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旅の写真集  グアテマラ共和国(その1)HEADLINE

グアテマラ観光の旅行記を兼ねた写真集(その1)です。ここでは、グアテマラ南部、首都グアテマラ・シティーの北に広がる高原地帯をご紹介します。世界遺産の古都アンティグア、世界で最も美しいとも言われるアティトラン湖周辺の村々、その更に北に位置するチチカステナンゴ、ケツァルテナンゴなどの民族色豊かな町の様子をお楽しみ下さい。

《アンティグア・グアテマラ ①》【世界遺産】

Antigua Guatemala は、首都のグアテマラ・シティ(Guatemala City )の西約30km、バスで約1時間に位置する「古いグアテマラ」を意味する古都で、「アンティグア」の愛称で親しまれるグアテマラで最も平和で魅力的な町の一つとされています。
《アンティグア・グアテマラ ②》【世界遺産】

アグア山(Volcán de Agua) など3つの火山に囲まれた標高1,520mの町で、1543年にスペイン人によって建設され200年以上に亘って首都として栄えましたが、1717年と1773年の2度の巨大地震を始めとする多数の大地震によってほとんどの建造物が壊滅的な打撃を受け、1775年に現在のグアテマラ・シティに首都が移されたという経緯があります。
《アンティグア・グアテマラ ③》【世界遺産】

度重なる地震に見舞われながらも、その都度建物は修復や再建を繰り返してきましたが、現在でもスペイン植民地時代の面影を残す多くの歴史的建造物が残っていることから、1979年に石畳の町全体が世界遺産に登録されました。
《カルメン教会》【世界遺産】

El Carmen Church は1773年のサンタ・マルタ(Santa Marta)地震は乗り越えたものの、その後の1917年と1976年の地震でほぼ全壊してしまいました。

それでも辛うじて残ったファサード(正面部分)の美しいデザインは今でも多くの観光客の目を楽しませています。
《コンパニア・デ・ヘスス教会》【世界遺産】

1698年完成の Iglesia y Convento de la Compañía de Jesús もまた1773年の地震を絶えた数少ない建造物の一つですが、1917年と1976年の地震でほとんど破壊されてしまったものです。
《レコレクシオン修道院 ①》【世界遺産】

上の2つの教会はファサード部分だけが見どころでしたが、町で最も大きな遺跡 La Recolección には敷地内に入場することができます。
《レコレクシオン修道院 ②》【世界遺産】


1717年建造のこの教会と修道院の建物は完成数ヶ月後の大地震で大きな被害を受け、1751年と1773年の地震で壊滅的な打撃を受けて廃墟となってしまいました。
《レコレクシオン修道院 ③》【世界遺産】

建物内部だった場所には今でも当時のまま構造物の残骸が山積しています。
《レコレクシオン修道院 ④》【世界遺産】

これで入場料を取るのもどうかというほどの荒れようです。
《レコレクシオン修道院 ⑤》【世界遺産】

それでも中庭は広く芝生などもよく手入れされているので、週末などには地元の人たちがピクニックを楽しむ姿なども見られるそうです。
《サンタ・クララ修道院》【世界遺産】

1705年完成の Convento de Santa Clara も最終的には 1874年の大地震で瓦礫とか化し、現在では美しい中庭だけが残っています。
《サンタ・クララ修道院前の公共洗濯場 ①》【世界遺産】

教会の前の広場の広場には噴水と公共の洗濯場があります。
《サンタ・クララ修道院前の公共洗濯場 ②》【世界遺産】

誰でも自由に使える洗濯場は、地元の女性の井戸端会議の場として今でも健在です。
《サン・ペドロ病院 ①》【世界遺産】

エルマーノ・ペドロ病院(Hospital del Hermano Pedro)とも呼ばれる San Pedro 病院は、1663年に建てられ、現在でも機能しているクリスチャン専用の病院兼修道院です。
《サン・ペドロ病院 ②》【世界遺産】

およそ300年の間に数多くの大地震に見舞われながらその都度建て直され、創建以来絶えず貧しい信徒たちの支えとなってきた施設だそうです。
《サンフランシスコ教会》【世界遺産】

Iglesia de San Francisco は、アンティグアの現役の教会の中で最大規模を誇り、背後の廃墟を含めた敷地面積はレコレクシオン教会に次ぐもので、敷地内にはサン・ペドロ病院の創設者であるエルマーノ・ペドロの墓も設置されています。
《中央公園 ①》【世界遺産】

Parque Central は、アンティグア旧市街の正に中心にある公園で、昼夜を問わず多くの市民や観光客で賑わっています。
《中央公園 ②》【世界遺産】

1737年に設置された Mermaid Fountain は、四方を向いた麗しい乙女の乳頭から水が噴出しているという美しい噴水で、昼夜を問わず人々の目を釘付けにしています。
《馬車》

公園の周りでは観光客を狙った馬車が待機しています。

ツーリスティックな感じは否めませんが、石畳の街並みと馬車との相性は良いと思います。
《カテドラル》【世界遺産】

中央公園の東側に建つ Catedral de Santiago は1545年に建設が開始されたももののその後の度重なる地震で破壊や中断が繰り返され、現在では主に写真のファサード部分と入口付近の施設だけが残っています。
《時計台》【世界遺産】

中央公園の2ブロック北にある Arco de Santa Catalina は17世紀に建てられた美しいアーチ式の時計台で、アンティグアの町の最も象徴的な建築物の一つです。
《メルセー教会 ①》【世界遺産】

時計台のすぐ北に建つ Iglesia de la Merced もまたアンティグアを代表するランドマークの一つです。
《メルセー教会 ②》【世界遺産】

特にファサード部分のバロック様式の装飾は、中南米の宗教美術史に残る傑作とされています。
《サント・ドミンゴ教会 ①》【世界遺産】

旧市街の北東の端に位置する Iglesia y Convento de Santo Domingo は、1542年に建てられたアンティグアで最も大きい修道院で、現在ではその一部は高級ホテルとなっています。
《サント・ドミンゴ教会 ②》【世界遺産】

背後にある修道院施設の廃墟はホテルの裏庭のようになっているため入場は無料ですが、相変わらずの荒れようです。
《土産物店 ①》

少し暗くなってきたので土産物屋に入ってみました。
グアテマラの土産物は多種多様で素晴らしいものが多いのですが、時計台の近くにあったこの店は、織物から絵画、ご覧のような面類に至るまで多岐に渡る品揃えが感動的でした。
《土産物店 ①》

メキシコ土産で有名なカラフルな骸骨人形も豊富に取り揃えられています。
《アンティグア市庁舎》【世界遺産】

中央公園の北側に建つ1743年築造の Palacio del Ayuntamiento は、度重なる大地震にも大きなダメージを受けることなく残っている数少ない建物の一つで、現在は二つの博物館を兼ねています。
《夕暮れの中央公園 ①》【世界遺産】

派手なライトアップではありませんがそこそこロマンチックな雰囲気の中、多くの人々が集い語り合っています。
《夕暮れの中央公園 ②》【世界遺産】

噴水の人魚たちはこの時間になっても放水を続けていました。
《夕暮れの時計台 ①》【世界遺産】

ライトアップされた時計台もとてもチャーミングです。
《夕暮れの時計台 ①》【世界遺産】

時計台の股ぐらからは、町の十数キロ南に聳える標高3,760mの火山 アグア山が見えます。
《コロニアル建築》

アンティグアで泊まったホステルはこの地方で典型的なコロニアル風の建物でした。
《アンティグア・グアテマラ ④》

グアテマラ・シティの治安が悪名高いのに対してここアンティグアは比較的安全で過ごしやすいということもあって多くの旅行者は首都に泊まらず40km弱離れたグアテマラ・シティ空港(Aeropuerto Internacional La Aurora)から直接この町にやって来ます。

空港からは頻発するシャトルバスで約千円、1時間程度で着きますし、ここから中米各地に向かうシャトルの便も豊富にあります。

グアテマラを訪れる機会があったらアンティグアを拠点に考えてみては如何でしょうか。

(参考:2017年初時点で1Q(ケツァル)=約15円です)
《パナハッチェル ①》

アンティグアから西に約80km、車で2時間半ほどに位置する人口約15,000人の Panajachel は海抜1,562mに浮かぶアティトラン湖観光の玄関口で、グアテマラ人なら「パナ」(略称兼愛称)を知らない人はいないほど有名な町です。
《パナハッチェル ②》

国内有数の観光地だけあって、町の中心部を南北に貫く目抜き通りサンタンデール通り(Calle Santander)沿いには旅行代理店、土産物屋、レストランなどが軒を連ねています。
《パナハッチェル ③》

それでもちょっと路地を入るととても落ち着いた雰囲気です。
《パナハッチェル ④》

町自体は広くはありませんが、国内の他の都市や町や村同様、トゥクトゥク(Tuk-Tuk)が地元の人にとっての気軽な移動手段となっています。
《パナハッチェル ⑤》

サンタンデール通りから続く湖畔への道沿いにも土産物屋が並んでいますが、強引なお店などはほとんどなく気楽な散歩が楽しめます。
《アティトラン湖 ①》

サンタンデール通りの突き当たりには小さな展望台があり美しい湖の景色が堪能できます。

Lago de Atitlán は、琵琶湖の2割ほどの大きさのカルデラ湖ですが、世界で最も美しい湖の一つと言われているのです。
《アティトラン湖 ②》

パナの町の対岸(南方向)には美しい形の3つの火山が聳え立っています。

右に見えるのが標高3,020mのサン・ペドロ火山(Volcán San Pedro)、左側に2つほぼ重なって見えるのが 3,158mのトリマン火山(Volcán Tolimán、手前)と 3,535mのアティトラン(Volcán Atitlán)です。
《湖畔の風景》

展望台の通りから東は公園になっていて、湖畔に沿って歩いて行くと湖を眺めながら食事を楽しめるレストランが立ち並んでいます。

グアテマラは肉食文化なので、店頭では大量の肉がグリルされていて食欲をそそられます。
《ある日の昼食》

とはいうものの、せっかく湖畔の町に来たので魚(マス)料理を頼みました。

それだけでも十分立派なプレート料理にトルティーヤとジュースまで付いて 25ケツァル(400円弱)、味付けはシンプルですが大満足という一品でした。
《ある日の夕食 ①》

因みに夕食はこの店です。

コンテナ1個ほどの建物にチーズと書かれたピザの絵があるだけのとても妖しい店でしたが他に目ぼしい店もなく、店頭でチキンを焼いていたのでファーストフードのつもりで入りました。
《ある日の夕食 ②》

チキンを単品で頼んだつもりが30分ほど何かごそごそしていると思って訝しんでいたところ、しばらくして出てきたのはこれです。

写真ではうまく表現できていませんが、まるで日本のフレンチ・レストランのメインのような佇まいで驚きました。

これで25ケツァル(ビール除く)には感動しました。

これだから旅は止められません。
《次の日の夕食 ①》

美味しい経験に味をしめてやる気満々で翌日も同じ店を訪れてみたのですがどういうわけか閉まっていたので途方に暮れてしまい、迷いに迷った挙句、前日大繁盛していた(にもかかわらずこの日は極めて暇そうな)シェラスコ屋台を選びました。
《次の日の夕食 ②》

(前日同様)メニューも無いのでミックスグリルをお願いしたところこの有様です。

ボリュームたっぷりの肉にインゲン豆のソテーとアボガドパテ、トルティーヤ数枚までついて30ケツァルでした。

右奥に見える甕出しの自家製ピリ辛アボカドソースもかけ放題です。
《アティトラン湖 ③》

アティトラン湖畔にはパナハッチェル(以下「パナ」と呼びます)以外にもいくつかの小さな町や村が点在しており、一部陸路でも結ばれていますが、30分~2時間おきに各地を結ぶボートでアクセスするのが便利です。
《アティトラン湖 ④》

まず向かったのはパナの10kmほど西にあるサン・ファン・ラ・ラグーナ(San Juan La Laguna)という村です。
《アティトラン湖 ⑤》

途中の山肌には時々小さな村や集落が見えます。

なお、ボートは行き先が同じでも経由地が違ったりして後に出た方が先に着いたりすることもあるので、乗船時にはちょっとした注意が必要です。
《サン・ファン・ラ・ラグーナの村》

途中2か所ほど小さな村を経由して約40分でサン・ファン・ラ・ラグーナに着きました。

村の中心部は港から急な坂を5分ほど登ったところにあります。

このような地形に目を付け、どこの村にも専属のトゥクトゥクが走り回っています。この車両もよく見ると先頭に「San Juan」の文字が表示されています。
《サン・ファン・ラ・ラグーナの教会 ①》

町の中心にあるレンガ造りのサン・ファン・カトリック教会(Atrium of the Catholic Church of San Juan)の前には10日後のクリスマスを前に立派なツリーが飾られていました。
《サン・ファン・ラ・ラグーナの教会 ①》

中南米にはどんな小さな村にも教会がありますが、ここの教会も村の規模に対して非常に立派なものです。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ①》

サン・ファン・ラ・ラグーナの東約2km、下り坂をのんびり歩いて約30分に位置する San Pedro La Laguna は、湖畔の町の中で、いい意味でも悪い意味でも最もツーリスティックな町とされています。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ②》

町は丘の上に位置し主に地元の人で賑わう中心部と、湖畔の他の町との間を結ぶボートが発着する(行き先別に異なる)2つの桟橋周辺の主に観光客が集まるエリアに分かれます。

写真は中心部のメインストリートですが、相変わらずトゥクトゥクが幅を利かせています。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ③》

あまり広くはないもののとても坂が多い町なので、ちょっとした移動でもトゥクトゥクが便利なのです。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ④》

先述のように、トゥクトゥクの先頭には町の名前と車両番号が明記されています。

町の境界外への営業は禁じられているとは思えませんが、プライドなのか苦情対応なのか、どちらにしろ便利なシステムです。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑤》

少し路地に入ると、時々このようなカラフルな建物が並ぶ通りなどもあって退屈しません。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑥》

町の中心にはイタリアンなデザインの教会(Iglesia Católica de San Pedro la Laguna)もあります。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑦》

2ブロックほど北には乙女チックなデザインの別の教会( Primera Iglesia Bautista)もあって、選ぶのに迷っちゃうほどです。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑧》

アティトラン湖のメイン・ゲートはパナですが、ここサン・ペドロからもケツァルテナンゴ(Quetzaltenango)などいくつかの近隣都市向けのバスが発着しています。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑨》

桟橋付近にはお洒落なカフェやレストラン、旅行代理店などが競うように建ち並びツーリスティックな雰囲気に満ち溢れています。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑩》

次の目的地へのボートはもう一つの桟橋からの出発だったため、細い路地を抜けて向かいます。

何度か通った道ですが、、夜は特に雰囲気のあるお洒落な細道です。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑪》

岸辺には漁船も見られます。
アティトラン湖では1958年のブラックバスの導入や水質汚染によってで全体の3分の2の種が絶滅してしまいましたが、それでも未だに豊富な資源に恵まれています。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑫》

これがサンティアゴ・アティトラン(Santiago Atitlán)行きのボートが出る桟橋です。パナ行きはもう少し立派です。
《サン・ペドロ・ラ・ラグーナ ⑬》

こちらがそのボート。
出発間際にちょうど乗り込むことができてラッキーでした。

因みに料金は、区間によって若干異なりますが20~30ケツァルほどです。
《サンティアゴ・アティトラン ①》

40分ほどでサンティアゴ・アティトランに到着しました。

この町はパナのほぼ対岸に位置していますが、湖畔最大の人口約3万人を抱えるとても大きな町です。
《サンティアゴ・アティトラン ②》

来た方向(北西)にはサン・ペドロ山が美しく聳え立っています。

サン・ペドロ・ラ・ラグーナの町はこの山のちょうど裏側になります。
《サンティアゴ・アティトラン ③》

湖畔最大の町だけあって港も最大です。
《サンティアゴ・アティトラン ④》

港から市街地へと続く道もとても賑わっています。
《サンティアゴ・アティトラン ⑤》

中心部の狭い道路を縫うように、グアテマラ・シティなどへの直行バスも1日数本運行されています。
《サンティアゴ・アティトラン ⑥》

町の中心には16世紀半ばに建てられた教会(Iglesia Parroquial Santiago Apóstol)が建っています。
《サンティアゴ・アティトラン ⑦》

訪れたのが夕方だったので市場は比較的閑散としていましたが、それでもフルーツや雑貨などが豊富に並べられていました。
《サンティアゴ・アティトラン ⑧》

サンティアゴ・アティトランは湖畔に点在する町の中でも最も民族色が濃く伝統的な暮らしを続けているツトゥヒル族(Tz'utujil)の人々が多いということで、マーケットでは花や鳥をモチーフにしたデザインのカラフルな民族衣装の生地が売られています。
《アティトラン湖の夕暮れ ①》

参考までに、サンティアゴ・アティトランとパナの間にはバスも1時間に1本程度出ていて運賃も10ケツァルほどとボートに比べて格安ですが、所要時間は2時間近くかかるため、途中の村に行くのでもなければほとんど利用価値はありません。

地元の人々も通常は25ケツァルほどと安くはない料金ではあるものの1時間ほどで済むボートで移動することが多いようです。
《アティトラン湖の夕暮れ ②》

ただしボートは有視界航行が減速なのか日没前に終わってしまうのが難点です。

そんな訳で私も17時発の最終のボートでパナに戻りました。
《サンタ・カタリーナ・パロボ ①》

翌日はパナの東にある村を訪れてみることにしました。

この日訪れた2つの村はボートでもアクセスできるのですが、乗合タクシーが頻発しているということで趣向を変えてそちらを利用してみました。
《サンタ・カタリーナ・パロボ ②》

パナの南東約5kmにある Santa Catarina Palopó は、人口5千人足らずの小さな村です。
《サンタ・カタリーナ・パロボ ③》

この村の住人は先住民族のカクチケル族(Kaqchikel)の末裔が多く、建物の壁に描かれた不思議な模様も特徴的です。
《サンタ・カタリーナ・パロボ ④》

織物や伝統衣装はこの地域で最も美しく芸術性が高いと評価されています。
《サンタ・カタリーナ・パロボ ⑤》

実演販売もしています。
《サンタ・カタリーナ・パロボ ⑤》

桟橋から見える景色はパナからのものとほとんど変わりません。
《乗合タクシー》

グアテマラ全土(及び他の中米諸国)でよく見られる、ピックアップトラックの荷台の中央に手摺りを設置したタイプのタクシーです。立ち席を含め20人以上は乗れるのでとても効率的です。

なお、この車は側面に柵も設置されていて安全対策は万全な上、12人くらい座れるベンチまでありサービス面でも抜かりありませんが、ここまでハイクラスな車両は例外的ですので過度な期待は禁物です。
《サン・アントニオ・パロポ ①》

次に向かったのは、サンタ・カタリーナ・パロボ の約5km南に位置する San Antonio Palopó です。
《サン・アントニオ・パロポ ②》

村の中心部から北側を見た様子ですが、湖畔の他の町や村同様、山の斜面に建物が建ち並んでいるのがわかります。
《サン・アントニオ・パロポ ③》

お陰で村の中は急坂だらけです。
《アティトラン湖 ⑥》

今回はパナに3泊、サン・ペドロに1泊して他の村を回りましたが、どんなに小さな村にも宿はありますし、それぞれの町や村で規模も雰囲気も違うので、もし時間があればいろいろな村に泊まってみるのも楽しいと思います。
《アティトラン湖 ⑦》

民族的にも南のツトゥヒル族と北のカクチケル族とでは言葉も服装も異なりますし、ご覧のように3つの火山の見え方だけでも随分違うのでいろいろな発見があると思います。
《チチカステナンゴのマーケット ①》

パナの町から45kmほど北に位置する Chichicastenango は、マヤ民族の末裔であるキチェ族(K'iche')の文化が未だに色濃く残る人口1万人足らずの小さな町で、チチ(Chichi)という愛称で親しまれています。
《チチカステナンゴのマーケット ②》

もともと民族色豊かな町ではありますが、ここで毎週木曜日と日曜日に開かれる露店市には周辺の町や村から数万人もの地元民が集まり、衣類、日用雑貨、食料品などあらゆる商品が売買されます。
《チチカステナンゴのマーケット ③》

そんなわけで12月のある木曜日に訪れましたが、狭い路地の両側にはこれが特設会場であるとは思えないほど数多くの店舗が密集して軒を連ねています。
《チチカステナンゴのマーケット ④》

特に衣類についてはキチェ族の伝統衣装である赤と黒を基調とした美しい柄の生地が店頭に多く並べられグアテマラ情緒をひしひしと感じます。
《チチカステナンゴのマーケット ⑤》

近年では、このような美しい光景を一目見ようと、地元の人たちに混じって多くの観光客が訪れる国内有数の観光地となっています。
《チチカステナンゴのマーケット ⑥》

あまりに強烈な色彩のため日本ではあまり実用的ではないかもしれませんが、基本的に観光客相手の店ではないので特に面倒な交渉もせずに信じられないような価格で購入することができます。
《チチカステナンゴのマーケット ⑦》

靴やバッグなど何でもあります。

部屋飾りとしても十分魅力的ですが、ポシェットは結構お洒落で実用的そうです。
《チチカステナンゴのマーケット ⑧》

こちらは完全にインテリア商品ですが、やはり色遣いには余念がありません。
《チチカステナンゴのマーケット ⑨》

余談ですが、グアテマラ人はインド人や中央アジアの人々と違って(自分の)写真を撮られることに抵抗感を示す人が多いのが残念なのですが、ここは良い意味で観光客慣れしていて、写真撮影ノープロブレムというのがとても清々しく感じました。
《チチカステナンゴのマーケット ⑩》

こちらの置物類も(海外旅行慣れしていない)若い頃であればまとめ買いしていたに違いないほどの作品ばかりです。
《チチカステナンゴのマーケット ⑪》

エチオピアの天使のマヤ・バージョンのようです。

個人的には結構気にかかりましたが買うには至りませんでした。
《チチカステナンゴのサント・トーマス教会 ①》

露店市は町の中心の広場と周辺の路地で催されているのですが、その広場に面して建つのが Iglesia de Santo Tomás です。
《チチカステナンゴのサント・トーマス教会 ②》

スペイン征服前にあったマや寺院の基礎の上に1545年に建てられたこの教会は、屋根にいくつものバチカンの旗が掲げられているものの、カトリックというよりマヤ様式の儀式が多く採用されている地元密着型の施設だそうです。
《チチカステナンゴのサント・トーマス教会 ③》

入口の前の階段では供花や供物の取引が盛んです。
《チチカステナンゴのサント・トーマス教会 ④》

特に花はふんだんに用意されています。

その他、通常教会で用意されているろうそくに加え、線香なども売られていて、マや独自の参拝の風習が見て取れます。
《チチカステナンゴのマーケット ⑫》

教会の周囲に屯する人々や行き交う多くの人々はキチェ族の衣装を身に纏っています。
《チチカステナンゴのマーケット ⑬》

すっかり大きく膨らんだ袋を背負っている人が多いことから、景気の底堅さを感じます。
《チチカステナンゴのマーケット ⑭》

サント・トーマス教会から広場を眺めた様子です。

遠くに見えるカルバリオ教会(Capilla del Calvario)までが普段はただの広場なのに、一面仮設店舗の屋根に覆われているのがご覧頂けるでしょうか。
《チチカステナンゴのマーケット ⑮》

因みに、私が訪問した12月中旬には毎年、露店市に加えて1週間ほど祭りが繰り広げられるということで期待していたのですが、残念ながらそのような気配は全くありませんでした。

ただし、その祭りで見られるイベントの一つボラドーレス(Danza de los Voladores、中米の宗教行事の一つで、身体に紐を結んだ数人の男性が高い棒の上でメリーゴーラウンドのようにぐるぐる回る演目)に使われる棒が広場の中央に設置されていたので当たらずとも遠からずといったところだったようです。
《チチカステナンゴのカルバリオ教会》

公園を挟んでサント・トーマス教会の向かいに建つカルバリオ教会はサント・トーマス教会を一回り小さくした感じですが、人も少なく落ち着いていて別の趣があります。
《チチカステナンゴのマーケット ⑮》

市場内にはお腹が減った人たちのためにスナックやフルーツなどのスタンドもあって安心です。

特にフルーツはとれとれぴちぴちのものが日本人の感覚からすると考えられないような値段で楽しめるのでお薦めです。
《チチカステナンゴのマーケットの食堂 ①》

こちらは場内の食堂です。
《チチカステナンゴのマーケットの食堂 ②》

炊き出しのようにじゃんじゃん作ってどんどん売れています。
《チチカステナンゴのマーケットの食堂 ③》

庶民的な雰囲気でフライドチキン1切れとライスとトルティーヤのセットというベーシックな内容でしたが20ケツァル(約300円、コーラは別途7ケツァル))と意外に高額でした。観光地価格のようです。
《貧乏パン》

チチの町には宿泊施設も多いので、ゆっくり観光したい人は1泊すればとても楽しめると思いますが、パナからバスで1時間半程度なのでパナからの1日ツアー(往復乗合バスのみのサービスでUS$20程度)での訪問が非常にポピュラーです。

アンティグア→アティトラン湖(チチ込み)→アンティグアというコースでグアテマラ南部の見どころはとりあえず満喫できると思いますので、日本からの弾丸ツアーにお薦めです。
《ケツァルテナンゴ ①》

Quetzaltenango は海抜2,330m、チチの西90km(パナからだと約85km北西)の高原に位置し、グアテマラ・シティに次ぐ国内第2の人口約25万人(都市圏だと約70万人)の人口を抱える大きな町です。
《ケツァルテナンゴ ②》

ケツァルテナンゴという名称は若干長いので、地元ではマヤ語での古くからの呼び名で「十の山の傍」を意味する Xelajú(シェラフ)を更に短くした Xela(シェラ)の方が通りが良いようです。
《ケツァルテナンゴ ③》

他の多くの大都市同様、こ市街地中心部は観光名所に乏しく、敢えて言えば町の中央に整備された中米公園(Parque Centro América)とその周囲を取り囲むいくつかの建物くらいのものです。

写真は公園内に何本か建つ謎のモニュメントです。
《ケツァルテナンゴ ④》

中米公園の東に建つカテドラル(Catedral Del Espiritu Santo)です。

もともと左側のファサードの裏手に身廊があったのですが、度重なる大地震によりファサードのみ残して破壊されてしまったため、その右後ろに新しいファサードを建てて新築したものが最終的に完成したのは1991年のことだそうです。
《ケツァルテナンゴ ⑤》

因みにこの写真は新しく建てられた教会の後部にあるドームです。

非常に美しいデザインのため絵はがきなどにも使用されていて興味があったのですが、教会の周りをいくら回ってもなかなか見つけることができなかったところ、何とたまたま宿泊した宿の屋上の物干場から望むことができました。

灯台下暗し、棚からぼた餅、あるいは瓢箪から駒が入り混じったような得した気持ちになりました。
《ケツァルテナンゴ ⑥》

こちらは公園の北西の角に面して建つ建物です。

現在は銀行として使用されていますが、スペインン植民地時代の面影を色濃く残す美しい佇まいです。
《ケツァルテナンゴ ⑦》

市街地の北東の入口にある Arco Del Sexto Estado という2007年完成のモニュメントです。

ケツァルテナンゴはこの町自体よりも近隣に散らばる小さな村々に見どころが多いということで、この脇にあるバス停からバスに乗って向かいました。
《サン・アンドレス・シェクル ①》

最初に訪問したのは、 ケツァルテナンゴの15kmほど北西にある San Andrés Xecul という小さな村の中心に建つ、村の名前と同じ名前の教会です。
《サン・アンドレス・シェクル ②》

写真をご覧頂ければ一目瞭然ですが、ファサードの強烈な色彩は他の教会では類を見ないほど斬新なもので、この地域で最もインスタ映えする建築物として有名です。

創建は1900年と伝えられていますが、2008年の塗り替えによってビビッド振りに拍車がかかって今に至っているそうです。
《サン・アンドレス・シェクル ③》

西に向かって10分ほど急な坂を登ったところにある小さな教会の前の広場から見るとこんな感じです。

特に画像処理はしていないにもかかわらず、周囲の色彩とは明らかに一線を画して目立ちまくっています。
《サン・アンドレス・シェクル ④》

最短ルートで来れば上の写真のような長閑に広がる田舎の道を12kmほどなので歩けない距離ではありませんが、シーラから30分に1本程度の頻度で直通バスが出ていますので、これを利用するのが最も便利です。
《サルカハの教会 ①》

サン・アンドレス・シェクルを訪れるなら、ケツァルテナンゴへの帰り道のちょうど中ほどにある Salcajá という町には美しい教会があるので是非立ち寄るべしとの宿の主人の助言があったので、途中下車の旅を試みました。

写真は町の中央公園に当たる San Luis 広場に面して建つ教会です。
《サルカハの教会 ②》

一方、こちらは東側に向かって進み小さな川に架かった端を越えて2ブロックほど行ったところに建つカルメン教会 Nuestra Señora del Carmen です。

入口の扉の上に絵が描かれているのが特徴的です。
《サルカハの教会 ③》

これはメインストリートに面したカルバリオ教会(Iglesia El Calvario)。

本当は中心部の西にある Ermita Conquistadora de La Inmaculada Concepcion という教会が最大の見どころだったようなのですが、結局見つけることができずにこのように陳腐な2つの教会を訪問して終わってしまいました。

まあ、どうしても見たかったわけではないので仕方ありません。
《絶品ブリトー》

この後、アンティグアに戻って2日ほどのんびりした後、帰国しました。

最後にご紹介するのはアンティグア滞在中に3回通ったお気に入りのレストラン Casa de las Mixtas のチキン・ブリトー(20ケツァル=約300円)です。日替わりの生ジュースも付いて、大満足の美味しさとボリュームでした。本場で食べる地元料理は格別です。

アンティグアにお越しの際には是非お立ち寄り下さい。

グアテマラ共和国の写真集(その2)へ進む。

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