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旅の写真集  インド共和国(その8)HEADLINE

インド観光の旅行記を兼ねた写真集(その8)です。ここでは、インド北西部、ガンジス川の源流沿いの巡礼地、ウッタラカンド州のリシュケシュとハリドワール(又はハルドワール)をご紹介します。

《リシュケシュの町 ①》

Rishikesh は、首都デリーからバスで7~8時間、ヒマラヤ山脈を水源とするガンジス川(The Ganges)の源流から230km付近(因みにガンジス川の総延長は2,525km)の川沿いに位置するインド中北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州の町です。
《リシュケシュの町 ②》

町の規模自体は決して大きくはありませんが、ここはヒンドゥー教の修行者にとっての聖地であると同時に、多くの外国人が訪れる観光地でもあります。
《リシュケシュの町 ③》

それというのも、ここは世界的に"Yoga Capital of the World"(ヨガのメッカ)として有名で、インドの山奥で修行をするという小さい頃からの夢を叶えるにはもってこいの場所だからなのです。
《リシュケシュの町 ④》

もともと修行地だったためにヨガの道場は沢山あってヨガや瞑想が盛んな町ではあったのですが、何でそんなに有名になっちゃったのかというと、1968年の2月に当時既に人気絶頂だったビートルズがこの地で修行を行ない、ジョン・レノンに至っては "The Happy Rishikesh Song"などというストレートなタイトルの歌まで作ってしまったからなのです。
そのため、町は今でもハッピーなヒッピーたちで賑わっています。
《ラーム・ジュラー橋 ①》

私は昔から身体は硬いし、どちらかというとそっち方面にはあまり興味がないのですが、そんな無粋な観光客にも嬉しいのが、町の中心部をたおやかに流れるガンジス川と、そこに架かる2本の長い吊橋です。
《ラーム・ジュラー橋 ②》

Ram Jhula 橋は2本のうちでも比較的新しい、1986年に架けられた長さ230mの橋です。
《ラーム・ジュラー橋 ③》

橋の袂には有料(10ルピー≒17円)の渡し舟乗り場もありますが、こちらは料金が無料であることもあって、いつも多くの人が利用しています。
《ガンジス川の岸辺》

ラーム・ジュラー橋の東側から上流付近を見ると、ちょっとした砂浜が続いていて、多くの人たちが沐浴しているのが見えます。
ガンジス川で沐浴というとヴァーラーナシー(Varanasi)の灰色がかった水が思い浮かびますが、はるか上流のここの水はとてもきれいで、(恐らく)普通の日本人が沐浴しても全く問題なさそうです。
《ラクシュマン・ジュラー橋》

ラーム・ジュラー橋の上流約2kmに架かるのが長さ約140mの Lakshman Jhula 橋です。
なお、この橋の歴史は古く、3世紀当時を舞台としたインドの叙事詩「ラーマーヤナ」の主人公ラーマがこの場所に架かっていた橋を渡ったという記述があるほどだそうです。1889年にそれまでの麻縄製の橋が鉄のロープ製に張り替えられ、1924年の洪水で流された後、現在の形になったそうです。
《シュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院 ①》

橋の東岸側には2つの寺院が建っています。西岸から向かって左側がシュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院(Shri Trayanbakshwar)、右側がスワルグ・ニワース寺院(Swarg Niwas)です。
《シュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院 ②》

13階建てのシュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院には、無料で登ることができます(入口で靴を預ける際に2ルピー(約3円)程度のチップが必要)。
途中には、数々のヒンドゥー教の神々の像が祀られています。
《シュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院から見たガンジス川上流方向》

屋上から見る景色は素晴らしく、こちらはガンジス川上流方向を望んだ様子です。

因みにガンジス川は別名ガンガー(Ganga)とも呼ばれますが、これはヒンドゥー語やサンスクリット語の名称です。
因みに、英語だと The Ganges となり、Ganges River とは言いません。外人にガンジス・リバーと言っても通じますが、これは日本で隅田川を英語でスミダガワ・リバーと言っているようなものなので十分に注意しましょう。
《シュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院から見たラクシュマン・ジュラー橋 ①》

こちらは下流方向です。
《シュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院から見たラクシュマン・ジュラー橋 ②》

相変わらず美しい彩りの衣装を纏った人々と並んで、呑気に橋を渡る牛の姿も見えます。
《シュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院から見た下流方向》

同じく下流方向です。左岸に見えるスワルグ・ニワース寺院にもシュリ・トゥラヤンバクシュワル寺院同様登ることができます。
《ヒンドゥー寺院の猿像 ①》

リシュケシュには他の町同様数え切れないほどのヒンドゥー寺院がありますが、帰りがけにラーム・ジュラー橋の袂の渡し舟乗り場の脇にある寺院 Parmarth Aarti Sthall に何気なく立ち寄ったところ、庭で堂々と鎮座している美しい猿像を発見しました。
《ヒンドゥー寺院の猿像 ②》

この猿氏はハヌマーン(Hanuman、ヒンドゥー教の聖典「ラーマーヤナ」における猿神の一人)と呼ばれインドでは地道に人気があるキャラクターの一人です。
開いた胸の中に上品なカップルが立っていますが、残念ながら意味はわかりませんでした。
《ラーム・ジュラー橋から見たガンジス川》

橋の上から下流方向を眺めた景色です。奥に見えるのが、上の猿がいるお寺です。
《渡し船 ①》

こちらはラーム・ジュラー橋の袂の渡し舟です。片道10ルピーですが、1日有効の往復チケットだと15ルピーです。
先述のように橋を渡れば無料なのですが、10ルピーが高いと思って熟考しているのか、それとも単に暇なのか、多くの人たちが乗り場の前で座り込んでいます。
《渡し船 ①》

熟慮の末に乗り込んだ人たちはご満悦の様子で去って行きました。特に水際の席のお客さんは皆さん子供のように片手を水に浸しっぱなしでした。
《ハリドワール新市街》

Haridwar(又はHardwar)は、リシュケシュの約25km南(ガンジス川の下流)に位置する、リシュケシュと同じくウッタラカンド州の町です。
《ハリドワール旧市街 ①》

この町もリシュケシュ同様、ヒンドゥー教徒にとっては有名な巡礼地の一つです。
《ハリドワール旧市街 ②》

同じ聖地でも、リシュケシュがヨガの町であるのに対して、多くの巡礼者にとってハリドワール訪問の目的はガンジス川での沐浴です。
《ハリ・キ・パイリ ①》

旧市街の北端の右岸にあるのが、聖地の中の聖地 Hari-ki-Pairi です。
《ハリ・キ・パイリ ②》

ハリ・キ・パイリとは「ヴィシュヌ神の足跡」を意味し、ヴィシュヌ神が天国の蜜を落とし足跡を残した場所とされることから、ヒンドゥー教徒にとってはここでの沐浴は自分の罪を洗い流すことができると信じられているのだそうです。
《ハリ・キ・パイリ ③》

それにしても老若男女すごい数の人たちです。
《ハリ・キ・パイリ ④》

こちらは3世代揃って夢にまで見た瞬間でしょうか。
《ハリ・キ・パイリ ⑤》

水路は一部狭くなっていて所々で流れが速いため、階段状の水辺には鎖が張られ、ほとんどの人たちはその内側でぴちゃぴちゃやっていますが、中には積年の望みが叶って興奮のあまり沖へ出てしまい流されかけている人もいます。
《ハリ・キ・パイリ ⑥》

中州には時計台が立っており、この辺りが最も賑わっています。
《ハリ・キ・パイリ ⑦》

狭義ではこの辺り(特に写真左側の左岸)がハリ・キ・パイリとされています。初めてここにガート(Ghat、階段状の沐浴場)が造られたのは紀元前1世紀で、その後、特に19世紀後半以降に随時拡張されて現在の形になったそうです。
《ハリ・キ・パイリ ⑧》

繁忙期の湘南海岸、東京サマーランド、としまえんなど、日本の有力な公衆浴場より混んでいるのではないでしょうか。
《ハリ・キ・パイリ ⑨》

中央に見える派手な建物がハリ・キ・パイリのメイン・テンプルで、周囲ではプージャー(礼拝の儀式)用のお供え物などが売られています。
《ハリ・キ・パイリ ⑩》

プージャーは夕方以降に執り行なわれるため、それ以前は皆さん思う存分沐浴を楽しんでいます。
《ハリ・キ・パイリ ⑪》

東南アジアでよく見られるように、ほとんどの人は服を着たまま水に入っていますが、上半身裸の男性も意外に大勢います。
《ハリ・キ・パイリ ⑫》

沐浴を終えると着替える女性もいますが、気温が高いためそのまま着ていても結構すぐに乾きます。
《ハリ・キ・パイリ ⑬》

一番北側の橋の上から上流を眺めた様子です。
もはやコメントも思い浮かびません。
《土産物屋》

ハリ・キ・パイリから少し路地を入ると、インドにありがちな腕輪(バングル)などと並んで、巡礼地らしい装飾品や蝋燭などを売っている土産物屋が並んでいます。
《マンサ・デヴィ寺院》

更に山側に進んで行小高い丘に続く長い階段を登って行くとハリドワールの町が一望できる Mansa Devi Temple があります。
《野ザル》

階段の途中では、沢山の野猿が参拝者の持つ食べ物やお供え物を狙っています。
リシュケシュの寺院で見たハヌマーンのモデルとなったハヌマンラングール(和名 ハヌマンザル)という種類の猿です。
彼らはハヌマーンの使いと信じられているため、地元の人々は彼らの不遜な態度にも寛容です。
《マンサ・デヴィ寺院から見たハリドワール旧市街》

ハリ・キ・パイリは、写真左手前辺りになります。
《マンサ・デヴィ寺院から見たガンジス川 ①》

下流方向にはダムも見えます。
このダムはビンゴダ・ダム(Bhimgoda Barrage)と呼ばれるもので、1854年に一番最初の形で完成して以来、何度も増築及び改築が繰り返され、現在の形になったのは1983年だそうです。
《マンサ・デヴィ寺院から見たガンジス川 ②》

当初はハリ・キ・パイリを始めとするハリドワール中心部の水流を安定させ洪水を防ぐ目的で建設されたものですが、現在では水力発電も行なわれているそうです。
《マンサ・デヴィ寺院へのロープウエイ ①》

ここまで来るのに500m以上はある階段と坂道を30分ほどかけて登って来たのですが、実はロープウエイ(往復48ルピー≒80円)が運行されています。
(ただ、ほとんどのインド人は結構なお年寄りでも徒歩で登って来るので階段道は結構混んでいます。ロープウエイを利用するのは相当なセレブだと思います。)
《マンサ・デヴィ寺院へのロープウエイ ②》

私は当初これを利用するつもりで駅を探していたのですが見つからずにいつの間にか歩いて登る羽目になってしまったのです。
もし皆さんがここを訪れる機会があれば少なくとも往路はロープウエイの利用をお薦めします(帰りはのんびり歩いて降りるのもいいと思います)。日本人からしたら料金は安いので、帰りのチケットは棄ててでもそれだけの価値はあります。
《マンサ・デヴィ寺院へのロープウエイ ③》

各車両はカゴ状で窓はなく開放的(日本などでのスキーリフトのような感覚?)な上、手が届くような場所もあります(実際は届きません)ので、臨場感も抜群です。
《ハリドワール旧市街の街並み》

登るときには夢中になっていてあまり気がつきませんでした(ていうかもっと上に登ればもっとよく見えると思って無視していたのです)が、下山途中にはハリ・キ・パイリがほんの少しだけ見えました(写真右端の橋の袂)。
《ハリドワールの夜 ①》

ハリ・キ・パイリの南、ガンジス川沿いから1本内側の幹線道路に挟まれたモティ・バザール(Moti Bazaar)は、土産物屋やファーストフード・レストランなどが軒を連ねる商店街です。
《ハリドワールの夜 ②》

早朝から深夜までとても多くの人で賑わっています。
《街角グルメ ①》

小腹が空いたので何かつまもうかと店を探していたところ、常連さんらしい男性が楽しそうに店主と話しているお店を見つけました。食事ができあがるのを待っている間も笑みが絶えません。こういうお客さんがいるお店は間違いはないと確信し、熟慮の末ここに決めました。
《街角グルメ ②》

ご主人も何だかとても嬉しそうです。
手前のサモサをお願いしたところ、満面の笑みで迎えてくれました。
味は普通でしたが、心温まるひとときでした。
《夜のハリ・キ・パイリ》

昼間もすごい賑わいでしたが、夜になっても変わりありません。
あまり多くはありませんが、まだ十分暑いこともあって泳いでいる人もいます。
ただし、多くの人々にとって、夕暮れ以降のハリ・キ・パイリ訪問の目的はプージャー(礼拝の儀式)としての灯明流し(Ganga Aarti)です。
木の葉で作られたカゴに載せられた花びらと蝋燭(1セット5ルピー)が信者によって沢山流されて行きます。
《ハリドワールの夜 ③》

周辺は、まるで毎日がお祭りのように、夜の9時を過ぎてもこの賑わいです。
《有名レストラン ①》

リシュケシュにもハリドワールにも数店舗の店を構え各種ガイドブックにも紹介されている、地元では有名な Chotiwala(チョティワラ)という名の自称デラックス・レストランです。
なお、店名の Chotiwala は、看板(o の位置)にも描かれているマスコットの、モヒカンを尖らせたような髪型のことだそうです。
《有名レストラン ②》

店頭には、この可愛らしいマスコットに扮した呼び込みのおじさんが黙って睨みを利かせています。
《有名レストラン ③》

自称デラックスですが、メニューはインド料理と中華料理の至ってシンプルなファーストフードです。
焼きそばがそこそこ美味しかったので何度かお世話になりました。

なお、リシュケシュとハリドワールは神聖な巡礼地なので、メニューは全てベジタリアンです。ホテルのレストランでさえ肉類及びアルコールは一切提供していません。覚悟の上、臨みましょう。

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