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旅の写真集 ベトナム社会主義共和国(その2)HEADLINE

ベトナム観光の旅行記を兼ねた写真集です。ここでは、北部の中心都市ハノイと、そこから200kmほど北西の山中にあるサパ周辺の少数民族が集まる村々の様子をご紹介します。

《ハノイ大劇場》

ベトナムの首都であり国内第2の都市であるハノイ(Hà Nội)は、フランス統治時代に建てられた建物が多いことから、都市の規模の割に町全体に落ち着いた雰囲気が漂っています。
《ホアン・キエム湖の亀の塔》

市内にはいくつかの大きな湖(実際は池レベルの大きさ)があり自然も豊かな感じです。

写真は市街地中心部のホアン・キエム湖(Hồ Hoàn Kiếm)に浮かぶ亀の塔 (Tháp Rùaです。

この湖にまつわる亀の伝説に基づいて建てられたものだそうです。
《ホーチミン廟 ①》

市街地中心部の北西2kmほどの場所に建つ Lăng Chủ tịch Hồ Chí Minh は、ベトナムの英雄 ホーチミン市の墓所で、今でも毎日、国内外から多くの人が多くの人が訪れます。
《ホーチミン廟 ②》

ホーチミンは個人崇拝につながる墓所や霊廟の建設を望んではいませんでしたが、当時政権を握っていたベトナム労働党はその意向を無視し、1975年の建国記念日である9月2日に完成しました(因みに、ホーチミンの命日も(1969年)9月2日です)。

ホーチミンの遺体は今でもこの廟の内部に安置されています。
《ホーチミン博物館》

ホーチミンの生誕100年を記念して1990年の5月19日に建てられた博物館で、彼の愛用品や書簡、革命の歴史などが展示されています。
《一柱寺》

正式名称は延祐寺(Chùa Một Cột)は、ホーチミン廟とホーチミン博物館の間に建つ1049年創建の寺で、その立地と1本の柱の上に仏堂が載ったユニークなデザインから、とても小さいながらも数少ないハノイの観光スポットになっています。
《大統領官邸》

ホーチミン廟の200mほど北に建つ大統領官邸(Phủ Chủ tịch)は鮮烈な黄色で彩られたフランス風の美しい建物です。
《黄色い建物》

ハノイにはコロニアル様式の建造物が多く、その中でも冒頭のハノイ大劇場もそうですが黄色を基調にした建物が非常に目立ちます。

瓦など一部の建材はフランスから取り寄せて使われた建物も少なくないそうです。
《鎮武館 ①》

大統領官邸の500mほど北にあるチュックバック湖(Hồ Trúc Bạch)のほとりに建つ鎮武館(別名クアンタン寺、Đền Quán Thánh)は11世紀建立の道教寺院です。
《鎮武館 ②》

内部には大きな庭があり、大都会の中心部に位置するとは思えないほど落ち着いた雰囲気に満ちています。
《チャンクオック寺》

チュックバック湖のすぐ隣に広がる西湖(Hồ Tây)の湖畔に建つ Chùa Trấn Quốc は、6世紀半ばに建てられたベトナム最古の寺です。

鎮武館とはまた全く違った風情があります。
《ハノイの路地》

ハノイ中心部は比較的きれいに整備されていますが、見どころ自体はそれほど多くなく、ゆっくり歩き回っても一日あれば十分だと思います。
《ハロン湾 ①》【世界遺産】

そんな訳で、ハノイの市内観光を終えると、東に170kmほどのところに位置するベトナムを代表する景勝地ハロン湾(Vịnh Hạ Long)に向かいました。
《ハロン湾 ②》【世界遺産】

向かったといっても、今回のハロン湾観光はハノイのヒルトンホテルのツアーデスクで申し込んだ1泊2日の観光船ツアーで、ハノイ往復のシャトルバスも含まれていたのでとても楽ちんでした。
《ハロン湾 ③》【世界遺産】

なお、ヒルトンホテルは泊まったわけではなく、ツアーデスクだけ利用させてもらいました。

これは、日本出発前にも色々調べてみたのですが、ハロン湾クルーズを催行する現地旅行会社は星の数ほどあって、船の善し悪しを含めたその内容や質に大きな違いがあるので選択が難しく、仕方ないので多少値が張っても信頼のできるツアーに参加したいとの思いからこのような方法を採ったのです。
(今なら、日本にいながらネットで比較検討できるのですが、当時はまだそんな時代ではなかったのでした。)
《ハロン湾クルーズ船 ①》

こちらが、この時お世話になった船です。

Bai Tho Junk というクルーズ船運営会社のもので、先ほどネットで調べたら会社は現存していました(当然、船は新調しているようでした)。

料金はUS$160/人で、当時と全く同じ値段でした。

世界中のリゾートや観光地の価格がここ20年ほどで2~10倍ほどになっているのが当たり前の世の中で、これは非常に珍しい例です。
《ハロン湾クルーズ船 ②》

最上階(と言っても3階相当)は全面デッキになっていて、昼間のほとんどの時間はここで過ごします。
《ハロン湾クルーズ船 ③》

1階部分に設置された各部屋は、広くはありませんがエアコンも付いているし、基本的に夜寝るだけなので個人的には問題ありません。

全部で5~6室あって、シャワー、トイレも付いていました。
《ハロン湾クルーズ船 ④》

食事は2階部分のレストランで用意されます。

デッキ生活に飽きてきたり雨が降ってきたりした時にはここで寛ぐこともできます。

夕朝2食の料理は非常に高級という感じではありませんでしたが、町のちょっとお洒落なレストランの料理というレベルで美味しかったです。

コース料理だったため写真が無いのが残念です。
《ハロン湾クルーズ船 ⑤》

インスタントコーヒーや紅茶、果物などはセルフサービスでいつでも自由に楽しむことができました。
《ハロン湾 ④》【世界遺産】

クルーズ船関連で長々と書いてしまいましたが、そろそろ肝心のハロン湾に進みます。
《ハロン湾 ⑤》【世界遺産】

ハロン湾は、大小3,000もの奇岩や島が浮かぶ湾で、日本で言うと松島を広さもスケールもずっと大きくしたような感じで、「海の桂林」とも呼ばれます(実際、地質学的には桂林と広大な石灰岩台地で繋がっているそうです)。
《ハロン湾 ⑥》【世界遺産】

因みにハロンとは漢字では下龍と書き、天から龍が降りるという意味だそうです。
《ハロン湾 ⑦》【世界遺産】

湾内の島は現在、最大のカットバー島(Đảo Cát Bà)一島を除いて全て無人島ですが、数世紀前までは海賊の隠れ家として利用されていました。
《ハロン湾 ⑧》【世界遺産】

そして、モンゴル軍が侵攻したした際には、この複雑な地形を利用して撃退したそうです。
《ハロン湾 ⑨》【世界遺産】

湾内には漁業や観光客相手の物売りなどで生計を立てる水上生活者が多数いて、彼らの住居を載せた筏が至る所に浮かんでいます。
《ハロン湾 ⑩》【世界遺産】

これはこれで結構ベトナム情緒に溢れる風景です。
《ハロン湾 ⑪》【世界遺産】

生け簀が付いているお宅もあります。

エビの養殖でもしているのかもしれません。
《ハロン湾 ⑫》

当たり前ですが湾内の交通手段は自家用ボートのみです。

定期船のようなものはありません。
《ハロン湾 ⑬》【世界遺産】

先ほど書いたように物売りを生業にしている人も沢山います。
《ハロン湾 ⑭》【世界遺産】

野菜なども売っているので、観光客というより地元の人に向けたサービスが主体のようです。
《ハロン湾 ⑮》【世界遺産】

一方で、水上ショップもあります。
《ハロン湾 ⑯》【世界遺産】

屋根付きの小型のボートに住んでいる家族もいるようです。
《ハロン湾 ⑰》【世界遺産】

クルーズ中は、基本的にずっと船内にとどまってただただのんびりと景色を楽しみますが、途中、二度だけ下船します。

一度目はティエンクン洞窟(Động Thiên Cung)という鍾乳洞のある島を訪れ、洞内を歩き回ります。

写真中央やや左寄りに見えるものがそれです。
《ハロン湾 ⑱》【世界遺産】

洞窟の入口から海側を撮った写真がこちらです。

ほとんどのツアーに含まれるスポットなので、多くのクルーズ船が停泊しているのが見えます。

因みに、洞窟内は様々な色にライトアップされた鍾乳石が綺禮ですが、生憎写真は残っていませんでした。
《ハロン湾 ⑲》【世界遺産】

その後、海上に停泊した船上で夕食を楽しんで1日目は終わりです。
《ハロン湾 ⑳》【世界遺産】

2日目の朝です。

こちらの3連棟の水上家屋では、朝早くから活気に満ちた生活が始まっている様子でした。
《ハロン湾 ㉑》【世界遺産】

2日目の船外イベントは、小型ボートに乗って、ある島の洞窟をくぐるというものでした。

特に大きく盛り上がるようなものではありませんが、気分転換にはちょうどいいレベルです。
《ハロン湾 ㉒》【世界遺産】

1日目は雨こそ降っていないもののずっとどんよりとした曇り空でしたが、2日目は朝から少し晴れ間も出て、前日とは違う美しいハロン湾を楽しむことができました。
《ハロン湾 ㉓》【世界遺産】

前日とは雰囲気が全然違いますね。
《ハロン湾 ㉔》【世界遺産】

せっかくハロン湾を訪れるのなら、クルーズは1泊2日がお勧めですが、時間が無い場合には半日程度のクルーズも多く出ています。
《ハロン湾 ㉕》【世界遺産】

景色自体は半日も見ていれば十分満足できると思うので、ご都合に合わせて検討してみて下さい。

どちらにしろ、とても楽しいひとときが過ごせると思います。
《ハノイ駅》

クルーズを終えるとシャトルバスでハノイまで送ってもらい、そのままハノイ駅に向かいました。
《ビクトリア・エクスプレス ①》

この日はビクトリア・エクスプレスという夜行列車でハノイから約320kmほど北西の高原地帯にあるサパ(Sapa)という町に移動です。
《ビクトリア・エクスプレス ②》

この列車は、サパにあるそこそこ高級な宿泊施設のビクトリア・ホテルが提供するサービスで、旅行雑誌などでも度々紹介されます。

今回は、ハノイからの往復に現地での2泊と近隣の見どころ(ローカル・マーケット)2カ所を巡るというパッケージツアーの一部で、東南アジアの夜行列車とは思えないほどの洗練された寝台でした。
《ラオカイ駅》

列車はサパの手前30kmの町ラオカイ(Lào Cai)が終点で、ここからは専用のツアーバスで効率的に見どころを回ります。
《ラオカイ駅前 ①》

ラオカイは辺境とも言えるような場所に位置する特に大きくは無い町なのですが、中国の雲南省との国境に接しているため中国人も多く、活気に満ちています。
《ラオカイ駅前 ②》

駅前でツアーバスのピックアップサービスを受けた後、早速この日の観光スポット、バックハー(Bắc Hà)へ出発です。
《バックハーの町》

実はサパの町はラオカイの西の山中にあるのですが、バックハーの町はラオカイから70kmほど東の山中に位置し車で2時間ほどかかります。

全く逆方向なため、今回のようなツアーを利用しないと2日くらい余計にかかってしまうのです。
《バックハーの日曜市 ①》

おまけに、バックハーを有名にしているのは毎週日曜日の朝から開かれるマーケットなので、今回の行程はそれにきちんとぶち当たるように念入りに練られたもので、日曜日の10時前にはバックハーのマーケットに到着できました。
《バックハーの日曜市 ②》

日曜市や月曜市などというものは世界中で催されているものですが、ここバックハーの見どころは、近隣の山岳地帯から集まってくるカラフルな民族衣装を纏った女性たちです。
《バックハーの日曜市 ③》

主に花モン族(Người H'Mông)と呼ばれる人たちで、ご覧のような鮮やかで細かい刺繍の入った衣装が特徴です。
《バックハーの日曜市 ④》

こちらの女性たちもお仲間のようです。
《バックハーの日曜市 ⑤》

黒い衣装は珍しいです。

二代目はクリスチャンの志穂美悦子さんのようですね。

モン族以外にも5~6種類の民族が集まってくるそうです。
《バックハーの日曜市 ⑥》

マーケット内は自由行動で各自勝手に見て回ることができます。
《バックハーの日曜市 ⑦》

遠い人は夜明け前に自分の村を出て約20kmも歩いてくるそうですので、市場内の食堂は遅い朝食(あるいは早い昼食?)を取る人たちでごった返していました。
《バックハーの日曜市 ⑧》

朝からふんだんな肉料理をおかずにしている人も多く見られます。
《バックハーの日曜市 ⑨》

フォーは定番ですね。
《バックハーの日曜市 ⑩》

皆さん食べっぷりがいいのが印象的でした。
《バックハーの日曜市 ⑪》

食事風景ばかり見ていても仕方ないので、周辺を見て回ることにします。
《バックハーの日曜市 ⑫》

色々なものが売買されているようです。
《バックハーの日曜市 ⑬》

こちらは茶葉のようです。
《バックハーの日曜市 ⑭》

各種薬草でしょうか。
《バックハーの日曜市 ⑮》

燃料用の薪のようですが、随分運び込みましたね。

嵩が張る割にはそれほど単価は高くはないと思うので、馬で運んだにしても採算が取れるのか心配です。
《バックハーの日曜市 ⑯》

この町では、あからさまにカメラを向けても、悪態をつかれたりおカネをちょうだいとか言われることは決してありません。
《バックハーの日曜市 ⑰》

別にポーズを決めるわけでもカメラ目線を向けるわけでもなく程よく無関心なのがとても自然で何とも気持ち良いです。
《バックハーの日曜市 ⑱》

おかげで、綺麗な衣装が撮り放題です。
《バックハーの日曜市 ⑲》

とか言ってると、つい真正面から入って驚かれてしまいました。

幼気な少女の心に傷跡が残っていないことを願うばかりです。
《バックハーの日曜市 ⑳》

左の女性を見ると、足首のルーズソックスも抜かりなく民族柄です。

どこの国でも女性のお洒落ポイントは共通なんですね。
《バックハーの日曜市 ㉑》

スカートが沢山ぶらさがっています。

柄はほとんど同じに見えますが、よく見ると少しずつ違うのが判ります。
《バックハーの日曜市 ㉒》

色とりどりの生糸を売っている方もいます。
《バックハーの日曜市 ㉓》

これだけ色々な色があると悩みますね。
《バックハーの日曜市 ㉔》

左の女性は実演販売中です。

右の女性の帽子は他の人のような民族帽ではなく普通のベトナム人仕様の笠(ノンラー)というのは珍しいですね。
《バックハーの日曜市 ㉕》

この子犬は売り物ではなさそうですが、どうして連れてきたんでしょうか。

あまりの人混みに疲れ果てて寝てしまったようです。
《バックハーの日曜市 ㉖》

帯でしょうか。どのように使うのか判りませんが、模様がそれぞれ違っていてとても綺麗です。

大きさも手頃なので、日本へのお土産にも重宝しそうですね。
《バックハーの日曜市 ㉗》

こちらは花モン族の女性が肩にかけているショールですね。

日本ではあまり実用的ではありませんが、飾り物としては喜ばれるかもしれません。
《バックハーの日曜市 ㉘》

こちらは典型的なお土産ですね。

バックハーは辺鄙な田舎町ですが、サパを訪れる観光客の人気観光地でもあるので、こういった人形やアクセサリーなども多く見られます。
《バックハーの日曜市 ㉙》

一方で、子供(特に女の子)というのは全世界どこへ行っても人形好きなので、地元の小さなお子さんの需要もあるのかもしれません。
《バックハーの日曜市 ㉚》

最後に、とても愛想のいいおばさんがいて、是非写真を撮ってくれと言われたので、喜んで対応させて頂きました。

ベトナムの方々は、特に都市部において、ちょっと面倒くさい人が時々見受けられるのですが、この辺りはとても素朴でいい人ばかりなのが良かったです。
《ホアン・ア・トゥオン宮殿》

バックハーはマーケットが有名ですが、他にはこれといった見どころはありません。

そんな中、Dinh thự Hoàng A Tưởng(英語名は Hoang A Tuong's Palace)は、1914年に地元の貿易商によって建設が始まり1921年に完成したコロニアル様式の豪邸で、1950年代にオーナーが退去した後は廃墟になっていましたが、1999年に補修され、現在ではバックハーのランドマーク的なスポットとなっています。
《サパの町 ①》

バックハーの観光を終えると、ラオカイ経由で夕方前にはサパの町に着きました。
《サパの町 ②》

ここは海抜が1,500m以上あり、避暑地としても有名な場所です。

町自体はそれほど大きくありませんが、落ち着いたお洒落な雰囲気です。
《ビクトリア・サパ・ホテル ①》

先述の通り、今回のこの地域の旅は、ビクトリア・エクスプレスと合わせてちょっと豪華かつ効率的に楽しもうということで、普段は泊まれないようなリゾートホテルでの宿泊となりました。
《ビクトリア・サパ・ホテル ②》

それでも、ベトナムは東南アジアの中でも特に宿泊費が安い国であることから、先ほどネットで調べたら2022年現在でも10,000円前後で泊まれるしサービスはお墨付きなので、興味がある方には自信を持ってお薦めできるホテルです。
《サパ・マーケット ①》

翌日は、朝少し早く起きてサパの町の中心部にあるマーケットを散策してみました。
《サパ・マーケット ②》

野菜などを中心とした生鮮食料品が主に取引されていました。
《サパ・マーケット ③》

まあ、東南アジアやアフリカなどによくある普通のマーケットです。
《サパ・マーケット ④》

簡単な食事を作ってくれる店もありました。

卵料理の他、左側の女性はやけに長い腸詰めを焼いて売っています。
《タ・バン村トレッキング ①》

この日は、一日フリーだったのですが、朝食を終えると前日に申し込んでおいた周辺の村を訪れるトレッキング・ツアーに参加しました。
《タ・バン村トレッキング ②》

ツアーといっても、私たち二人にガイドが一人付いて自分たちのペースでトレッキングを楽しむという内容です。
《タ・バン村トレッキング ③》

とても美しい棚田など、自然豊かな風景が楽しめます。
《タ・バン村トレッキング ④》

ガイドの先導で、小学校の授業風景も見ることができました。
《タ・バン村トレッキング ⑤》

素朴な子供たちが整列して写真を撮らせてくれました。

はにかんだ笑顔がとても愛らしいです。
《タ・バン村トレッキング ⑥》

名も無い農家を訪ねたりもします。
《タ・バン村トレッキング ⑦》

豚や鶏や犬が呉越同舟で放し飼いされていました。
《タ・バン村トレッキング ⑧》

家の中を覗かせてもらうと、肉の燻製造りを兼ねて昼ご飯の支度中でした。
《タ・バン村トレッキング ⑨》

別のお宅では若いお母さんがとても愛想良く接してくれました。
《タ・バン村トレッキング ⑩》

こちらは、機織りの様子です。

よく団体ツアーなどでこういう場所を訪ねて商品の販売促進の相手をさせられることがありますが、ここではそのようなことはなく、純粋に作業を見せてもらっただけなので気持ちよかったです。
《タ・バン村トレッキング ⑪》

歩行者専用ですが、場所の割には結構立派な吊り橋が架かっています。
《タ・バン村トレッキング ⑫》

実に長閑です。
《タ・バン村トレッキング ⑬》

申し遅れましたが、この辺りはサパから約10km南東に下った所にある Ta Van という村で、モン族、ザオ族などの民族が住んでいます。
《タ・バン村トレッキング ⑭》

主に農耕(特に稲作)で生計を立てていて、山岳地帯であることから棚田がとても美しいことで有名です。
《タ・バン村トレッキング ⑮》

ベトナム北部を代表する観光地であるサパから近いこともあって多くの観光客が訪れるので、近年では観光客目当ての物売りなども増えてきているようです。
《タ・バン村トレッキング ⑯》

そのため、単独でトレッキングをすると多くの地元民に付き纏われて苦い思い出しかないというレポートも多く見られるようなので、今回の私たちのように予めサパの信頼のおけるホテルや旅行代理店でガイドを雇って歩くのが良いと思います。
《タ・バン村トレッキング ⑰》

ガイドは毎日のようにこの辺りのコースを歩き回っているので効率的なルートを案内してくれるというメリットだけでも重宝しますが、地元の人たちと顔見知りであるため無用なトラブルを避けて円滑に回ることができるという点でも助けになります。
《タ・バン村トレッキング ⑱》

私たちが訪れたのは5月のゴールデンウイークでしたが、ネットの情報などによると、この時期(4月から8月、次いで11月から1月)がベストシーズンだそうです。
《タ・バン村トレッキング ⑲》

ちょうど田植えが終わって水と稲が半々といった感じです。
《タ・バン村トレッキング ⑳》

これが8月頃になると一面緑のカーペットとなって、更に美しい景観が楽しめるそうです。
《タ・バン村トレッキング ㉑》

でも個人的には天気にも恵まれて十分素晴らしい景色を堪能できてとても満足できました。
《タ・バン村トレッキング ㉒》

のんびり歩いて7時間ほど(途中ランチボックスの昼食含む)の有意義なトレッキングでした。
《コックリー・マーケット ①》

サパで2泊した後、最後の日は夜にビクトリア・エクスプレスでハノイに向かいます。

ただ、そこは無駄のないパッケージとなっていて、昼間は2日前に訪れたバックハーの日曜市と並んで有名な Cốc Ly の火曜市などを観光する行程が組まれていました。
《コックリー・マーケット ②》

コックリーはサパから直線距離で約50km、陸路だと約90km、車で2時間半ほどの道のりで、バックハーと同様、ラオカイを挟んで反対側の山中にあります。
《コックリー・マーケット ③》

コックリーも花モン族の方々が主体なので、登場人物に目立った違いはありませんが、バックハーよりは少し空いています。

日曜と火曜の違いでしょうか。
《コックリー・マーケット ④》

また、野菜などの生鮮食料品を主に扱っている人が比較的多く、地域密着型という印象です。
《コックリー・マーケット ⑤》

それでも皆さん、山や川をいくつも越えて集まって来ます。
《コックリー・マーケット ⑥》

肉売り場は男性の担当のようです。

因みに、男性は可愛らしい衣装は身に纏っていません。
《コックリー・マーケット ⑦》

豆腐も地元のお姉さんが普段着で売っていました。

それにしても一切れがやたら大きいです。
《コックリー・マーケット ⑧》

当てもなく歩き回っているだけでも絵になる雰囲気が楽しめます。
《コックリー・マーケット ⑨》

少し進むと、地元の若い男子が美しい着物で着飾った女子に遠慮のない熱視線を浴びせていました。
《コックリー・マーケット ⑩》

随分熱い眼差しだと思ったら、こちらの女の子たちは普通の花モン族の女性と違ってピンクの頭巾を被っていました。
《コックリー・マーケット ⑪》

頭巾というより、口まで覆って、まるで中東の敬虔なムスリムの女性のようです。

ネットで入念に調べてみましたが残念ながらその正体はわかりませんでした。
《コックリー・マーケット ⑫》

一方、こちらは普通の花モン族の方々です。
《コックリー・マーケット ⑬》

普通とはいいつつも、何度見ても非常に美しい衣装です。
《コックリー・マーケット ⑭》

麦わら帽子の女の子。

泣きそうな顔をしていますが、たまたまです。
《コックリー・マーケット ⑮》

ミス・ユニバース花モン族代表だと思います。
《コックリー・マーケット ⑯》

左の女性はベスト・ドレッサーですね。
《ミニ・ボートツアー ①》

コックリー観光の後は、1時間ほどのボート・クルーズが用意されていました。
《ミニ・ボートツアー ②》

主な見どころとして洞窟を訪れましたが、まあ普通の洞窟でした。
《ミニ・ボートツアー ③》

途中、沈みそうな筏に乗った少年たちとすれ違いましたが、洞窟よりこちらの方が興味深かったです。
《ミニ・ボートツアー ④》

最後に田園地帯を歩いて帰路に就きました。
《キエウ橋》

車でラオカイまで送ってもらった後、18:45のビクトリア・エクスプレスの発車時刻まで自由時間があったので、中国との国境に架かる中越友好橋を訪れ、当時まだ未訪問だった中国に思いを馳せました。
《ビクトリア・エクスプレス ③》

ビクトリア・エクスプレスは翌朝4:30にハノイに到着しましたが、時間がある人は7時までゆっくり寝させてもらえました。

2泊3日(+車中2泊)の旅でしたが、非常に充実した時を過ごすことができました。

ハロン湾と合わせて1週間ほどで楽しめるので、ちょっとした休暇が取れた時などにはとてもお薦めのコースです。

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