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旅の写真集  シンガポール共和国HEADLINE

シンガポール観光の旅行記を兼ねた写真集です。シンガポールは基本的にただの大都会でショッピングとグルメの町なので以前は写真映えする景観はあまり多くなかったのですが、最近ではベイエリアの開発に伴ってインスタ映えする構造物などが増えて来ました。ここでは主にその辺りの風景をご紹介させていただきます。

*なお、ここでは2014年1月と2017年4月の写真が混在していますが、ご紹介の都合上、訪問順不同となっている部分があります。ご了承下さい。

《ジョホール・バルのイミグレーション》

唐突ですが、写真はシンガポールとジョホール海峡で隔てられたマレーシア側の対岸の町 Johor Bahru(略称JB)の出国審査場です。
日本からシンガポールへは各地から直行便が出ていますが、今回の旅行では物価が約半分のジョホール・バルに宿を取って毎日日帰りでシンガポールを訪れました。手間はかかりますがこの方が随分お得です。
《コーズウエイ》

マレーシアの出国手続きを済ませると Causeway と呼ばれる全長約1,050mの陸橋をバスで渡ります。
《シンガポール側イミグレーション》

橋を渡りきるとシンガポール側のイミグレーションの威風堂々たる建物が見えてきます。
《クイーン・ストリート・バス・ターミナル ①》

入国審査を終えて再びバスに乗り込む(マレーシア側からシンガポール中心部までは、国境手続きで最初に乗ったバスを逃しても、同じ会社のバスなら持っていたチケットで再び乗車できます)と、30分から1時間ほどでシンガポール中心部の Queen Street Bus Terminal に到着しますので、痛勤に慣れた日本人にはあまり苦にならないと思います。
《シンガポール中心部 ①》

シンガポールは大都会ですのでどこが中心部かと聞かれると判断が難しいところですが、地下鉄のラッフルズ・プレイス(Raffles Place)周辺は東京で言うと大手町と言った風情の高層オフィスビルが立ち並ぶシンガポールの金融中心地です。ダウンタウン・コア(Downtown Core)とも呼ばれています。
《シンガポール中心部 ②》

橋(中央は歩行者専用通路)を挟んで北側にはホテルや大規模ショッピングモールが建ち並んでいます。
《シンガポール中心部 ③》

左に見えるアバンギャルドな建物はエスプラネード(Esplanade)という劇場(総合芸術文化施設)です。
因みにどうでもいいですが正式名称は「Esplanade - Theatres on the Bay」というそうです。
こう見えても、今やシンガポールを代表する建造物の一つです。
《マー・ライオン ①》

しかしシンガポールを代表する構造物といえば、こちら、ラッフルズ・プレイスの東側の水辺に立ち、世界3大がっかりモニュメントとしても有名な Merlion です。
《マー・ライオン ②》

身長8.6mのこの像は、ここから120mほど離れた場所で1972年に公開されたものですが、近くに橋が掛けられたりして正面から見えなくなってしまったため、2002年に現在の場所に移転されたものだそうです。
《マー・ライオン ③》

なお、シンガポールというのはサンスクリット語やマレー語の Singa Pura(直訳すると「ライオンの町」) という名に由来(というか英語読み)であることから、マーライオンはシンガポールの象徴として制作され、現在に至るまで非公式マスコット・キャラとされています。断じて、ゆるキャラとは違うようです。
《マー・ライオン ④》

少し離れて見るとこんな感じです。
《マリーナ・ベイ・サンズ ①》

マー・ライオンの立つマーライオン・パークの真向かいには、2010年に開業した大規模リゾート物件である Marina Bay Sands の3棟の塔が屹立しています。
この辺りはベイ・フロント地区(Bayfront)又はマリーナ・サウスと呼ばれています。
《マリーナ・ベイ・サンズ ②》

サーフボードのような形をした上部にはプールや庭園が配置されています。中でも長さ約150mあるプールは、世界で最も高いところ(当然標高ではなく地上からの高さですが)にあるものだそうです。
《シンガポール中心部 ④》

せっかくなので、マリーナ地区に向かいます。途中、振り返って見ると身の丈9mはあろうかというマー・ライオンが摩天楼の麓で小さく見えます。
《マリーナ地区の景観 ①》

左にちらっと見えるのはエスプラネード屋外劇場です。
この辺りはとにかく奇抜で近未来的な構造物が乱立しているので、散策していても飽きることがありません。
《マリーナ地区の景観 ②》

この時は1月末で中国からの春節休暇のお客様をもてなす準備からか、エスプラネード屋外劇場の広場では中国風の展示物が設置されて出番を待っている状況でした。
《マリーナ地区の景観 ③》

左から中央に向かって伸びる橋は、2010年に完成した歩行者専用アクセス道路ヘリックス・ブリッジ(Helix Bridge)です。
《マリーナ地区の景観 ④》

2重螺旋構造のデザインは、夜間には美しくライトアップされて幻想的な姿を見せますが、直射日光と豪雨から橋を守るという機能も兼ね備えた素晴らしい建築物なのだそうです。
《マリーナ地区の景観 ⑤》

一方こちらは、2011年にオープンした芸術科学博物館(ArtScience Museum)です。
ハスの花をイメージすると共に、5枚の屋根からなる形状は"The Welcoming Hand of Singapore"とも呼ばれています。
なお、この花びらの上に降った雨は中央の集水管を通って最終的には館内のトイレの水に使われるという念の入れようです。
《マリーナ・ベイ・サンズ ③》

そうこうしているうちに、ようやくマリーナ・ベイ・サンズの麓に到着しました。
《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ ①》

せっかくなので入場料を支払って屋上の展望台に登ってみました。
眼下には、これまた昨今めきめき人気急上昇中の Gardens by the Bay が見えます。

その中でも中央下部に見えるのが、今やマリーナ・ベイ・サンズと並んでシンガポールの顔ともなったスーパー・ツリー・グローブ( Suprttree Grove )です。
《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ ②》

左下に見える2つの建物はどちらも屋内植物園で、手前がフラワー・ドーム(Flower Dome)奥がCloud Forest(クラウド・フォレスト)です。
《マリーナ・ベイ・サンズから見たシンガポール中心部 ①》

ダウンタウン・コア地区に超高層ビルが集中しているのがわかります。
《マリーナ・ベイ・サンズから見たシンガポール中心部 ②》

今や完全にシンガポール観光のお株を奪われたマー・ライオンが遙か下方に小さく見えます。
《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ ③》

そんな訳で、次に訪れたのはガーデンズ・バイ・ザ・ベイです。
《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ ④》

大規模不動産物件と比べても見劣りしない堂々とした巨木振りです。
《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ ⑤》

奥に進むと本物の木も沢山茂っています。
《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ ⑥》

自然と人工構造物との調和が見事です。
《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ ⑦》

噴水も人工です。
《スーパー・ツリー・グローブ ①》

スーパー・ツリーは、25mから50mの高さの構造物で、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイには全部で18本植えられていますが、そのうちの12本がスーパー・ツリー・グローブ と呼ばれる広場状のエリアに密集しています。
《スーパー・ツリー・グローブ ②》

因みに、スーパー・ツリー・グローブ意外には、2つの植物園のそばにも3本ずつ生えています。
《スーパー・ツリー・グローブ ③》

園内には多くの遊歩道が整備されています。朝の5時から夜中の2時まで開園していて、驚くべきことに入場料は無料なので、観光客に混じって多くの地元の方々もジョギングやウオーキングを楽しんだりしています。
《スーパー・ツリー・グローブ ④》

スーパー・ツリーは見てのとおり人工の構造物ですが、その幹たる部分は多くの種類の植物で覆われています。彼らのホームページによれば、その種類200種以上、本数にして合わせて約162,900本が植え付けられているそうです。手前味噌とはいえ大したものです。
《スーパー・ツリー・グローブ ⑤》

頂部には集水装置と太陽光発電パネルが設置されていて、これらの植物に必要な水と夜間照明用の電力を自給自足しているという環境配慮振りも自慢だそうです。
《スーパー・ツリー・グローブ ⑥》

2本のスーパー・ツリーを結ぶ高さ22mに位置するスカイウエイ(OCBC Skyway)からは、それこそインスタ映えするとても美しい景色が楽しめます。(別途チケットS$8(約650円)が必要です。)
《スーパー・ツリー・グローブ ⑦》

スーパー・ツリー・グローブ は夜のイベントも素晴らしいそうなので、また後ほど訪れることにします。
《フラワー・ドーム ①》

ということで気分転換と時間潰しを兼ねて2つの植物園(有料)に入圓しました。

まず入ったのはフラワードームです。
《フラワー・ドーム ②》

園内は立体感と開放感に溢れています。
《フラワー・ドーム ③》

花は豊富に植えられています。
《フラワー・ドーム ④》

物陰からは、世界各地から取り寄せられた森の神様のような人たちも所々で顔を覗かせています。
《フラワー・ドーム ⑤》

元気に飛び回っている動物たちもいます。
《フラワー・ドーム ⑥》

なんかおどろおどろしい人たちもいました。

暗い顔をした家族が旅行バッグを片手に足取りも軽く、というか下半身無しで歩いています。

これはある家族が自国に帰る前にこの公園を訪れた際に、思い出を胸に、その代わりに彼らの身体の一部をここに残していったという心温まるテーマを表現したものだそうです。

縁起でもない作品に見えますが、世界を結ぶ象徴として、チャンギ国際空港からプレゼントされたものだそうです。
《クラウド・フォレスト ①》

続いて訪れたのはフラワー・ドームの隣にあるクラウド・フォレストです。

中央には42mの高さのクラウド・マウンテンが聳え立ち、側面には落差35mの見事な滝が流れています。

高度1,000mから3,000mくらいの熱帯雨林の植生を再現したものだそうです。
《クラウド・フォレスト ②》

クラウド・マウンテンの内部は5~6層になっていて上階へはエレベーターでアクセスできます。
《クラウド・フォレスト ③》


フラワー・ドーム同様、ここでも森の精たちが歓迎ムードで迎えてくれます。
《クラウド・フォレスト ④》

上階からはご覧の様ななだらかな空中遊歩道でのんびり降りてくることができる仕組みです。
《クラウド・フォレスト ⑤》

遊歩道は意外と広いので、足腰に障害のある方でも車いすなどを使って散策することができます。
《クラウド・フォレスト ⑥》

クラウド・マウンテンの表面には、まるで作り物のように美しい本物のシダやランなどが生い茂っています。
《クラウド・フォレスト ⑦》

植えられた熱帯植物も見事ですが、窓の外にはシンガポールらしい景観も楽しめます。
《クラウド・フォレスト ⑧》

途中で上を見上げるとまるで映画やアニメに出てくるような未来都市の趣です。
《クラウド・フォレスト ⑨》

2018年現在、フラワー・ドームとクラウド・フォレストのセット入場券はS$28(約2,300円)です。
個人的には海外でこういう屋内アトラクションに入場することは少なく、この時は時間潰しのつもりで訪問しましたが、予想以上にとても楽しむことができました。
事前にネットで購入すればお得な割引チケットも販売されているので、機会があれば是非訪れてみて下さい。
《黄昏のマリーナ・ベイ・サンズ》

ようやく夕闇が迫ってきたので次のアトラクションに向かいます。
《ガーデン・ラプソディー ①》

スーパー・ツリー・グローブでは、毎晩 7:45と 8:45にガーデン・ラプソディー(Garden Rhapsody)と呼ばれる光と音のショーが実施されます。
《ガーデン・ラプソディー ②》

これは、毎月変わる音楽に合わせてスーパー・ツリーが様々な色に変化するというもので、約15分ではありますが、とてもロマンチックなひとときが過ごせます。
《ガーデン・ラプソディー ③》

本来ならばユー・チューブででもお見せできればいいのですが現在のところそこまで手間暇かける余裕がないので連続写真でご容赦下さい。
《ガーデン・ラプソディー ④》

実際は音楽も付いているし、音楽に合わせて目まぐるしくライトの色が変わるので、もっとずっときれいです(ただし明るさはこんな感じです)。
《ガーデン・ラプソディー ⑤》

先述したとおり、スーパー・ツリー・グローブ自体は入場無料なので、スカイウエイに登らなければこんなイベントがタダで見れちゃうので、シンガポールへお越しの際には是非一度訪れてみては如何でしょうか。
《イスラム地区の様子 ①》

ここまでほとんどベイエリアばかりだったので、最後にちょっとだけ他の地区についてご紹介します。
写真は、ジョホール・バルとを結ぶバス停のあるクイーン・ストリート近くの Kampong Glam と呼ばれるイスラム地区(アラブ・ストリート周辺)の様子です。
《イスラム地区の様子 ②》

他の東南アジア諸国と違ってゴミがほとんど落ちていないのが目に付きます。

シンガポールではチューインガムを捨てると多額の罰金が科せられることが有名ですが、実際のところ国内にはチューインガムは全く売っていませんので捨てる人はほとんどいません。

その代わり紙屑などを捨てると本当に罰金を取られることがあるそうなので注意が必要です。
《イスラム地区の様子 ③》

写真はイスラム地区の中心部に建つスルタン・モスク(Sultan Mosque 又は Masjid Sultan)です。

国民は中華系(約76%)、マレー系(約15%)、インド系(約8%)に3分されますが、政府は民族問題に非常に敏感だそうで、そのせいかどうか知りませんが、付近にはチャイナ・タウンやリトル・インディアもあります。
《クイーン・ストリート・バス・ターミナル ②》

1日の観光を終えると再びクイーン・ストリート・バス・ターミナルからバスに乗ってジョホール・バルに戻ります。バスは早朝から深夜まで、15~30分おきに運行しているし、2018年現在マレーシア側からはRM3.4(約100円)、シンガポール側からはS$3.5(約290円)と手頃なお値段です。
時間のある方は是非お試し下さい。



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