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旅の写真集  コロンビア共和(その4)HEADLINE

コロンビア観光の旅行記を兼ねた写真集(その4)です。ここでは、首都ボゴタと岩塩鉱山で有名な近郊の町シパキラの様子をご紹介します。

《空港からボゴタ中心部への道》

ボゴタ中心部の約15km西にあるエル・ドラド国際空港(Aeropuerto Internacional El Dorado)から市内へは、タクシーで1,200円程度ですが、日中であればトランスミレニオ(TransMilenio)と呼ばれる優先レーンを走る路線バス(路線図はこちら)を利用すれば2,500ペソ(約80円)でアクセスできるので非常に便利です。

左の写真の中央部分が優先レーンで右下に見えるのが停留所(駅)です。
《ボゴタ旧市街 ①》

ボゴタは北緯4度とほぼ赤道直下と言える場所に位置していますが、標高が約2,630mあるため、1年を通して気温が15度前後と非常に過ごしやすい気候に恵まれています(その代わり夜は急に寒くなります)。

ただ、標高が非常に高いので到着直後に張り切って歩き回りすぎたりすると高山病を発症して急激に体調を崩したりするので十分な注意が必要です。
《ボゴタ旧市街 ②》

そんな訳で、到着した日には旧市街中心部に数多くある見どころ豊富な博物館(黄金博物館、エメラルド博物館、貨幣博物館などが有名ですが小さいものも含めると50以上もあると言われています!!)や教会をゆっくり回るのがお勧めです。

写真は1686年に建てられたカンデラリア教会(Iglesia de la Candelaria)です。
《ボゴタ旧市街 ③》

こちらは旧市街の正に中心に当たるボリーバル広場(Plaza Bolívar)に面して見どころとされているいくつかの建物が建っています。

その中でも最大のアトラクションとされているのがカテドラル(Catedral Primada)です。
《ボゴタ旧市街 ④

1823年に建てられたこの教会の内部の宗教画や祭壇などは必見とされていますが、この日は翌日に何とローマ法王フランシスコ(本物)が訪問するとのことで、厳戒態勢(の割に大勢の人で賑わっていますが)が敷かれていて残念ながら入場できませんでした。
《ボゴタ旧市街 ⑤》

1926年完成の国会議事堂(Capitolio Nacional)です。

ネオクラシック様式なのだそうです。
《ボゴタ旧市街 ⑥》

コロニアル建築の市庁舎(Palacio de Lievano)は華があります。
《ボゴタ旧市街 ⑦》

その壁にはようこそフランシスコ先生という垂れ幕が飾られていました。

町中がとにかく凄い祝福ムードです。
《ボゴタ旧市街 ⑧》

町の至る所に警官がうじゃうじゃいるので、普段少し危険とされているボゴタ市内を安心して散策することができました。
《ボゴタ旧市街 ⑨》

こちらは1640年築造のサン・フランシスコ教会(Iglesia de San Francisco)です。

ここは法王様はお越しにならない予定だったようですが、どういうわけかやはり内部には入れませんでした。
《ボゴタ旧市街 ⑩》

中心部のビルの谷間を縫うように走るヒメネス通りにはトランス・ミレニオがひっきりなしに走っています。

向かいの山の頂上に見えるのは市内の素晴らしい眺望で有名なモンセラーテの丘(Cerro de Monserrate)に建つ教会です。
《ボゴタ旧市街 ⑪》

ボリーバル広場から徒歩10分ほどのところにあるエンブド通り(Callejón del Embudo)は狭く短い路地ですが、両側にカフェや土産物が並ぶお洒落な若者向けのスポットです。
《ボゴタ旧市街 ⑫》

この辺りも数年前(2010年代初め頃)までは随分危険な香りが漂っていたそうですが、最近では夜の9時頃までであれば特に問題なく歩くことができるようになったようです。
《ボゴタ旧市街 ⑬》

一通り中心部を散策した後は、先ほどちらっとご紹介したモンセラートの丘に登ってみることにしました。
《モンセラーテの丘 ①》

丘には歩いても登れるのですが、1時間以上かかる上、週末以外は追い剥ぎが出ることもあるとのことで往復700円のロープウエイを利用しました。
《モンセラーテの丘 ②》

山頂から見たボゴタ市街の様子です。
《モンセラーテの丘 ③》

モンセラーテの丘は町の東側にあるため、午後は逆光になってしまうという難点があります。
《モンセラーテの丘 ④》

丘の上には小さな教会が建っていて、地元の人たちの聖地ともなっています。
《モンセラーテの丘 ⑤》

教会内は意外と広く、最近改装されたような綺麗な内装でした。
《モンセラーテの丘 ⑥》

礼拝堂にはスペインのモンセラート修道院の黒い聖母に由来するのか、黒人の母子の像が安置されていました。

周りの黄金の装飾がエルドラド伝説の土地ボゴタを象徴しているようです。
《モンセラーテの丘 ⑦》

少し裏側から見た教会の様子です。

こんな山頂の教会にしては結構立派な造りです。
《モンセラーテの丘 ⑧》

だんだん日が傾いてきました。
《モンセラーテの丘 ⑨》

ボゴタは先述の通り標高が2,600m以上もあるのですが、ここからみるとそんな高地とは思えないほどの広がりがあります。

日本の某ガイドブックによると、南北約500km、東西約100kmの大盆地なのだそうです。
《モンセラーテの丘 ⑩》

日が沈んだようです。
《モンセラーテの丘 ⑪》

これにより逆光は解消され、写真の見栄えが少し改善されました。
《モンセラーテの丘 ⑫》

午後は逆光と知っていてこの丘を訪れたのは、ここから見える夜景が美しいと聞いていたからです。
《モンセラーテの丘 ⑬》

町に灯が点り始めると美しさに磨きがかかってきました。
《モンセラーテの丘 ⑭》

コンパクト・デジカメしか持っていなかったので、この程度の写真が限界でしたが、実際は本当に素晴らしく綺麗です。

ただ、高地ということもあって、日が沈んだ途端に急激に寒くなるので防寒対策を万全にして臨むことをお勧めします。
《夜のボゴタ中心部 ①》

ファンタスティックな夜景を(一人寂しく)楽しんだ後は、再びロープウエイに乗って下界に降りてきました。
《夜のボゴタ中心部 ②》

トランスミレニオは3両編成のものもあります。

優先レーンや専用レーンも多いですが公道も走るので運転にはある程度熟練した技が求められそうです。
《夜のボゴタ中心部 ③》

エンブド通りは、昼間ほどの人通りはありませんが、新宿の夜のゴールデン街くらいの活気があります。
《シパキラへの道》

翌日は、ボゴタ中心部の北約50kmにある岩塩鉱山で有名な Zipaquirá の町に向かいました。

ボゴタの旧市街からは、まずトランスミレニオで北バスターミナルへ向かい、そこからバスに乗り換えて約45分で着きます。
《シパキラ ①》

シパキラの町自体は、旅の写真集コロンビア(その3)でご紹介したようなコロニアル風の長閑な雰囲気に満ちています。
《シパキラ ②》

旧市街の中心にある中央公園(Parque Principal)に面して建つカテドラルは1805年に建設が始まり111年の歳月をかけて1916年に完成した教会ですが、町並みは別としてシパキラにおける岩塩鉱山以外の唯一の見どころとされています。
《シパキラ岩塩鉱山 ①》

そして中央公園の1kmほど南にあるのがこの町のメイン・アトラクションとされる岩塩鉱山(Las Minas de Sal de Zipaquirá)です。
《シパキラ岩塩鉱山 ②》

入口を入るとアバンギャルドな装飾が施された通路が続きます。
《シパキラ岩塩鉱山 ③》

鉱山内部は180mの深さがあり、途中にはエルサレムのヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa、十字架を背負ったイエスが歩んだ「苦難の道」)に擬えて、14箇所の十字架が設置されたモニュメント(チャペル)が配置されています。
《シパキラ岩塩鉱山 ④》

そして最深部にあるのが岩塩教会(Catedral de Sal)の大聖堂です。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑤》

ここは地下深くにもかかわらず8,700㎡の広さがあります。

塩鉱での仕事は他の鉱山同様危険なものだったため、このような教会施設を作ることは安全祈願の意味もあったそうです。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑥》

大聖堂内は周期的に色が変わる光でライトアップされていて、それでなくても幻想的な雰囲気に拍車をかけています。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑦》

さらに降りて行くと、塩の壁に精巧に掘られたとても芸術性の高そうな彫刻なども随所に見られます。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑧》

付近には土産物屋などが並んでいます。

こういう店は通常地上の入口付近にあるのが普通ですが、このような異次元空間的な雰囲気の元で財布の紐を緩めてしまおうというつもりなのだと想像しました。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑨》

岩塩教会付近にあった案内図です。

縦横にいくつもの坑道が巡らされているのがわかります。

これは現在観光客が訪問できる部分のみを示したもので、これ以外にも無数の坑道が存在し今も塩の採掘は続けられているそうで、この先500年分くらいの埋蔵量が確認されているとのことです。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑩》

岩塩教会のご本尊様ともいうべき十字架は縦16m、横10mあり、地下にあるものとしては世界最大だそうです。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑪》

本堂以外にも十分な大きさの礼拝堂が両側に設置されています。
《シパキラ岩塩鉱山 ⑫》

帰り際に見た岩塩鉱山の地表部です。

この何の変哲もないような山の地下にあのような壮大なスペクタクルが展開されているというのは、直前まで訪れていたにもかかわらずなかなか想像できないものでした。

なお、鉱山の見学は1時間おきに出発するツアーでのみ可能となっていますが、最深部の教会に到着後は自由行動となるので、坑内には好きなだけ滞在することができます。
《ボゴタ旧市街 ⑭》

シパキラ訪問後は、再びバスとトランスミレニオを乗り継いでボゴタに戻って来ました。
《ボゴタ旧市街 ⑮》

この日は、ほとんどの人がボリーバル広場で行なわれていたローマ法王によるミサに参加していたため、それ以外の場所は閑散としていました。
《ボゴタ旧市街 ⑯》

いつも夜中まで大賑わいのエンブド通りもこんな感じでゆっくり散策することができました。
《まとめ》

以上でボゴタ周辺のご紹介は終わりです。

これだけだとカルタヘナやメデジン周辺に比べてあまり見どころが多く無さそうにも見えるかもしれませんが、旅の写真集コロンビア(その3)でご紹介したようなビジャ・デ・レイバ(Villa de Leiva)などの見どころも遠くないので十分楽しめると思います。

コロンビアは近年治安が大幅に向上しているもののまだまだ訪問する日本人は少ないですが、素晴らしい見どころ満載なので、私が最も好きな国の一つです。

騙されたと思って是非訪れてみて下さい。

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