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旅の写真集  ルーマニアHEADLINE

ルーマニア観光の旅行記を兼ねた写真集です。

《ソフィア中央駅に停まる国際列車》

ここはブルガリアですが、ルーマニアに向かう列車の出発地点ということで、掲載してみました。
《行き先表示板》

この列車はモスクワ及びキエフ行きの国際列車です。
私たちが乗った車両はキエフ行きでした。
因みに、この写真を撮っているところを女性の車掌に見つかり、ひどく怒られました。空港や橋を撮ってはいけない国というのはたまにありますが、ホームに停車中の列車(それも行先表示板)が国家機密というのにはちょっと驚きました。
《スチャバ駅》

19時間かけてルーマニア北部の Suceava 駅に到着しました。途中ひどい雨のために1時間ほど遅れましたが許容範囲です。
それほど混んでいなかったので4人用のコンパートメントを2人で占拠できたので疲れもなく快適でした。
《フモール修道院》【世界遺産】

スチャバ周辺には「モルドヴィア地方の教会群」として8つの修道院が世界遺産に登録されていて、そのうちの5つは「五つの修道院」として観光客に人気があります。
《フモール修道院の内部》【世界遺産】

1530年に建てられた Humor Monastery はそのうちの一つです。
《フモール修道院の壁画》【世界遺産】

1533年に完成したという壁画は、この辺りの修道院の中でも歴史が古いものですが、外壁も内部も保存状態が良く美しいです。
《ヴォロネツ修道院》【世界遺産】

「東欧のシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれる Voronet Monastery は1488年に建てられたものですが、5つの修道院の中でも最も壁画の状態が良いとされています。
《ヴォロネツ修道院の外壁画》【世界遺産】

「ヴォロネツの青」といわれるブルーの外壁が美しいですが、中でも西面に描かれた「最後の審判」は、これを見るだけのためにこの地方を訪れる価値があるとまで言われています。
《モルドヴィツァ修道院》【世界遺産】

1532年に建てられた Moldovita Monastery です。
《モルドヴィツァ修道院の外壁画》【世界遺産】

ここのフレスコ画も青が綺麗です。
《モルドヴィツァ修道院の壁画》【世界遺産】

壁画の内容がフモール修道院のものと似ているので作者が同じではないかという説もあるそうですが、ノルマのように修道院巡りをこなしていた素人の私にはそこまでの観察眼も余裕もありませんでした。
《スチェヴィツァ修道院①》【世界遺産】

1586年に完成した Sucevita Monastery は、5つの修道院野中でも最大の敷地を持つものです。他の7つの修道院が1993年に世界遺産に登録されたのに対して、ここだけ遅れて2010年に追加登録されました。
《スチェヴィツァ修道院②》【世界遺産】

この修道院は尼僧院として使われており、社会主義時代にも修道女が暮らせた例外的な場所だったそうです。修道院が観光スポットとして有名になった今でも、修道女が質素な生活を送っています。
《スチェヴィツァ修道院の外壁画①》【世界遺産】

北面に描かれた「天国の梯子」と呼ばれるフレスコ画です。現世で徳を積んだ者が天使に導かれて天国へ上り、罪を犯した者が満足げに微笑む悪魔の手に入るという様子が画かれています。
《スチェヴィツァ修道院の外壁画②》【世界遺産】

この地方の修道院の中では比較的新しい(と言っても50年くらいの違いですが)ため、壁画が非常に鮮やかです。
《アルボレ修道院》【世界遺産】

1503年に建てられた Arbore Monastery は非常に小さく控えめな修道院です。


これらの修道院を巡るにはレンタカーが最適です。ちょっと忙しいかもしれませんが、1日で5つの修道院を回ることができます。
《ブラショフ》

首都ブカレストの北170kmに位置するルーマニア第2の都市 Brașov は、中世の街並みを残す美しい古都です。
《ブラショフ中心部のスファトルイ広場》

美しい旧市庁舎を取り囲む Sfatului 広場の周辺にはお洒落なカフェやレストランが立ち並んでいます。
《ブラショフの黒の教会》

スファルトイ広場の脇に建つ黒の教会は、東欧最大のゴシック様式の教会です。もともとは聖マリア教会という名のこの教会は1388年に建設が始まり1477年に完成したのですが、1689年に起きたブラショフの大火災で外壁が真っ黒に御焼け焦げたことから、その後は Black Chuirch と呼ばれるようになったそうです。
《トゥンバ山から見たブラショフの町》

市の東側にあるTampa Natural Park にはロープウエイで登ることができ、そこから見るブラショフの街並みは素晴らしいものです。
《ブラン城》

吸血鬼ドラキュラの居城のモデルとして有名な Bran Castle は、ブラショフの南西約25kmのところに建っています。
《ブラン城の内部》

場内には沢山の部屋があり複雑に入り組んでいます。
《シギショアラ歴史地区》【世界遺産】

ブラショフの北西約120km、車で2時間弱のところにある Sighișoara の町は世界遺産に登録された城塞都市です。
《シギショアラ旧市街》【世界遺産】

丘の上の旧市街へ向かう石畳の道は中世の雰囲気を残した味わい深いものでした。
《シギショアラの時計塔》【世界遺産】

旧市街入口の時計塔も歴史を感じさせてくれます。
《ファガラシュ山脈》

ブラショフの西に連なるファガラシュ山脈は、ルーマニア人の避暑地として人気があります。ここに向かうファガラシュ山脈縦貫道路(Trans Făgăraș Road)の建設は、チャウシェスク大統領が行なった数多くの公共事業のうち、唯一の有意義な仕事とさえ言われています。
《バレア湖》

ファガラシュ山脈縦貫道路を登っていくと、標高2034mの場所に Bâlea Lake があります。鏡のような湖面がとても幻想的です。
《ペレシュ城 ①》

首都ブカレストの北、約120kmに位置するシナイア(Sinaia)は、18世紀以降、王侯貴族の別荘地として繁栄した町です。
ペレシュ城(Peleș Castle)は、当時の国王だったカロル1世により、8年の歳月をかけて1875年に完成した宮殿で、内部には160もの部屋があります。
《ペレシュ城 ②》

内装も豪華ですが、外観も見事です。
《ペリショール城》

ペレシュ城と同じ敷地内にある Pelișor Castle も、規模はペレシュ城ほどではありませんが、いかにも東欧風の美しい外観です。
《国民の館》

こちらはブカレスト中心部にある、チャウシェスク大統領が日本円で約1500億円をかけて造らせたという、地上8階、地下5階、部屋数3107の、自分のための宮殿です。
延床面積33万㎡はアメリカの国防総省(ペンタゴン)の約62万㎡に次ぐ世界第2位の大きさです。
これでも未完だそうです。国民の館という名前が聞いてあきれてしまいますが、チャウシェスク政権崩壊後に付けられた「議事堂宮殿(Palatul Parlamentului)という正式名称があるにもかかわらず、今でもルーマニア人は Casa Poporului(国民の館)と呼んでいるそうです。


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