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旅の写真集  ノルウェー王国HEADLINE

北欧旅行のハイライト、ノルウェー観光の旅行記を兼ねた写真集です。

《オスロ中央駅前》

ノルウェーの玄関口オスロ中央駅は24時間多くの人で賑わっています。中央に見えるのは、すぐ駅前に建つルーター(Ruter)と呼ばれるインフォメーションセンターです。係員の人たちはとても親切な上、市内や近郊の地図なども豊富で、各種チケットなども扱っているので、是非立ち寄ってみることをお薦めします。
《国会議事堂》

市街地中心部にあって、2016年には150周年を迎えたという地味ながらも歴史のある建物です。駅前から目抜き通りの歩行者専用道路カール・ヨハン通り(Carl Johans Gate)をまっすぐ歩いて行くと通りかかります。
《国立劇場》

歩行者専用道路が終わっても更に歩いて行くと、左手に国立劇場があります。1899年創業の劇場で、主にノルウェーを代表する作家であるイプセンなどの作品を上演しているそうです。
《王宮》

それでもひたすらカール・ヨハン通りを突き当たりまで進むと正面に王宮(Det Kongelige Slottet)が見えます。ここまで駅から約2km、30分ほどの道のりですので、散歩にはちょうどいい距離ではないでしょうか。
《国立美術館》

カール・ヨハン通りを途中で右折したところにある国立美術館にはムンクの「叫び」を始め世界的に有名な方々の作品が豊富に展示されています。オスロにはこの他、有名どころだけでも、ムンク美術館、イプセン博物館、ノルウェー民族博物館、ヴァイキング船博物館、コンチキ号博物館、フラム号博物館、ノルウェー海洋博物館、ヴィーゲラン美術館など、玉石混淆していますので、そっち方面に興味のある方はいくら時間と金があっても足りないほどです。
《デリカテッセン》

ノルウェーの食事は基本的に美味しいものが多いですが、物価の高さは尋常ではありません。例えばここにあるちょっと長めのサンドイッチで98クローネです。日本円にすると約1,500円です。レストランじゃなくてデリカテッセンですよ。老後は安心と言われていますが、それまでどうやって暮らしていけばいいというのでしょうか。
《ベイ・エリア ①》

そんなお国柄だからか、ベイエリアには私たちからすると考えられないようなアバンギャルドな億ションが建ち並んでいます。
《ベイ・エリア ②》

レストランもお洒落すぎて困っちゃいますが、「ファーストフードに1,000円以上払うんだったらこっちの方が」と自暴自棄になって入ってしまいました。
《ある日の夕食》

「旬の海の幸盛り合せ」というのを頼んだら、量は多くはないものの日本人の心に響くような洗練されたものが出てきました。これで2,500円弱、ビールも千円ちょっとだったので、何とか生活していく自信がつきました。なお、ノルウェーは基本的にチップは不要なので注意しましょう。
《オスロ中央駅 ①》

落ち落ちのんびりしているとお金がいくらあっても足りないので、翌日は朝早くから早速、ノルウェー旅行の大目玉の一つであるフィヨルド観光に向けて出発です。
《オスロ中央駅 ②》

空港のような最新式の出発時刻案内板が設置されているので安心です。
《ベルゲン急行》

ベルゲン急行は、オスロとノルウェーの西海岸にある国内第2の町ベルゲン(Bergen)間約470kmを結ぶ路線を7時間程度で走る、主に観光用の列車です。
《車窓の風景》

両都市とも海沿いの町ですので、起終州点はほぼ海抜0mですが、途中、森林や湖水地帯を通り、沿線の最高地点であるフィンセ(Finse)駅では標高1,222mに達するほどです。
車窓から見える風景は、Lonely Planetによれば、ノルウェーで最も素晴らしい景色と紹介されています。
《ミュールダール駅 ①》

このまま終点のベルゲンまで乗っていく人も多いようですが、今回は寄り道してフィヨルドを楽しもうということで、約4時間半の乗車後、途中駅のミュールダール(Myrdal)駅で、これまた観光列車と言えるフロム鉄道(Flåmsbana)に乗り換えます。
《ミュールダール駅 ②》

このルートは定番の一つなので、結構多くの人が乗り換えのためにホームで待っています。
《ミュールダール駅前 ①》

この駅自体標高866mの高地にあるので、ここからトレッキングに出かける人も多く、駅周辺には宿泊施設らしい北欧チックな建物も点在しています。
《ミュールダール駅前 ②》

可愛らしいペンション風の小さな建物が並んでいて、つい散策してみたくなる雰囲気です。建物の色彩が豊かでパステル調なのが北欧的です。
《ショース滝 ①》

ミュールダール駅を出ると間もなく、1.5km走ったところでショース滝(Kjosfossen)の前を通りかかります。列車はここで写真撮影のサービスで10分程度停車します。
《ショース滝 ②》

滝自体の落差は225mあるそうで、途中には小さいながらも水力発電所も設置されていて、フロム鉄道の電源に利用されているそうです。
また、停車中には、滝の音に負けないほどの、過剰演出と言えなくもないほどの音量で幻想的な音楽が流れる中、ノルウェーの民話に登場する人物になりきった女性が現れ、華麗な舞を披露してくれます。
《フロム駅 ①》

フロム鉄道は全長約20kmしかないしがない路線ですが、ミュールダールから終点Flåm 駅(海抜2m)まで標高差864mを約1時間かけて走ります。なお、最大勾配1:18は、ケーブルカーやラック(歯軌条)式鉄道以外では、世界最大だそうです。途中で20ものトンネルを通過する他、馬蹄型カーブ(180度旋回するカーブ)などもある上、風光明媚な景色が楽しめるので、乗り鉄天国鉄道となっています。
《フロム駅 ②》

アウルランフィヨルド(Aurlandsfjord)の先端に位置するフロムは、人口500人程度の小さな村ですが、フィヨルド観光の起点として重要な役割を果たしています。そのおかげもあってか、駅舎はとても美しい佇まいを見せています。
《フロム駅 ③》

と思ったら、村全体が、やはり色彩豊かでとても上品な印象です。北欧は物価が高いのさえうっかり忘れることができれば、どこへ行っても美しい景色で心が癒されます。
《アウルランフィヨルド沿いの村 ①》

アウルランフィヨルドは、ノルウェーの5大フィヨルドの一つで最も長いソグネフィヨルド(Sognefjord)の支流に当たります。
写真は、フロムを出て30分ほどの場所にあるアウルラン(Aurland)の村です。
《アウルランフィヨルド沿いの村 ②》

こちらはアウルランの村から更に20分ほど下流に進んだ辺りにあるウンドレダール(Undredal)の村です。ノルウェーのフィヨルド沿いの村は、一見船でしかアクセスできなさそうにも見えますが、道路の整備状況が非常に良いので、遠回りすれば(またフェリーを効率的に利用すれば)大抵車でも到達可能です。
《ネ-ロイフィヨルド ①》【世界遺産】

アウルランフィヨルドを下っていくとフロムからちょうど1時間ほどで同じくソクネフィヨルドの支流であるネーロイフィヨルド(Nærøyfjord)に合流します。
これをそのまま北に進めばソグネフィヨルドに合流するのですが、通常の観光コース(定期航路)では南下してネーロイフィヨルドの先端のグドヴァンゲン(Gudvangen)に向かいます。
《ネ-ロイフィヨルド ②》【世界遺産】

先ほどノルウェーには5大フィヨルドがあると書きましたが、それは、先ほどから述べているソグネフィヨルドの他、ガイランゲルフィヨルド(Geirangerfjord)、ノールフィヨルド(Nordfjord)、ハダンゲルフィヨルド(Hardangerfjord)、リーセフィヨルド(Lysefjord)です。ただ、それらの中で世界遺産に登録されているものはガイランゲルフィヨルド(全体)とソグネフィヨルドの支流のネーロイフィヨルドだけなのです。世界遺産が普遍的な判断基準とは言えませんが、取りあえず観光客は世界遺産を優先させることになります。
《ネ-ロイフィヨルド ③》【世界遺産】

そんな理由もあって、世界遺産のネーロイフィヨルドは結構美しいです。
《ネ-ロイフィヨルド ④》【世界遺産】

というか、このようなコースになっているのには、このコースだとベルゲン急行とフロム鉄道を楽しんだ上で世界遺産のネーロイフィヨルドを満喫しながら、その日の夜にはベルゲンに着けるというもう一つ非常に重要な理由があるのです。
《ネ-ロイフィヨルド ⑤》【世界遺産】

そんな訳で、2時間強のフィヨルドクルーズも間もなく終わり、グドヴァンゲンに到着です。
《スタルハイム渓谷》

グドヴァンゲンからは、ベルゲン急行の走るヴォス(Voss)駅までバスで移動します。ノルウェーは国民の生活を第一に考えてくれる理想的な社会主義国家だけあって、乗り継ぎは非常にスムーズです。
ヴォス駅の標高は高くないのですが、途中いくつも山を越えるので、このように美しい景色を楽しむこともできます。
《ヴォス駅》

グドヴァンゲンから1時間強でヴォス駅に到着です。
《ベルゲン駅 ①》

ヴォス駅で30分ほど電車を待って、ベルゲンに到着したのは21時過ぎでした。でもこの時期の日没時刻は22:30頃なので、まだ余裕で明るくて気分爽快です。
《ベルゲン駅 ②》

「ベルゲンへようこそ」の文字が読めないほど明るいです。因みに、下の電光はありがちな地ビールのロゴかと思ったら、地元新聞社のものでした。でも、これを見たらさっさと飲みたくなりました。明るいと思って安心していたらあっという間に朝になってしまいますからね。
《ケーブルカー駅》

そんな具合で朝になったので観光開始です。新しい町に来たら、まずできるだけ高いところに登って全体像を把握したいというところにケーブルカーですから渡りに舟です。
《ベルゲンの町とケーブルカー》

ケーブルカーは、往復だと千円以上かかりますが、約6分で標高320mのフロイエン山(Mt. Fløyen)の山頂まで連れて行ってくれます。
時間はあるけどお金は余りない(あるいは払うつもりはない)という人は、駅のすぐ脇から出ている遊歩道で登ることもできます。
《フロイエン山から見たベルゲンの町》

町の全貌は写っていませんが、ノルウェー第2の規模(人口約28万人)というほど大きな町には見えません。ただ、カラフルな建物と港との調和が取れていて美しい町並みです。
《ウルリケン山 ①》

市街地中心部から西へ約2kmのところからは、標高も料金も更に高いウルリケン山(Mt. Ulriken)へのロープウエイが出ています。標高は643m、料金は往復二千円強です。因みに写真は西方向を見た様子です。
《ウルリケン山 ②》

こちらが東の市街地中心部方向です。さすがに遠くまで良く見渡せます。
《ウルリケン山 ③》

写真右端真ん中くらいにに小さく見えるのが先ほど登ったフロイエン山です。ここから見ると随分下の方に感じます。人気面ではフロイエン山が圧倒的に勝っていますが、特に天気の良い日であれば時間と経済的余裕がある限りウルケリン山にも是非登ってみることをお薦めします。
《ベルゲンの港》

ベルゲンの町は、港を中心に広がっていて、多くのホテルやレストラン、見どころが集中しているので、いつも多くの観光客で賑わっています。
《フィッシュマーケット ①》

港の中心にはフィッシュマーケットがあります。規模はあまり大きくなく、広場の通りを挟んで屋台のような店が軒を連ねているという感じです。
《フィッシュマーケット ②》

豪米人に嫌われている鯨も正々堂々と売られていて好感が持てます。
でも、値段は全体的に高めです。日本でノルウェー産のものを買った方が安いと思いました。
《ブリッゲン ①》【世界遺産】

南側からフィッシュマーケットを抜けて港に沿って左折して少し歩くと右側に三角屋根のカラフルな木造家屋が並んでいるのが見えて来ます。
これがベルゲンの観光名所 Bryggen 地区です。
《ブリッゲン ②》【世界遺産】

13世紀から16世紀にかけて建てられ、ハンザ商人等の事務所や倉庫として使用されてきた建物が並ぶこの地区は、1979年に世界遺産に登録されました。
《ブリッゲン ③》【世界遺産】

表通りだけでなく、路地を入ると、それぞれの建物が長屋のようになっているのがわかります。
《ブリッゲン ④》【世界遺産】

建物同士を繋ぐ通路や階段もあって、まるで作り物のような深い味わいを醸し出しています。
《ブリッゲン ⑤》【世界遺産】

建物は伝統的な技法で建てられ、何度火災に遭っても同じ手法で建て直されてきたそうです。それが原因かどうかわかりませんが、多くの建物が若干傾いていて、それがまた何となく可愛らしさを演出しています。
《ブリッゲン ⑥》【世界遺産】

どの建物も工芸品店やレストラン、ミュージアムなどとして今でも利用されているので、気軽に中に入ることもできるのが嬉しいところです。
《ホーコン王の館 ①》

Håkonshallenは、ブリッゲンの東、港の外れにある1261年に完成した建物で、ベルゲンの町を興したとされるホーコン王(King Håkon Håkonsson)という人によって建てられたものだそうです。
《ホーコン王の館 ②》

13世紀には政治の中枢機関として機能していたそうですが、外見はあまり大きくありません。中部のホールは幅16m、奥行き37mと微妙な広さです。ただ、石造りの壁と木造の梁のコントラストは見応えがあります。
入場料が約800円かかりますが、ベルゲンカードというこれまた微妙なカードがあれば無料で入場できるので、観光案内所で確認するなりして慎重に行動するのが良いでしょう。
《ブリッゲン ⑦》【世界遺産】

再び港に戻って、これは南側の対岸にあたる埠頭から見た様子です。
《ブリッゲン ⑧》【世界遺産】

離れて見ると、模型のような趣もあります。
《ブリッゲン ⑨》【世界遺産】

早めの夕食を終えて夜8時過ぎてもこの明るさはとても嬉しいです。心に残る一日の終わりでした。
《スタヴァンゲルの町並み ①》

こちらの建物もパステルカラーの木造建築で、ブリッゲンの続きのように見えますが、全く別の町 Stavanger です。
《スタヴァンゲルの町並み ②》

ベルゲンから南に200km強のところにあるスタヴァンゲルはノルウェー第3の都市です。
なお、地図を見ると、ベルゲンとスタヴァンゲルの間には多くのフィヨルドが入り組んでいて、移動にとても時間がかかりそうですが、頻発するベルゲンからスタヴァンゲル行きのバスに乗れば、途中いくつもの長大海底トンネルを抜け、フェリーにもバスごと乗せられ、約5時間で着くことができます。
《スタヴァンゲルの町並み ③》

パステルカラーに負けず劣らず、白を基調としたお洒落な建物が並ぶ路地もあります。
《スタヴァンゲルの町並み ④》

閑散とした商店街も上品な雰囲気です。
《スタヴァンゲルの町並み ⑤》

上の4枚は新市街の風景でしたが、港を挟んで対岸の西側の丘の上に広がる旧市街(Gamle Stavanger)は、石畳の両側に歴史を感じさせる家屋が並ぶ落ち着いた雰囲気の町並みです。
《スタヴァンゲルの町並み ⑥》

ほとんどの家が白い板壁に茶色の瓦屋根という統一された造りの上、どの家にも窓辺や軒先に美しい花が飾られていて、とても心が癒されます。
《プレーケストーレン ①》

スタヴァンゲルの町自体も見どころ豊富で満足度の高いスポットですが、この町を訪れる観光客の多くはそれだけが目的ではありません。
スタヴァンゲルから船で渡った対岸の奥に広がるリーセフィヨルドは国内5大フィヨルドの一つですが、その中でも Preikestolen はノルウェー観光で外し難い名所の一つです。バス停を降りて、3.8kmの山道を約2時間かけて330m登ったところが目的地です。
《プレーケストーレン ②》

途中2.5km地点にあるの Tjødnane という池は今回の目的地とは趣旨が全く違うにもかかわらず、欧米人は多くの方が水着持参で烏の行水を楽しんでいました。
《プレーケストーレン ③》

これが本来の目的地プレーケストーレンです。ここへ来るのに水着を持参しているというのが油断できないところです。
《プレーケストーレン ④》

ノルウェー語で演説台を意味するプレーケストレーン(英語だと Pulpit Rock)は、水面からの高さが604mある垂直に切り立った一枚岩だそうです。
《プレーケストーレン ⑤》

崖の頂上が絶好のタイミングでほぼ25m四方の平らな地形となっているのも人気の秘密のようです。
《プレーケストーレン ⑥》

プレーケストーレンから見たリーセフィヨルドです。水面が鏡のようです。
《プレーケストーレン ⑦》

時間がある人(又は残念ながらここまで登るのが体力的に難しい人)は遊覧船に乗って下から見るのもお薦めともされていますが、下から上を見てもあまり良く見えないようなので、できれば体力のあるうちに登ってみることをお薦めします。
《プレーケストーレン ⑧》

しつこいですが最後にもう1枚。
遊覧船は写っていませんが、演説台らしさはこちらの方がよく表現されていると思います。
《飛行機からの眺め》

翌日は、スタヴァンゲルから約500km、ベルゲンから約300km北の町オーレスン(Ålesund)に飛行機で移動しました。地図で見るとおり無数の島が散らばっている様子は、瀬戸内海の比ではありません。これでも氷山の一角に過ぎません。
《オーレスンの町並み》

オーレスンは、市街地の南にあるアクスラ(Aksla)山からの町の様子がとても美しく、個人的には子供の頃に写真を見てから最も憧れていた町の一つだったのですが、到着後すぐ(夕方)登ったところ、真逆光で冴えない感じになってしまいました。翌朝再挑戦しようとしたところ深い霧が町を覆っていたため泣く泣く諦めました。
《ガイランゲル行きのフェリー ①》

オーレスンでは残念なことになりましたが、この町は世界遺産であるガイランゲルフィヨルド観光の起点にもなっているので、気を取り直して次の目的地に向かいました。
オーレスンから約3時間バスに乗り、ヘレシルト(Hellesylt)に移動し、ここからガイランゲルフィヨルドを通ってガイランゲルの町に向かうフェリーに乗り込みます。
《ガイランゲル行きのフェリー ②》

1時間ちょっとの乗船で、世界遺産に登録されているガイランゲルフィヨルドの景観を楽しみます。
《ガイランゲルフィヨルド ①》【世界遺産】

出発すると間もなく、名もないような滝が至るところから流れている様子が観察できます。
《ガイランゲルフィヨルド ②》【世界遺産】

私たちと同じような趣味を持つ人たちとも時々すれ違います。
《ガイランゲルフィヨルド ③》【世界遺産】

こんな豊富な滝にいちいち名前なんかあるのかと馬鹿にしてしまいましたが、Sven Sisters(七姉妹)、Suitor(求婚者)、Bridal Veil など、それなりに名前はあるようです。
《ガイランゲルフィヨルド ④》【世界遺産】

してみると、さしずめこれは七姉妹かもしれません。
《ガイランゲルフィヨルド ⑤》【世界遺産】

ガイランゲルの港に近づくと町が見えて来ました。それにしてもすごいつづら折りの道路です。
《ガイランゲルフィヨルド ⑥》【世界遺産】

一方、水上では大型の豪華客船が所狭しと渋滞しています。フィヨルドを見に来たんだか客船を見に来たんだか分からなくなってしまうほどの大盤振る舞いです。
《ガイランゲルフィヨルド ⑦》【世界遺産】

ガイランゲルの町は、フィヨルドの突き当たりにあります。この日のホテルは港から2kmほど手前の高台にあったので、フィヨルドと港の様子が一望打尽だったのは良かったのですが、絶景が楽しめると言われている2つの展望台(フリーダールスユーヴェット(Flydalsjuvet)とダルスニッバ(Dalsnibba)は、向かいに見える山を5km登ったところにあるということだったので諦めました。
《ガイランゲルフィヨルド ⑧》【世界遺産】

ホテルのフロントでこの辺りでいい景色が望めるところはないかと尋ねたところ、「ホテルの前のつづら折りの道(3枚前の写真の道)を登っていけば、上に行けば行くほど綺麗よ!!」と言われたので、素直にどんどん登っていったところ、確かにより良い景色が楽しめ、満更でもありませんでした。
《山小屋》

登れば登るほどと言われたものの、いくら登っても終点は見えないので、途中の小屋を写真に撮って帰ることにしました。
ハイジが棲んでいそうな雰囲気ですが、国が違うので見当違いです。
《トロルスティーゲン展望台》

ガイランゲルから約90km北東にあるオンダルスネス(Åndalsnes)に向かう途中にあるトロルスティーゲン峠(Trollstigen Pass)にある展望台からは、眼下に広がるつづら折りのトロルスティーゲン(トロルの梯子、英語だとTroll's Ladder)と180mの落差のあるスティグフォッセン(Stigfossen)滝を望むことができるということで、路線バスもトイレ休憩を兼ねて立ち寄ってくれるのですが、この時は霧にまみれてこのような残念な状態でした。
《トロルスティーゲン》

とはいうものの、峠を少し下りると少し霧が晴れ、バスの車窓から見事なトロルスティーゲンを覗き見ることができました。
因みに、トロルの梯子とは、北欧(特にノルウェー)の国民なら誰でも知っている民話の主人公で巨人のトロルに由来します。
《ラウマ鉄道》

ラウマ鉄道(Raumabanen)は、オンダルスネスからオスロへ向かう際に、途中の町ドンボス(Dombås)までの114kmを結ぶ、国内ではフロム鉄道と並んで有名な観光路線です。
《振替バス》

チケットは日本で予約していたので早速ホームに停車中の列車に乗り込もうとしたところ、テロ情報が入ったようで念のため運休ということで、振替バスに乗せられてしまいました。せっかく楽しみにしていたのに残念でしたが、1台目のバスが満員で乗り込めず、急遽用意された2台目のバスに乗り込んだところ、ガラガラで一番前の席を確保できました。道路はラウマ鉄道に沿って走るので、結果的に電車からよりも美しい景色を楽しむことができました。
《アイズヴォール広場》

沢山の思い出を胸に刻み、無事オスロに戻ってきました。写真は、中心部のカール・ヨハン通り(憶えていますか?)に面したアイズヴォール広場(Eidsvolls Plass)です。
冬は全面がアイススケートリンク「Spikersuppa」に変わるという、1年を通じての市民の憩いの場です。
《有料トイレ》

アイズヴォール広場の脇に設置された青、白、赤の3色のトイレです。トイレといえどもスタイルに拘りが感じられます。3色は、床屋さんと同様、動脈、静脈、包帯を表しているのかと思ったら、上部に、自由、平等、博愛とフランス語で書いてありました。一体どういうつもりなのか不明です。フランスからのODAでしょうか。それならここまでデザインに拘る必要があったのでしょうか。せっかくほのぼのとしていたのに残念です。
《オスロ市庁舎》

ノーベル平和賞の授賞式が行なわれることで有名な市庁舎です。因みに平和賞以外の授賞式は、ストックホルムのコンサートホールで行なわれます。
《市庁舎入口脇の木彫り》

正面入口の壁には16の木彫りが飾られています。これは、北欧のエッダという神話を描いたもので、左側から物語の順番になっているそうです。エッダに関しては未だに特に興味はありませんが、表現力に感服しました。
《市庁舎の壁画》

こちらは市庁舎の中にいくつも飾られている巨大油絵の一つです。エッダとはまた違った味わいがあって気に入りました。
《エケベルグの丘》

オスロ中央駅の前からバスで10分ほどのところにある Ekeberg の丘の中腹には、ムンクの代表作「叫び」の舞台になったと言われている場所があります。諸説あるようですが、ここからの市内の眺め自体も悪くないので、興味があれば訪問してみるのも悪くないと思います。なお、バスチケットは30クローネ(2014年現在、約450円)ですが、2時間以内なら何度でも乗り降り自由なので便利です。
《叫び》

諸説あるにもかかわらず、橋のたもとには金属板が埋め込まれています。
《ムンク美術館》

ムンク美術館で見つけた、そこそこ気に入った作品の一つです。
《芸術を巡る旅》

ムンク美術館も大満足でしたので、次に、ノルウェーではムンクと並ぶ人気を誇るヴィーゲラン(Vigeland)の作品で賑わうヴィーゲラン公園(Vigelandsparken)へ地下鉄で移動しました。ムンク美術館の最寄駅 Tøyen からこの公園の最寄駅 Majorstuenまでは乗換え無しの5駅なのでとても便利です。
《ヴィーゲラン公園 ①》

この公園は、32万㎡(甲子園球場の敷地約8個分、グラウンド換算だと約20個分)の敷地にグスタヴ・ヴィーゲラン氏(Gustav Vigeland, 1869~1943年)の作品のみ展示されているもので、彫刻の数は212点、これらの彫刻に刻まれた人物の合計は600人以上に上るとのことです。
《ヴィーゲラン公園 ②》

入口から入って少し行ったところにある橋の途中に立つ Sinnataggen(怒った少年)という像は、来場者に最も人気のあるものの一つで、過去には熱烈なファンによって左足だけを残して切り取られ持ち去られたという事件まで起こしています(後に本体部分はゴミ捨て場から無事改修され修復されたとのことです)。
また、左手が黄金に輝いているように見えますが、これは来場者が入れ替わり立ち替わり彼に握手を求めた結果だそうで、当局の心配をよそに、今後も輝きは増していくと予想されています。
《ヴィーゲラン公園 ③》

子供も大人も皆さん活力が漲っていて嬉しくなります。
《ヴィーゲラン公園 ④》

噴水を取り囲むブロンズ像は、地面から伸びた枝の途中に、子供や女性に加え骸骨なども見られます。死から新しい生命が生まれることを暗示しているそうです・
《ヴィーゲラン公園 ⑤》

公園の最深部近くに、モノリスの台地と呼ばれる台座が設置され、中心部の塔の周りに36の人物群像が配されています。
《ヴィーゲラン公園 ⑥》

これらの人物群像はどれも非常に特徴的で、芸術に造詣の浅い私でも、見れば見るほど目が離せなくなるような不思議な魅力を放っています。
《ヴィーゲラン公園 ⑦》

これが中央部に設置されたモノリッテン(Monolitten)です。約14mの石柱に121人の人物像が重なるように彫られています。1929年にこの公園内で制作が始まり、3人の石工が14年かけて1944年のクリスマスに一般公開が開始されたそうです。
《ヴィーゲラン公園 ⑧》

モノリッテンの麓から公園入口(正門)方面を見た様子です。正門のある南東端から最深部の北西端までは850メートルの導線がまっすぐ伸びています。
《ヴィーゲラン公園 ⑨》

モノリスの台地にある36の人物群像の一つです。
《ヴィーゲラン公園 ⑩》

入口から入って最深部に当たる北西端に設置された Livshjulet(輪廻)は、4人の大人と一人の乳児が空中で輪を描いているデザインで、この庭園のテーマである輪廻転生を象徴しているとされています。

なお、公園は入場料無料で24時間開放されていますので、お気軽にご訪問下さい。
また、これだけでは物足りない人には、隣にヴィーゲラン美術館(ただし有料、月曜及び夜間閉館)もありますので、こちらもお楽しみ下さい。
《アーケシュフース城》

オスロの港の南東に建つ Akershus Slott は、13世紀終わりに建てられ、1308年から1716年の間に9回も包囲されましたが一度も陥落しなかったという縁起の良い要塞です。
城自体の価値はわかりませんが、城内から見る港の眺望は素晴らしいとされています。
《夕暮れの国立劇場》

大分前にも登場した国立劇場ですが、これは表通り側から見た様子です。
光の当たり具合が良く、トラムとのコラボも最後を飾るにはいいかと思って掲載してみました。
《夜のカール・ヨハン通り》

夜と言っても午前3時頃の様子です。渋谷のセンター街を広くしたような賑わいです。
《夜のオスロ中央駅前》

これも午前3時過ぎです。別に飲み歩いていたわけではなく、早朝便に乗るために空港へ向かわなければいけない時間だったので仕方なくやってきました。でも賑やかなので、あまり寂しい思いをせずにノルウェーとお別れできて良かったです。
物価のことさえ気にしなくて済むのならば、何度でも訪れたい国の一つです。



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