《古都トレド》【世界遺産】 首都マドリードの南西約70km、車で1時間ほどの場所にある Toledo は「町全体が博物館」と言われるほど美しい古都で、町全体が世界遺産に指定されています。 |
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《トレドのカテドラル》【世界遺産】 1226年に建設が始められ、1493年に完成したカテドラルはトレド象徴する歴史的建造物です。 |
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《コンスエグラの風車群》 トレドはカスティーリャ・ラ・マンチャ州の州都です。ラ・マンチャと言えばドン・キホーテが有名ですが、トレドの南西部には荒涼とした大地に並ぶ風車が象徴的な村がいくつもあります。 |
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《風車とコンスエグラ城》 コンスエグラは、トレドの南東70km弱のところにありますので、マドリード(所要片道約2時間)やトレド(所要片道約1時間)からの日帰り訪問も可能です。 周辺には、同じように風車が美しい村が点在していますので、レンタカーで回ってみるのもいいと思います。 |
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《コンスエグラの風車》 風車は、近くで見るとちょっと朽ちちゃっている部分も見られますが、それなりの風格を漂わせています。 |
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《グラナダ(アルバイシン地区)の街並み》【世界遺産】 Granada はマドリードの南約420kmにあるアンダルシア地方の町です。グラナダといえばアルハンブラ宮殿が有名ですが、それと一緒に世界遺産に指定されているのが、宮殿の西側に広がる Albaicin 地区です。 |
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《アルバイシン地区の家並み》【世界遺産】 アルバイシンは白壁の家と石畳が美しい地区で、迷路のように広がる狭い路地も魅力的です。 |
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《アルハンブラ宮殿内のアラヤネスの中庭》【世界遺産】 世界遺産のアルハンブラ宮殿の中でも最も美しい場所の一つとされているアラヤネスの中庭(Patio de los Arrayanes)です。 なお、正面の奥に見えるのはカルロス5世宮殿です。 |
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《アルハンブラ宮殿内のライオンの中庭》【世界遺産】 124本の大理石の柱から成るアーケードに囲まれた中庭の中央に12頭のライオンの像に支えられた噴水があることから Pateo de los Leone と呼ばれています。 |
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《アルハンブラ宮殿内のカルロス5世宮殿》【世界遺産】 外観は正方形ですが、中は円形という凝った建物です。 当時神聖ローマ皇帝だったカルロス5世が1526年に新婚旅行でアルハンブラ宮殿を訪れた際に建設を決めたそうです。 因みに、カルロス5世はスペイン国王も兼ねており、国王としてはカルロス1世と呼ばれます。なお、神聖ローマ皇帝としての呼び名は本当はカール5世です。 |
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《アルハンブラ宮殿内のメスアールの中庭から見たコマレス宮のファサード》【世界遺産】 タイトルが長くなってしまいましたが、そのまんまです。 こちらもイスラム特有の壁面の装飾が美しいです。 |
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《アルハンブラ宮殿内のアベンセラヘスの間》【世界遺産】 ライオンの中庭の南側にある Sala de las Abencerrajes です。 八角形の星形の天井が特徴的です。 |
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《アルハンブラ宮殿内の二姉妹の間》【世界遺産】 こちらはライオンの中庭の北側、アベンセラヘスの間を挟んで反対側にある Sala de las Dos Hermanas です。 ここのムカルナス(muqarnas、鍾乳石状の天井装飾)は、宮殿内で最も美しいと言われているそうです。 |
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《ヘネラリフェ離宮のアセキアの中庭》【世界遺産】 アルハンブラ宮殿の北側にある Generalife は当時の避暑用の別荘として使用されていたもので、アルハンブラ宮殿、アルバイシン地区と三位一体で世界遺産に指定されています。 |
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《コルドバのメスキータのミナレット(鐘楼)》【世界遺産】 メスキータとはスペイン語でモスクのことですが、一般的にメスキータというとこのコルドバのカトリック教会(Catedral de Santa María de Córdoba)を指すようです。 もはや何が何だか意味不明ですが、785年に、もともと教会があった場所にモスクとして建設が始まり、その後カトリックが権力を握った1236年からは、内部に礼拝堂を設けてイスラム教とキリスト教両方の機能を持つ施設となり、その後16世紀に教会堂が建設されて現在のようなカトリック教会になったとのことで、宗教に疎い私ですら、非常に興味深い歴史を歩んできたと感じ入ってしまいます。 |
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《メスキータの円柱の森》【世界遺産】 赤と白の馬蹄形のアーチが印象的です。これらを支える円柱はもともと1000本以上あったそうですが、現在でも850本残っているそうです。 なお、この赤白はただ塗っているのではなく(当たり前や)、赤いレンガと白い石灰岩を交互に組み合わせたものだそうです。 |
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《メスキータのミフラーブ》【世界遺産】 ミフラーブ(mihrab)というのは、メッカのマスジド・ハラームを除く全てのモスクに必ずあるもので、メッカの方向の壁に設置されています。 人々はこの方角に向かって拝むわけですが、ここでは、実際のメッカは左側約30度の方向だそうです。 |
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《メスキータの外壁(パラシオ門)》【世界遺産】 メスキータの周囲は10m程度の高い塀で囲われていますが、ミフラーブ調のこのような美しい装飾も施されています。 |
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《コルドバのユダヤ人街》【世界遺産】 コルドバの写真として有名な構図です。正面奥にメスキータのミナレットが写っているのですが、露出が合わずに飛んでしまっているのが誠に残念です。 |
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《ロンダのヌエボ橋 ①》 Ronda はアンダルシア州南部の山間部に位置する人口約3万人の町ですが、その独特の景観と歴史のある闘牛が世界中からの観光客を惹きつけています。 |
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《ロンダのヌエボ橋 ②》 ロンダの町は南側の旧市街と北側の新市街に別れていますが、両者はロミオとジュリエットのように深い谷で隔てられています。 ご覧のヌエボ橋(Puente Nuevo=新橋)は、その両者を繋ぐ橋渡し役となっていて、地元民からも観光客からも人気のスポットです。 |
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《ロンダのヌエボ橋 ③》 なお、ヌエボ橋とはいうものの、この橋は1793年完成だそうです。 おまけに、谷底からの高さは98mもあるとのことなので気を付けましょう |
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《ロンダの街並み ①》 旧市街から見た新市街の様子です。因みに、正面に見えるのは Iglesia de Padre Jesús です(特に有名な教会ではありませんが位置関係の把握にお役立て頂ければ幸いです)。 |
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《ロンダの街並み ②》 こちらは旧市街のもう少し南に下った場所から見た新市街の様子です。アンダルシアの白い壁の街並みが素敵です。 |
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《ロンダの闘牛場》 1784年に完成したという、スペインで最も古い闘牛場の一つだそうです。 |
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《夜更けのヌエボ橋》 スペインは再エネ発電が33%を占める(詳しくはこちら)だけあって、夜景がきれいです。 |
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《崖っぷちのレストラン》 ロマンチックが止まらない感じです。 今も営業しているのでしょうか。 |
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《アンダルシアの村 ①》 ロンダもそうでしたが、ロンダから南に向かう幹線沿いなどには、アンダルシアの代名詞ともいえる白い村が点在しています。 |
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《アンダルシアの村 ②》 陽が当たっていなくても白さは褪せません。 |
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《アンダルシアの村 ③》 崖の上に広がる白い村もあります。 |
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《カサレス》 アンダルシアの白い村の中でも最も有名なものの一つが Cásares です。数々のパンフレットや写真集に掲載される定番の村ですが、実物はやはり写真以上でした。 |
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《カサレスの村並み》 村の中は意外にひっそりしていました。いつもそうかどうかはわかりませんが、とても落ち着いた佇まいです。 |
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《カサレスの路地》 曇っていたのは残念ですが、それでもどこも絵になる村です。 |
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《カディスのサン・ファン・デ・ディオス広場》 Cádiz は、紀元前11世紀から栄えていたというアンダルシア州南部の港町で、コロンブスが新大陸発見の航海に出た港としても知られています。 |
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《カディスの中心部》 普通の街並みです。 |
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《ヒラルダの塔》【世界遺産】 セビリア(Sevilla、日本語だと セビーリャ、セビージャとも言います。)の人気スポットです。右側に見えるのが大聖堂で、どちらも「セビージャの大聖堂、アルカサルとインディアス古文書館」というタイトルで世界遺産に指定されている建造物です。 |
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《夜更けの大聖堂とヒラルダの塔》【世界遺産】 夜中でもライトアップされているので綺麗です。 |
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《アルカサル》【世界遺産】 ヒラルダの塔と大聖堂と並んでセビリアの2大(3大?)観光スポットの Real Alcázar de Sevilla です。 14世紀に建てられた宮殿で、グラナダのアルハンブラ宮殿を意識した造りになっていて、こちらも世界遺産に指定されています。 写真はファサード(正面玄関)です。 |
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《アルカサル内部》【世界遺産】 ムデハル様式だそうです。文系の私には何やらよくわかりませんが、壁面などの幾何学文様の装飾がイスラム建築の美しさを醸し出しています。 |
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《アルカサルの庭園 ①》【世界遺産】 緑が多い庭園です。 |
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《アルカサルの庭園 ②》【世界遺産】 アルハンブラ宮殿の真似ということでしたが、個人的にはアルハンブラ様よりも美しいのではないかと思いました。 |
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《セビリアの路地》 ホテル・コルドバという看板が見えますが、セビリアです。 |
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《バルセロナの町》 人口約160万人、マドリードに次ぐ国内2番目に大きな Barcelona は、カタルーニャ州の州都でもあります。 |
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《サグラダ・ファミリア ①》 バルセロナは芸術の町として有名で、特に中心部にはアントニ・ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet(カタルーニャ語)、スペイン語だとアントニオ・ガウディ(Antonio Plácido Guillermo Gaudí y Cornet)の建築物が多く見られ、それらを見て回るだけでも十分楽しめるほどの素晴らしさです。 これらは「アントニ・ガウディの作品群」というタイトルで世界遺産にも指定されており、中でもサグラダ・ファミリア(Sagrada Família)は、未完成ながらもガウディの最高傑作と言われています。 |
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《サグラダ・ファミリアの生誕のファサード》【世界遺産】 こちらは3つあるファサード(正面入口)のうちの一つ生誕のファサードです。何やらおどろおどろしい佇まいですが、ガウディ存命中に彼自身によって造られていた部分だそうです。 サグラダ・ファミリアのうち、この生誕のファサードと地下聖堂が、彼の存命中の作品として2005年に世界遺産に登録されました。 |
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《サグラダ・ファミリア ②》 ファサードだけでなく、聖堂の外装はどこも精緻で凝っています。 |
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《サグラダ・ファミリア ③》 エレベーターで上に昇ることもできます。 当たり前ですが、下から見たのとはまた違った味わいです。 |
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《サグラダ・ファミリア ④》 こんな高いところの装飾もとても凝っているところが凄いです。 |
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《サグラダ・ファミリア ④》 これはウルトラマンAに出てくる怪獣のような雰囲気ですが、一体何を表現しているのでしょうか。因みに、ここで使われているタイルは、ヴェネチア製の特製だそうです。セレブですね。 なお、私が若い頃は、サグラダ・ファミリアは、このままでは完成まであと100年以上かかると言われていましたが、オリンピックが開催されたり世界遺産に指定されたりしてして知名度が上がったこともあって財政状態が良くなり(この建物は入場料と寄付金のみで建造)、現在では、ガウディの没後100年に当たる2026年の完成を目指しているそうです。 |
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《グエル公園》【世界遺産】 サグラダ・ファミリアの後は、地下鉄に乗ってグエル公園を訪ねました。 こちらもガウディの建築物の一つです。 |
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《グエル公園下部の天井のモザイク》【世界遺産】 もともとは、人が自然と芸術に囲まれて暮らすことのできる新しい形の住宅街というコンセプトで60軒の住宅が売り出されたそうですが、当時の人々には100年早かったようで、本人達(ガウディとグエル伯爵)しか買い手がつかず、結局、公園として市に寄付されたそうです。夢も希望もない世の中ですね。 |
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《カサ・バトリョ》【世界遺産】 もともと1877年に建てられていた建物をガウディが改築し曲線美溢れる見事な建築物に仕上げてしまったことから、2005年に世界遺産に登録されました。 |
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《バルセロナの街灯》 ガウディの出世作と言われている街灯ですが、世界遺産ではありません。 |
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《カサ・ミラ》【世界遺産】 直線部分を全く持たない建物として、1906年から1910年にかけて建てられたものですが、こちらもグエル公園の住宅と同様、当時の人々には100年早かったようで、あまり人気が出なかったそうです。芸術とは難しいものなのですね。 |
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《カサ・ミラ内部のアトリウム》【世界遺産】 あまりに買い手がつかないものだから、3世代に渡って値上げしないという契約条件が付けられたため、広さは約300㎡あるにもかかわらず、現在でも家賃は15万円ほどだそうです。 |
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《カサ・ミラの屋上》【世界遺産】 こんなのが屋上にいっぱいいるから買い手が付かなかったようです。 |
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《カサ・ミラの屋上から見るサグラダ・ファミリア》【世界遺産】 ダースベイダーのような風貌です。 穴の向こうにはサグラダ・ファミリアが見えます。 |
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《ミロ美術館 ①》 ガウディばかりだと飽きてしまうかもしれないので、ミロ美術館にも立ち寄ってみました。 |
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《ミロ美術館 ②》 バルセロナには、ミロ美術館の他にも、ピカソ美術館、カタルーニャ美術館、郊外にはダリ美術館もあるので、美術フェチの方々は、時間がいくらあっても足りないくらいだと思います。 |
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《マドリード王宮 ①》 そんな訳でマドリードに戻ってきましたが、こちらはプラド美術館と王宮くらいしか主な見どころはありません。バルセロナとは対照的ですね。 (マドリード・フェチの方、申し訳ありません。。。でも東京だって、皇居と上野動物園と東京スカイツリーくらいしかありませんので、あまり気にしなくてもいいと思いますよ。) |
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《マドリード王宮 ②》 1764年に完成したという王宮です。 |
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《アルムデナ大聖堂》 マドリード王宮の背後にある Catedral de la Almudena は、1879年に王妃の墓所として計画されましたが、その後教会から大聖堂へと変更となり、最終的には1993年に完成したとのことです。 資金の話は別にしても、サグラダ・ファミリアの完成に時間がかかるのもやむを得ないのかもしれません。 |