーズナブルです。
《ある日の夕食 ②》

翌日は早起きなので早めの夕食です。

前日のレストランはとても気に入ったのですが、同じ店に2夜連続というのも芸がないので、この日はロンリー・プラネットで紹介されていた別の店を訪れました。この店も悪くありませんでしたが、長旅の前夜としてはボリューム感がちょっと物足りないのが残念でした。でも、中米の料理は北米(カナダ除く)と比べて断然美味しいので安心です。



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