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旅の写真集  チャンネル諸島HEADLINE

チャンネル諸島観光の旅行記を兼ねた写真集です。

《ジャージー島のリバレーション・スクエア》

マンハッタン島2つ分くらいの面積のジャージー(島)の首都セント・ヘリア(Saint Helier)の中心にある広場 Liberation Square には、ジャージー島のナチス支配からの解放50周年を記念して制作されたモニュメントが設置されています。
《セント・へリア中心部 ①》

18世紀中頃から島の中心地として栄えてきたセント・ヘリア中心部には、お洒落なお店が並ぶ通りがいくつも走っています。
《セント・へリア中心部 ②》

ジャージーと言えばやっぱ牛乳でしょということで、中心部の広場の牛も存在感がたっぷりです。ただ、残念ながらインドと違って、この牛たちは本物ではありません。
《セント・ヘリアのバスターミナル》

リバレーション・スクエア近くにあるセント・ヘリアのセントラル・バスターミナルは、Liberation Station といいます。バス会社の名前は Libertybus です。自由へのこだわりが随所に感じられます。
《オーゲイル城 ①》

セント・へリアから東へバスで30分弱の町ゴーリー(Gorey)の外れにある Mont Orgueil は、フランスの侵略から島を守るために13世紀に建てられた要塞です。現地では、英語名で Gorey Castle とも呼ばれています。
《オーゲイル城 ②》

余談ですが、チャンネル諸島の地名や道路名はフランス語表記に見えるものがほとんどです。これは、イギリス本土よりもフランスに近いという地理的な要因から、長い間フランス語の方言であるノルマン語から派生したジャージー語(Jèrriais)が話されてきたという歴史に由来します。ただ、20世紀に入ると英語が主流になり、現在ジャージー語を話す島民は3%に過ぎず、ほぼ全員が英語を話します。
《ゴーリーの浜辺》

対岸のフランスのモンサンミッシェル(Mont Saint-Michel)から近いこともあって(かどうかは知りませんが)、この辺りの島の浜は遠浅で、干潮の際には、すぐに干上がってしまいます。おかげで、せっかく大切に泊めておいたクルーザーやボートも、打ち捨てられた粗大ゴミのように所在なげに座礁しています。
《コルビエール灯台 ①》

セント・ヘリアから西へバスで45分ほどの岬に立つ Corbière Lighthouse も、島で人気の絵になる観光スポットです。
《コルビエール灯台 ②》

灯台自体は、ただの灯台と言っても言い過ぎではないくらい個性に乏しいものですが、秀逸なのは、先ほど説明した潮の干満の関係で、灯台へ繋がるご覧の通路が、潮が満ちてくると水面下に沈んで渡れなくなってしまうというチャームポイントです。逆に言うと、干潮の時だけ灯台にアクセスすることが出来る訳です。
《コルビエール灯台 ③》

こちらは、灯台側から陸地方面を捕えた決定的な写真です。事前に調べて行った訳ではありませんでしたが、干潮の時で良かったです。満潮の時には、陸地から海に浮かぶ灯台を眺めて終わりということになってしまいますので、旅行は計画的に企画しましょう。
《コルビエール灯台 ④》

同じような場所からは、灯台と同じような境遇の要塞が見えました。
《コルビエール灯台 ⑤》

1日中このベンチに座って、地球と月の引力によって引き起こされる海面の周期的な昇降を観察するのも悪くないと思います。
《リバティー・バス》

ジャージー島はそれほど広い島ではありませんが、島を走るバスの半分以上は2階建てです。利用者はそこそこいますが1階建てでも満員ということもあまりなく、地理的にも、2階建てバスの宝庫イギリスよりもフランスの方がよっぽど近いという境遇にもかかわらずこの大盤振舞いはどうしたことでしょう。コスト意識というものが感じられず納得できませんが、個人的には余程特別な事情がない限り2階に直行です。
《エリザベス城 ①》

Elizabeth Castle は、ゴーリーのオーゲイル城の機能を補完するために、セント・ヘリアの港の約500m沖に16世紀末に築造された要塞で、ジャージー島最大のアトラクションと言っても過言ではないくらいの人気スポットです。
《エリザベス城 ②》

しつこい話で恐縮ですが、この要塞も、満潮時には沖合に浮かぶ島なのですが干潮時には地続きになるという特筆すべき魅力を備えています。
《エリザベス城 ③》

干潮時にはご覧の様な土手道を通ってアクセスできます。
《エリザベス城 ④》

城(要塞)自体は、空撮などの写真を見ると非常に美しいのですが、地上から見る限り、特に干潮時にはあまりぱっとしません。
《エリザベス城 ⑤》

城の入口には、アクセス通路のこの日の水没予想時刻が掲示されていて、15分以上前にはこの城から避難を開始するようにとの親切なアドバイスも書かれています。
《エリザベス城 ⑥》

通路が水没してしまうともう二度と本島には戻れないのかというと必ずしもそうではないようで、ゆるキャラが描かれた水陸両用車も配備されています。ただ、上の掲示板との整合性の問題もあるので、事前に運行時間をチェックしておくのが危機管理としては重要だと思います。
《セント・へリア中心部 ③》

朝は雨が降っていましたが午後は晴れてきたので、随分雰囲気が違って見えます。
《セント・へリアの住宅街》

イギリス風の瀟洒な邸宅が並んだ落ち着いた街並みです。
《干潮プール》

分かりづらいですが、泳いでいる人がいます。ここはプールのようになっていますが、満潮時には海に沈んでしまいます。干潮時だけプールが楽しめるという贅沢な空間です。なお、満潮時には海水浴が楽しめます。
《干潟》

干潮プールの先には干潟が広がっています。ここも数時間後には海の底かと思うとロマンチックが止まらない気持ちになります。
《フェリー》

フランス及びイギリス本土とチャンネル諸島を結ぶコンドル・フェリー(Condor Ferry)は、飛行機より便利な交通手段です。
《エリザベス城 ⑦》

フェリーに乗り込んでセント・ヘリアの港を出るとすぐに、エリザベス城が見えます。写真では見づらいですが、この時には既に潮が満ちていて島になっていました。
《コルビエール灯台 ⑥》

こちらも見づらいですが、前日に訪れた灯台への通路が水没していてただの島に立つ灯台となってしまった様子です。
《フェリー内部》

この日のフェリーは空いていました。客室は広く、座席はこの5~6倍はあります。立派な売店や免税品店もあって、退屈することはありません。
《セント・ピーター・ポート ①》

セント・ヘリアからちょうど1時間でガーンジー島の首都セント・ピーター・ポートに到着しました。「ガーンジー島へようこそ」の看板が嬉しいですが、お迎えが4人しかいなかったのはちょっぴり寂しく感じました。
《セント・ピーター・ポートの海岸通り ①》

ガーンジー島はチャンネル諸島でジャージー島に次いで2番目に大きな島で、身近な例で例えると、香港島とほぼ同じ大きさです。
《セント・ピーター・ポートの海岸通り ②》

海岸沿いの通りは島の交通の要衝ですが、それでも渋滞とは無縁の平和な雰囲気です。
《セント・ピーター・ポートの海岸通り ③》

船のマストを模したモニュメントにはガーンジー管区の島々の旗がはためいていました。ガーンジー情緒を搔き立てる印象的な風景です。
《ハーバー》

海岸沿いにはいくつものヨットハーバーがあり、夥しい数のヨットやクルーザーが係留されていました。さすが世界中のセレブが集うタックスヘイブンの島です。なお、よく言われることですが、タックス・ヘイブンは英語でTax Haven(租税回避地)であって Tax Heaven(税金天国)ではありません。でもフランス語だと Paradis Fiscal(税金天国)と言うそうです。国民性の違いなのでしょうか。
《タウン・チャーチ》

セント・ピーター・ポートの町の中心にある Town Church は直訳すると「町の教会」ということになりますが、風情がないので「タウン・チャーチ」のままでいいと思います。
  《セント・ピーター・ポート中心部 ①》

海岸通りからちょっと中に入ると、お洒落なお店が並ぶ石畳の商店街が続いています。
《セント・ピーター・ポート中心部 ②》

路地もヨーロッパ調にまとめられていて風情があります。
《コーネット城 ①》

セント・ピーター・ポートの港に突き出た埠頭に建つ Castle Cornet は、ガーンジーを象徴する建造物です。13世紀初頭に建てられ800年の歴史を持つこの要塞は、百年戦争、ナポレオン戦争などの他、フランスやドイツのガーンジー侵攻の際にも島を守る防波堤の役割を果たしてきたという立派なお城です。
《キャッスルピア灯台》

コーネット城のある埠頭を更に進んでいくと Castle Pier Lighthouse(又は Castle Breakwater)があります。ただの灯台と言ってしまえばそれまでですが、島の数少ない名所の一つです。
《セント・ピーター・ポート ②》

灯台に続く埠頭から見たセント・ピーター・ポートの街並みです。小さな島ですがこの町に限らず意外に坂が多いので油断しないようにしましょう。
《ビクトリア・タワー》

セント・ピーター・ポートの丘の上に建つ Victoria Tower は、1846年にイギリスの国王として初めて、当時のビクトリア女王が島を訪れたことを記念して建てられた記念碑です。
《コーネット城 ②》

丘の上から見たコーネット城です。右奥に見えるのは、ガーンジー管区に属する隣の島 サーク島(Sark Island)、左にちらっと見えるのは同じくハーム島(Herm Island)です。どちらもガーンジー島からフェリーを利用した日帰りなどでの観光が人気です。
《グレイ要塞》

1804年に建てられ「カップとソーサー」という愛称を持つ Fort Grey は、セント・ピーター・ポートから西へバスで30分ほどの、島のちょうど反対側くらいに当たる場所に建つ小さな要塞ですが、島のパンフレットなどには必ず登場する人気のスポットです。
《浜辺の風景》

グレイ要塞付近の浜辺の様子です。以前もご紹介しましたが、干潮でヨットやボートが浜辺に取り残されている姿からは往時の繁栄が偲ばれます。また近いうちに満潮が訪れることを願って止みません。
《ガーンジー・バス》

ジャージーと同様、島内の移動にはルートも本数も充実しているバスが便利です。渋滞とも無縁なので時間も正確です。ただし、休日には急に本数が減るので注意が必要です。
唯一残念だったのは、ジャージーと違って2階建てバスはあまり見かけなかったことくらいでした。
《ジャージー・ブレックファスト》

店によって質や量は若干異なりますが、ガーンジー・ブレックファストも内容は同じです。更に言えば、イングリッシュ・ブレックファスト、アイリッシュ・ブレックファスト、マンクス・ブレックファストなど、土地によって様々なバリエーションがありますが、基本的に全部一緒です。ただし、気まずい雰囲気を避けるため、言い間違いには気を付けましょう。



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