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旅の写真集  コロンビア共和国(後編)HEADLINE

コロンビア観光の旅行記を兼ねた写真集の後編です。ここでは、首都ボゴタの北、ボヤカ地方及びサンタンデール地方の芸術的なまでに牧歌的な風景をご紹介させていただきます。

《チカモチャ渓谷》

メデジンで高熱にうなされた私ですが、3日ほど休んで次の目的地であるバリチャラ(Barichara)に向かうためにブカラマンガ(Bucaramanga)行きのフライトに乗る日になると、どうにか熱も下がり、何とか移動に耐えられるほどに体調は回復しました。
写真は、ブカラマンガから途中のサンヒル(San Gil)に向かう際に通る Chicamocha 渓谷の雄大な眺めです。
《バリチャラ中心部》

最寄りの空港のあるブカラマンガからサンヒルまでバスで2時間強、サンヒルでシャトルバスに乗り換えて40分ほどでバリチャラの町の中央公園(Parque Principal Barichara)に面したバス停に到着しました。小さいながらも坂の多い町なので、数台のトゥクトゥクが客待ちをしていました。
《バリチャラの町並み ①》

バリチャラは、1km四方ほどの小さな町ですが、碁盤状に整備された石畳の舗装道路の両側に平屋建ての美しい家々が続く長閑な田舎町です。その美しさは、しばしば、コロンビアで最も可愛らしい町(The Prettiest Town in Colombia)と評されるほどです。
《バリチャラの町並み ②》

ロンリープラネットによれば、ハリウッドの映画会社が最も憧れる街並みの典型と例えられていました。
《バリチャラの町並み ③》

実際のところ、スペイン植民地時代のコロニアルな雰囲気が色濃く残るこの町は、スペイン語圏の多くの国の映画会社によって、これまで数多くの映画のロケ地とされてきたそうです。
《バリチャラの町並み ④》

そのような事情もあって、建物や道路は定期的にメンテナンスされ、それによって美しい街並みの維持が図られるという好循環に繋がっているようです。
《バリチャラの町並み ⑤》

建物だけでなく、壁や庭を飾る花もとてもきれいです。
《バリチャラの町並み ⑥》

細い路地も素朴でまた違った趣があります。
《バリチャラの町並み ⑦》

バリエーションも豊かです。
《バリチャラの町並み ⑧》

それにしても、本当に映画のセットのように人が少なく生活感が希薄な写真が続きますが、できるだけ人が邪魔にならないような瞬間を狙って写真を撮っているとはいえ、実際、中心部の数ブロックを除いて通行人はあまり多くありません。
《バリチャラの町並み ⑨》

中央公園の2ブロックほど南にあるサン・アントニオ教会(Capilla de San Antonio)は、1831年に建てられた石積みと白壁のコントラストが美しい建物です。
《ある日の昼食》

そのサン・アントニオ教会のすぐ近くにあるのが、ロンリープラネットで町で一番のローカルレストランと紹介されていた El Compa です。代表的料理の一つ、写真のフランクステーキ(牛脇腹肉のステーキ、Sobre Barriga)は、とてもクリスピーな焼き具合と程良い味付けが絶妙な、滅茶苦茶お薦めの一品です。
なお、この地方の名物料理でこの店の一番人気の Cabrito(子ヤギのグリル)は尋常じゃない量なので、注文時には注意しましょう。
《バリチャラ大聖堂 ①》

再び中央公園に戻ってきました。この公園に面して建つのは18世紀に建てられたバリチャラ大聖堂(Catedral de la Inmaculada Concepción)です。
《バリチャラ大聖堂 ②》

堂々とした外観と荘厳な内部は、町の規模から考えると少々不釣り合いな気がしないでもありませんが、近年では、コロンビア人の間でもこの町は人気上昇中とのことで、ボゴタ辺りからわざわざ何時間もかけて大勢で押し寄せて結婚式を挙げたりする人たちも増えているそうです。
《バリチャラの町並み ⑩》

大聖堂を裏手から見た様子です。街並みに溶け込んでいて、とてもいい感じです。
《バリチャラの町並み ⑪》

中央公園を越えて町の北側に向かうと、道は勾配を増していきます。全体的に町は南から北に向かって高くなっていて、特に北の外れ近くは傾斜がきつくなっているのです。
  《バリチャラの町並み ⑫》

ただし、きつい坂を登ると、ご覧の様な美しい景色が堪能できます。
《バリチャラのサンタ・バーバラ教会 ①》

町の最北端にある Iglesia de Santa Bárbara は18世紀に建てられたという煉瓦造りの美しい教会です。
《バリチャラのサンタ・バーバラ教会 ②》

正面部分を除き1990年代に建て直されたとのことで、内部は非常に質素ではあるものの小綺麗な雰囲気に満ちています。
《バリチャラの町並み ⑬》

もともと少ない観光客も町の北東部では更に少なくなってきます。
《バリチャラの町並み ⑭》

また、どういう訳か急にサボテンが多く見られますようになります。標高にして30mも違わないと思うのですが、何か深い理由でもあるのでしょうか。
《バリチャラ墓地 ①》

町のはずれにある墓地(Cementerio Barichara)も観光客に人気のスポットです。写真は墓地の入口の石造のモニュメントですが、そこはかとない雰囲気を醸し出しています。
《バリチャラ墓地 ②》

日本では墓地が観光スポットになるということは想像しづらいですが、海外では多くの墓地に多くの観光客が訪れています。この墓地も、観光協会のホームページにお薦めスポットとして掲載されています。
敷地内ではマナーを守って故人の冥福を祈りつつ、美しい墓地を堪能しましょう。
《バリチャラ墓地 ③》

墓石には故人の名前だけでなく、様々なデザインが施され、故人の生前の活躍を表現しています。
《バリチャラ墓地 ④》

例えばこちらの方は生前は大工さんだったらしく、かなづち、へら、メジャーなどが墓石に彫られています。シルクハットが添えられていることから、結構なお洒落さんだったことも窺えます。
《カミーノ・レアル》

写真は、町の北西の端にある展望台から見た周囲の景色です。これからもわかるように、バリチャラの町は山間部の小高い山の上に開かれた町です。
ここから隣の村のグアネ(Guane)までの約9kmのハイキングコース Camino Real はこの地域でのベストコースの一つとされています。下り中心の風光明媚な片道2時間の道のりですので、時間のある人は挑戦してみては如何でしょうか(帰りは路線バスがあるので楽ちんです)。
《バリチャラの町並み ⑮》

順不同にぐるぐる徘徊しましたが、バリチャラは坂は多いものの本当に小さな田舎町なので、3時間もあれば一通り散策することができます。一方で、ゆっくりしたい人は本当にのんびり過ごせます。
ボゴタからだとサンヒル乗換えでバスで合計約8時間と時間はかかりますが、訪れる価値は大いにあると思います。コロンビア訪問の際には是非お立ち寄り下さい。
《ビジャ・デ・レイバの中央広場 ①》

ところ変わって、こちらはVilla de Leiva です。
バリチャラからサンヒルに出て、ボゴタ方面行きのバスに乗って約4時間のトゥンハ(Tunja)でミニバスに乗換え、1時間ほど山奥に入った所にある小さな町です。
写真は町の中心にある中央広場(Plaza Mayor)です。
《ビジャ・デ・レイバの中央広場 ②》

石畳の敷き詰められたこの広場は120m四方もあり、南北アメリカで最も広いものの一つだそうです。
《ビジャ・デ・レイバの中央広場 ③》

広場の中央に設置されている噴水は、12世紀から15世紀頃までにスペインで流行したムデハル様式のもので、4世紀以上もの間、住民に水を供給し続けてきたそうです。
《ビジャ・デ・レイバの中央広場 ④》

現在も博物館、レストラン、土産物店などとして活躍中の歴史あるコロニアルスタイルの建物が周りを取り囲んでいます。
《ビジャ・デ・レイバの中央広場 ⑤》

その中でも、特に秀逸なのが広場の南東の面に建つ小さな教会(Iglesia de Nuestra Señora del Rosario)です。
《ビジャ・デ・レイバの中央広場 ⑥》

ビジャ・デ・レイバが築かれたのは1572年とのことですが、この教会はその約30年後の1608年に完成し、それ以来、この町の人々の誇りとして現在に至っています。
《ビジャ・デ・レイバの中央広場 ⑦》

広場の中央にある噴水とのコントラストも見事です。
《ビジャ・デ・レイバの町並み ①》

スペインのアンダルシア地方の白い町を思い起こさせるような白壁と瓦屋根の美しい町並みです。
《ビジャ・デ・レイバの町並み ②》

ボゴタから車で約4時間という立地もあって、古くから多くのコロンビア人を惹きつけて来ましたが、近年では海外からの団体観光客も大型バスで押し寄せるなど、観光地化が進んでいるそうですが、それでもスペインなどとは比較にならないレベルです。
《ビジャ・デ・レイバの町並み ③》

路地の佇まいなどは、非常に落ち着いたものです。
《ビジャ・デ・レイバの町並み ④》

中央広場周辺には土産物屋なども並んでいますが、3ブロックも離れればご覧の有様で、ほとんど人に会うこともないほどです。
《ビジャ・デ・レイバの町並み ⑤》

ただ、何気なく標高約2,150mもあるので、急ではないものの若干の坂道があったりすると、途端に息切れします。
(ボゴタは約2,650mなので、そっちから来ると全く問題ないかもしれませんが、私の場合、病み上がりだった上、標高約1,350mのバリチャラからだったので、特に晩酌後などは相当きつかったです)。
《ビジャ・デ・レイバの町並み ⑥》

バリチャラの建物はほぼ平屋建てだったのに対して、ビジャ・デ・レイバでは2階建ても多く見かけます。
《ビジャ・デ・レイバの町並み ⑦》

中央広場の1ブロック北にあるカルメン修道院(Convento del Carmen)は、現在では町一番の博物館(Museo del Carmen)として16世紀以降のこの地方の工芸品などを展示しています。
なお、この地方は1億年以上昔は海底だったそうで化石天国としても有名で、郊外には恐竜の化石を展示する博物館などもあり、その筋の人たちの間では結構な人気のようですので、興味のある方はそちらも是非どうぞ。
《ビジャ・デ・レイバの下校風景》

先ほどまであまり多くの人たちを見かけませんでしたが、午後、それなりの時間になると、どこからともなく多くの子供たちが現れ、家路に就いて行きます。家路に就かずに公園で戯れている子供たちも大勢いました。
コロンビアは出生率が2.3人程度と、世界約200か国中、ちょうど100位くらいなのですが、この様子を見る限り年金問題とは無縁のようで何よりです。
《ビジャ・デ・レイバの夜 ①》

ビジャ・デ・レイバを知らずにタイトルだけ見ると何だか妖しいニュアンスですが、少なくとも私が見た範囲では至って健全そうでした。
そっち方面が目的の人は、ボゴタやメデジンでチャレンジしてみて下さい。
《ビジャ・デ・レイバの夜 ②》

レストランの客引きもいますが、形だけという感じでほとんどしつこくありません。逆に真面目すぎるくらいで、何とかしてあげたくなっちゃうほどの人もいます。
なお、コロンビアで夜にこんなに薄暗い所を歩いていて大丈夫なのかという疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、都会の一部地域やジャングルの奥地を除けば、夜10時前くらいまでならほとんど問題ないと言っても過言ではないとされてます。
《ビジャ・デ・レイバの夜 ③》

その証拠に、夜だというのにレストランも大盛況です。
《ビジャ・デ・レイバの夜 ④》

教会の門戸は閉ざされかけていますが、周囲の商店は開いているので安心です。

なお、翌日ボゴタに向かい2泊ほどしましたが、病み上がりにもかかわらずここまで精力的に活動しすぎたためか、高山病気味で休養日になってしまいましたので残念ながら今回はここで終了です。近日中にリベンジするつもりですので、その時にまたご報告させて戴きます。

旅の写真集コロンビア(前編)に戻る。


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