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旅の写真集  メキシコ合衆国(その5)HEADLINE

メキシコ観光の旅行記を兼ねた写真集(その5)です。ここでは、首都メキシコ・シティの近郊に点在する世界遺産の高原都市のうち、プエブラとケレタロをご紹介します。

《プエブラ旧市街 ①》【世界遺産】

Puebla は、メキシコ・シティの東約130kmに位置する人口150万人を超えて国内でも5本の指に入る大都市です。
《プエブラ旧市街 ②》【世界遺産】

スペイン植民地時代の碁盤状の町並みがよく残っていて、旧市街は「プエブラ歴史地区(Historic Center of Puebla)」というタイトルで1987年に世界遺産に登録されています。
《プエブラ旧市街 ③》【世界遺産】

特産のタラベラ焼のタイルで飾られたビルやカラフルな建物などブロックごとにバリエーションも豊富です。
《プエブラ旧市街 ④》【世界遺産】

ヨーロッパの町並みを思い起こさせる建物も多く存在します。
《プエブラ旧市街 ⑤》【世界遺産】

中心部のシンコ・デ・マヨ通り(Calle Cinco de Mayo)は歩行者専用道路になっていて、朝早くから深夜まで多くの人々で賑わっています。
《プエブラ旧市街 ⑥》【世界遺産】

ソカロ(Zocalo、中央公園)周辺は地元民の憩いの場です。
《プエブラ旧市街 ⑦》【世界遺産】

ソカロに面して建つカテドラル(Catedral)は、1575年に着工され1649年に完成したメキシコを代表する教会です。
《プエブラ旧市街 ⑧》【世界遺産】

重厚壮麗な外観ですが、内部も広くかつ豪華な装飾に彩られています。
《プエブラ旧市街 ⑨》【世界遺産】

大きすぎて外観も内部もなかなか写真に収りきれないのが残念です。
《プエブラ旧市街 ⑩》【世界遺産】

宿泊したホテルがカテドラルのすぐ脇だったため、二つある鐘楼からの時を告げる鐘の音が部屋からもよく聞こえ、まるでヨーロッパにいるような気分でした。
《プエブラ旧市街 ⑪》【世界遺産】

ソカロの2ブロック北にあるサント・ドミンゴ教会(Iglesia de Santo Domingo)もプエブラでは見逃せない教会です。
《プエブラ旧市街 ⑫》【世界遺産】

1571年に建設が始まり1647年に完成したこの教会は、外観は取り立てて特別な雰囲気はありませんが、内部の美しさが有名です。
《プエブラ旧市街 ⑬》【世界遺産】

入ってすぐ目に入るのは正面の豪華な主祭壇です。
《プエブラ旧市街 ⑭》【世界遺産】

黄金に彩られとても豪華な佇まいです。
《プエブラ旧市街 ⑮》【世界遺産】

更に素晴らしいのは、脇に入ったところにあるロサリオ礼拝堂(Capilla de Rosario)で、壁面から柱、聖壇に至るまですべて精緻な浮き彫りで装飾され、金箔で覆われています。
《プエブラ旧市街 ⑯》【世界遺産】

ここに飾られたマリア像がかぶる黄金の冠には様々な宝石がちりばめられ、まるで秘宝館の展示物のように素敵です。
《チョルーラ ①》

プエブラ中心部から約10km西にある Cholula も見どころの多い町です。
《チョルーラ ②》

中心部にはパステルカラーのカラフルな壁が美しい家並みが続きます。
《チョルーラ ③》

そして小高い丘の上には可愛らしい教会(Iglesia de Nuestra Señora de los Remedios)が建ち、町を見下ろしています。
《チョルーラ ④》

この教会は町のランドマークともなっているので、メキシコ各地でお約束的な絶好の撮影スポットも用意されていて写真映えを狙っています。
《チョルーラ ⑤》

という訳で、丘の上に登ってみました。
《チョルーラ ⑥》

教会の内部は質素ですが、外装とマッチしていてセンスが感じられます。
《チョルーラ ⑦》

教会のある丘の上からチョルーラの町を眺めた様子です。

カラフルな町並みがとても美しく見えます。
《チョルーラ ⑧》

奥に見えるのはサンガブリエル修道院(Convento de San Gabriel Arcángel)です。

カラフルな町並みとのコンビネーションが如何にもメキシコの町並みという感じです。
《トラチウアルテペトル ①》【世界遺産】

チョルーラは街なかをふらふら歩き回るだけでも楽しめるのですが、メイン・アトラクション的にはプエブラの旧市街と一体で世界遺産に登録されている Tlachihualtepetl です。
《トラチウアルテペトル ②》【世界遺産】

教会のある丘の麓にあるこの遺跡は、アステカ時代(15世紀頃)に最盛期を迎えた紀元前200年にまで遡る大ピラミッドの跡です。
《トラチウアルテペトル ③》【世界遺産】

今、丘の麓にあると書きましたが、実際のところは元々はこの丘全体が底辺450m、高さ55mという世界最大級のピラミッドだったそうで、教会はそのピラミッド跡の上に立っているというのが本当のところだそうです。
《トラチウアルテペトル ④》【世界遺産】

現在は復元された基部のみが残っています。
《トラチウアルテペトル ⑤》【世界遺産】

一部ではこのように15mくらい積み上げられている場所もあります。
《トラチウアルテペトル ⑥》【世界遺産】

アステカ時代にはテオティワカンと双璧をなすほどの巨大神殿だったそうですが、他の多くの遺跡同様、スペイン人によって破戒され、その廃材を使って同じ場所に教会などが建てられたのだそうです。
《チョルーラ ⑨》

チョルーラはプエブラからバスで約30分ほどとアクセスも非常に良いので、プエブラ観光のついでに訪れてみるのもいいと思います。
《ケレタロ旧市街 ①》【世界遺産】

プエブラの次に訪れたのは、約320km北西(メキシコ・シティからだと220km北西)に位置する Querétaro の町です。
《ケレタロ旧市街 ②》【世界遺産】

人口約80万人と、プエブラの半分ほどの規模の都市ですが、それ以上に落ち着いた感じで比較的のどかな雰囲気が漂っています。
《ケレタロ旧市街 ③》【世界遺産】

1996年には、プエブラ同様旧市街がユネスコの世界遺産に登録されました。
《ケレタロ旧市街 ④》【世界遺産】

サンタクルス修道院(Convento de la Santa Cruz)は、旧市街の東側の外れの丘の上に立つ1683年完成の教会施設です。
《ケレタロ旧市街 ⑤》【世界遺産】

この修道院の200mほど東にある展望台(Mirador de los Arcos)からは新市街の様子が一望できます。
《ケレタロ旧市街 ⑥》【世界遺産】

そして新市街を横断して走るのが18世紀前半に建てられた水道橋(Acueducto)です。
《ケレタロ旧市街 ⑦》【世界遺産】

全長1280mで74のアーチを持ち、ケレタロの象徴的な建造物となっています。
《ケレタロ旧市街 ⑧》【世界遺産】

再び旧市街に戻ります。
《ケレタロ旧市街 ⑨》【世界遺産】

旧市街の裏路地にはまるで代官山や表参道のようにお洒落なお店が並んでいたりします。
《ケレタロ旧市街 ⑩》【世界遺産】

一方で、ケレタロ市内には教会が多いことでも有名で、旧市街だけでも様々な様式で30以上建っているそうです。

そんなわけで、教会巡りというのが一つのトレンドになっているので、ここではそのうちのいくつかをご紹介したいと思います。

左の写真は旧市街の中心に鎮座する1540年創建のサンフランシスコ教会(Templo de San Francisco de Asis)です。
《ケレタロ旧市街 ⑪》【世界遺産】

サンタロサ・デ・ビテルボ教会(Templo de Santa Rosa de Viterbo) は白壁にタイルというイスラム風の外観を持つ美しい建物です。
《ケレタロ旧市街 ⑫》【世界遺産】

こちらは赤みがかった壁が可愛らしいサント・ドミニク教会(Temple of St. Dominic)です。
《ケレタロ旧市街 ⑬》【世界遺産】

重厚な佇まいのカテドラル(Querétaro Catedral)は1804年完成です。
《ケレタロ旧市街 ⑭》【世界遺産】

ケレタロは中南米でも珍しく侵略者スペイン人と先住民とが共生する町作りが行なわれた都市で、旧市街の中でも西寄りのこの辺り、かつてスペイン人居住区だった区域にはコロニアルな町並みが残っています。
《ケレタロ旧市街 ⑮》【世界遺産】

サンタクララ教会(Templo de Santa Clara)は、1668年築造の内部の装飾が非常に美しいことで有名な教会です(残念ながらこの時は閉館していて入場できませんでした)。
《ケレタロ旧市街 ⑯》【世界遺産】

サンフランシスコ教会に戻って来ました。

これより東側は先住民の居住区だったエリアになります。
《ケレタロ旧市街 ⑰》【世界遺産】

裏側から見たサンフランシスコ教会です。

この辺りは、スペイン人居住区だった東側の碁盤状の町並みと違って、細い路地が入り組んで走っています。
《ケレタロ旧市街 ⑱》【世界遺産】

サンアントニオ教会(Templo de San Antonio de Padua)は1613年に建設が始まり1629年に完成したという市内で最も古い教会の一つだそうです。
《ケレタロ旧市街 ⑲》【世界遺産】

午前中の早めの時間だったこともあって店もまだ開いておらず人人影もあまり見当たりませんが、前夜に訪れた際にはテラスでビールやテキーラを飲む人たちで遅くまで賑わっていた通りです。
《ケレタロ旧市街 ⑳》【世界遺産】

ケレタロはプエブラやチョルーラほどではありませんでしたが、それなりに色とりどりの家並みも見られて1泊程度なら移動の中継地点としてもちょうどいい町だと思いました。
《ケレタロ旧市街 ㉑》【世界遺産】

中米の写真集で時々搭乗するビンボーパンですが、この町には日本の観光地でも見られる地元の雰囲気に溶け込んだセブンイレブンやファミリーマートのような、程よく地味なカフェを見つけました。

個人的にはパン食はあまり好物ではないのですが、いつか機会があったら是非試食してみたいと思います。
《メキシコ料理 ①》

ところで、メキシコのタコスは私の中では広い意味でのパン食(あまり興味のない分野)に分類されるのですが、そのようなジャンルの食べ物にもかかわらず断トツに大好物の一品です。
《メキシコ料理 ②》

店によってバリエーションは結構違いますが、軽食屋に入るとこのように薬味類がテーブルに用意されていて取り放題で自分好みのアレンジができるというのも非常に嬉しいところです。
《メキシコ料理 ③》

メキシコ料理と言えばタコスですが、一口にタコスと言っても数え切れないほどの種類があります。

この辺りの写真のものは一般的にタコスと言われている狭義のタコスですが、広い意味では、トルティーヤという生地に肉やチーズや野菜が載ったり包まれたりしているもの(ブリトーなども含む)をタコスと呼ぶことも多いようです。
《メキシコ料理 ④》

最初から生地の上に載せられて提供される店も多いですが、このように自分で包みながら食すというスタイルも幅広く採用されています。
《メキシコ料理 ⑤》

こちらは揚げられた物です(ここまで来るとタコスとは呼ばれませんが、タケリア(Taqueria)と呼ばれるタコス専門店でも用意されていることがあります)。

このように何気ない料理でも、店によっては驚くほど美味しい場合も多いので、本当にメキシコ料理は奥が深いと思います。
《メキシコ料理 ⑥》

同じタコスでも上にチョコレートやスパイスをブレンドした「モーレ」と呼ばれるソースがかかっているものなどもあります。

とにかくメキシコを旅行していて多くの旅人と話をしていて一致するのは、南北アメリカを通じてメキシコ料理が一番美味いということです。

失礼ですが日本のメキシコ料理とは全くの別物です。

食事を楽しむだけのためにメキシコを訪れてもいいほどだと思いますので、是非ご検討下さい。

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