北米には2つしか国がありません。地理的にはメキシコからパナマまでも北米のはずだと個人的には思うのですが、それらの国々は通常、中米と区分されますので、ここでもその区分に従った結果、寂しい内容になってしまいました。
国名 | 国旗等 | 説明 |
アメリカ | 一般に星条旗(the Stars and Stripes)と呼ばれ、赤で始まり赤で終わる赤と白の等間隔の横帯13本の地で、左上の青の長方形の中には50個の小さな星が白で描かれています。星は9行に分けられ、奇数行に6個ずつ、偶数行に5個ずつ配されています。50の星は現在の50州を、13行は独立当時の入植地の数を表しています。青は忠誠心、献身、真実、正義及び友情を、赤は勇気、情熱及び熱意を、白は純潔と行動の清廉潔白さを象徴しています。古き栄光(Old
Glory)の別名もあります。 なお、この国旗のデザインと色は、チリ、リベリア、マレーシア、プエルトリコなど多くの国や地域の旗の参考にされています。 縦横比 10:19 |
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カナダ | 縦に4等分され、両側4分の1ずつの幅で赤の帯が入り、中間の正方形は白で、中央に11の葉先を持つ楓の葉が赤で配されています。楓の葉は古くからカナダのシンボルであり、赤と白はカナダのオフィシャルカラーとされています。なお、楓の葉の11の葉先は「国内の10州と連邦地区を表す」「付け根を合わせて12なのが10州と2つの準州を表す」などの説明がされることがありますが、楓の葉は19世紀から使用されており、途中、州の数も変更になったりしていますので、これらは俗説とされています。 縦横比 1:2 |
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バミューダ | 赤地で、全体の4分の1を占める左上部に英国旗を置き、右半分の中央にはバミューダの紋章が配されています。紋章は、英国を表す赤いライオンが盾を持って前を向いて草原の上に立っており、盾には嵐の中の難破船が描かれています。この船は、1609年にバミューダ沖で沈んだシーベンチャー号で、この船にはバージニアに向かうイギリス人入植者が乗っていたのですが、多くが生き残り、これがきっかけでバミューダへの入植が始まったものです。なお、英国連邦や海外領土はその国や地域の旗にブルーエンサインを採用している国は多いですが、この国旗はレッドエンサインを採用している唯一の旗(商船旗等は除く)です。 縦横比 1:2 |