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旅の写真集 アルメニア共和国HEADLINE

アルメニア観光の旅行記を兼ねた写真集です。

《ホルヴィラップ修道院 ①》

Khor Virap Monastery は、首都エレバン(Yerevan)の南約30kmの田園地帯にある修道院です。背後にアルメニア人の心の拠り所となっている標高5,165mのアララト山(Mt. Ararat、日本人にとっての富士山のような存在でしょうか)が聳え立つ姿がとても美しく、アルメニアを代表する景色として絵はがきなどにもポピュラーな構図です。なお、アララト山は実際にはトルコ領内にあります。
《ホルヴィラップ修道院 ②》

アルメニアは、西暦301年にキリスト教を国教にした初めての国で、国内には数多くの歴史ある教会や修道院が残っています。ホルヴィラップ修道院もその一つで、起源は6世紀にまで遡るそうです。ただし、現存するメインの教会である写真の Surp Astvatsatsin Church(Church of Holy Mother of God)は1662年に建てられたものです。
《ホルヴィラップ修道院 ③》

教会内部は(どこもそうですが)荘厳な雰囲気に満ちています。
それに加えて、建物のレンガの斑模様がさらにいい雰囲気を醸し出しています。
《コーカサス山脈》

アルメニアは、国土の中央を小コーカサス山脈が走り、国土の約9割が標高1,000〜3,000mとなっている山岳国家です。
《幹線道路で運ばれる戦車》

南部にはアゼルバイジャン領内のナゴルノ・カラバフなど紛争地帯を抱えているため、時々軍用車両や、中には戦車を運ぶトレーラーなどもしばしば走っていますが、軍事機密の可能性も高いので、無闇に写真を撮ったりするのは控えましょう。
《タテヴ修道院 ①》

Tatev Monastery は、エレバンから南東に約250km(車で約5時間)、アルメニア南部のナゴルノ・カラバフとの国境近くの町 Goris からだと約30km(車で1時間弱)のところにある、9世紀に建てられた修道院です。度重なる地震や近隣諸国による侵略で何度も破壊と再建が繰り返されてきた可哀想な教会です。
《タテヴ修道院 ②》

北側の城壁と一体の入口の建物の上部には、美しい佇まいの聖メアリー教会(St.Mary's(Mother of God, Astvatzadzin)Church)が建っています。もともとは1087年に建てられたものだそうですが、こちらも1931年の地震で破壊され20世紀に再建されたとのことです。
《タテヴ修道院 ③》

修道院から更に1kmほど山道(車の通行可)を登ったところにあるビューポイントからの眺めは絶景でした。絶対お薦めです。
なお、左奥に見える白い建物はロープウエイの駅です。右方向の谷を2つくらい越えて麓の町までを結んでいます。因みに、このロープウエイは5.7kmあり世界一長い複線ロープウエイとしてギネス認定されているそうです。
《エチミアジン ①》【世界遺産】

エレバン中心部から西に20km弱、ミニバスで20~30分のところにある Echmiadzin は、アルメニア正教の総本山であり、アルメニア観光のハイライトです。
写真は内側から見た入口のゲートです。モザイクがかかったように見えて夢が膨らみますが、残念ながら実際もこんな感じです。
《エチミアジン ②》【世界遺産】

エチミアジンの中でもご本尊様といえる大聖堂(Mayr Tachar)は303年に完成し、483年に再建されたものだそうですが、誠に残念ながら2015年にはこんな痛々しい姿になっていました。
《エチミアジン ③》【世界遺産】

それでも入口部の見事な装飾は無事だったのは不幸中の幸いでした。
《エチミアジン ④》【世界遺産】

敷地内には、アルメニアでよく見かけるハチュカル(Khachkar)と呼ばれる十字架の彫られた石碑がいくつか立っています。アルメニア語でハチュは十字架、カルは石という意味だそうです。これは比較的新しいものですが、アルメニアの他の教会群などでは、もっと年季の入った、中には非常に精緻に彫られたものも見られます。
《エチミアジン ⑤》【世界遺産】

大聖堂の北側には比較的新しい、美しいデザインの教会があったので、吸い込まれるように中に入ってみました。
《エチミアジン ⑥》【世界遺産】

普通の教会ですが、天井の十字架から差し込む光がきれいです。
《エチミアジン ⑦》【世界遺産】

祭壇では、洗礼の儀式がしめやかに執り行われていました。
《スヴァルトノツ ①》【世界遺産】

エチミアジンの5kmほど東、エレバン国際空港のすぐ近くにある Zvartnots Cathedral も、エチミアジンと一緒に2000年に世界遺産に登録された遺跡です。
《スヴァルトノツ ②》【世界遺産】

661年に完成した大聖堂は、かつては世界で最も美しい教会の一つという噂もあったそうですが、10世紀にあった大地震によって壊滅的な打撃を受け、アルメニアでは珍しいこのような形の遺跡になってしまったものです。
《ゲハルト修道院 ①》【世界遺産】

次に向かったのは、エレバンの約40km東の山中に佇む世界遺産 Geghard Monastery です。
もともとは4世紀に岩山をくり抜いて彫られたもので、世界で最も古い岩窟教会の一つとされています。
《ゲハルト修道院 ②》【世界遺産】

ただし、岩窟部分は敷地の奥の方に残るのみで、現在美しい姿を見せている建物のほとんどは13世紀に建てられたものだそうです。
それでも十分見応えがあります。
《ゲハルト修道院 ③》【世界遺産】

裏の岩山に無理矢理登って撮った写真です。夕方なので逆光になってしまっています。同じ苦労をするなら午前がお薦めです。
《ストーン・シンフォニー ①》

ゲハルト修道院の西5kmほどのところにあるガル二(Garni)という町はガル二神殿(Garni Temple)が有名ですが、実はその麓に、Lonely Planet(Lovely Planetではありません)にすら載っていない、知る人ぞ知る Stone Symphony(又は Symphony of the Stones)という名所があります。
《ストーン・シンフォニー ②》

ここは柱状列石が見事な渓谷(ガルニ渓谷(Garni Gorge))で、下から見ると、降るような六角形の石柱が見えます。
《ストーン・シンフォニー ③》
前を歩く人の大きさと比べると、その規模がご理解いただけるでしょうか。
《ストーン・シンフォニー ④》
ストーン・シンフォニーというよりパイプオルガンという様相です。
それにしても、世界一有名なガイドブックにも載っていないだけあって、他に観光客はほとんどいません。
《ストーン・シンフォニー ⑤》

これも下から見た形相です。
柱状列石で世界的に有名なのは北アイルランドのジャイアンツ・コーズウエイ(Giant’s Causeway)ですが、それに勝るとも劣らない見事な出来映えです。
《ストーン・シンフォニー ⑥》

地面から顔を出したばかりのタケノコのように若々しいものもあります。あと何年後かには、上の写真のように立派な大人に育つのでしょうか。
《ガル二神殿 ①》

そんなストーン・シンフォニーの谷の上に建つのがガル二神殿です。
《ガル二神殿 ②》

もともと紀元前3世紀にこの場所に要塞が建てられましたが、その後、17世紀の大地震で倒壊し、現在見ることができる神殿は1976年に再建されたものです。最初に建てられた時期はこの地域もギリシャやローマの影響を強く受けていたため、アルメニア国内に現存する唯一のヘレニズム建築物となっています。
《ガル二神殿の敷石》

神殿の周囲の歩道には、如何にも地産地消をアピールするようなシンフォニーチックなストーンが敷かれていました。
《ガル二神殿 ③》

すぐ近くのストーン・シンフォニーにはほとんど観光客がいなかったのに、ここは多くの家族連れで賑わっていました。ストーン・シンフォニーフェチの私としては今でも納得できない光景です。
《カスケード》

Cascade は単純に訳すと「滝」ということになりますが、ここでは、エレバン中心部の北にある階段状の公園施設を指します。
《ローマ兵士の像》

麓のタマンヤン(Alexander Tamanyan)公園には、コロンビア出身のデ○専芸術家フェルナンド・ボテロ(Fernando Botero)氏による彫刻がいくつか飾られています。
こちらは、Roman Warrior です。なぜ裸なのかはわかりません。
《煙草を吸う女性の像》

こちらは、Smoking Woman です。
《キウィ》

こちらは Kiwi だそうです。鳥がキウィなのか咥えている丸いものがキウィなのかは判然としません。同じように太っているのでボテロ氏の作品かと思ったら、アメリカ人の Peter Woytuk 氏の有名な作品でした。どうしてみんなこうなんでしょうか。
《無題 ①》

と思っていたら、階段の中腹でやっと中肉の人を見つけました。
作品の紹介はありませんでしたが、これだけは檻に囲まれていたので、少し価値が高いようです。殴ったり蹴ったりしないようにしましょう。
《無題 ②》

何だか分かりませんが他の作品に比べて綺麗だったので良かったです。
《タマンヤン公園》

話は随分逸れてしまいましたが、カスケードの屋内にはエレベーターも設置されているので、あまり苦労せずに登ることができます。頂上にはソビエト・アルメニア50周年記念碑という冴えないモニュメントも立っていますが、それは別にしても、高いところから下界を見下ろすのはどんな場合でも気持ちのいいものです。ここからは、これまでにご紹介したチャーミングなモニュメントが並ぶ美しいタマンヤン公園だけでなく、エレバン中心部の街並みを一望することができます。
《セヴァン修道院 ①》

アルメニアの北東地域にあるコーカサス地方で最大の湖 Lake Sevan の畔の町セヴァンから5kmのところに ある半島の先に2つの教会から成るセヴァン修道院(Sevanavank)があります。
《セヴァン修道院 ②》

どうでもいいことですが、右が Surp Arakelots(Holy Apostles)、左が Surp Astvatsatsin(Holy Mother of God)だそうです。
これらの教会は当初874年に建てられ、20世紀半ばに現在の形に再建されたものだとのことです。建物の形自体はオーソドックスなものですが、エレバンからの交通の便の良さと風光明媚な湖のおかげで、この修道院は国内で最も多くの観光客が訪れるサイトの一つになっています。
《サナヒン修道院 ①》【世界遺産】

エレバンの約180km北のジョージア国境近くの山中にある Sanahin Monastery は10世紀に建てられた修道院で、15kmほど東にあるハフパト修道院(Haghpat Monastery)と共に世界遺産に登録(サナヒンは2000年、ハフパトは1996年)されています。
《サナヒン修道院 ②》【世界遺産】

細部には見応えのある装飾なども見られますが、苔で覆われた修道院は斜陽感たっぷりで、世界遺産ででもなければ訪れる人もほとんどいないと思われるような佇まいです。
《アラヴェルディの町 ①》

サナヒン修道院の入口にあたる Alaverdi の町は20世紀後半まで銅山の町として栄えましたが、その後は衰退し、現在では社会主義時代の面影を残す町となっています。見世物ではないのでこちらもガイドブックの類には紹介されていませんが、悪くはないと思います。
《アラヴェルディの町 ②》

現在でも人口は13,000人ほどと小さくはない町ですが、中心部をちょっと離れると非常に哀愁が漂う街並みが随所に見られます。
とはいうものの、町中には綺麗で手頃な宿も何件かあるようなので、修道院巡りの拠点にするには便利だと思います。
《ハフパト修道院 ①》【世界遺産】

ハフパト修道院の建設はサナヒン修道院とほぼ同時期で、991年の完成とされています。周囲を樹々で覆われたサナヒン修道院より開放感があり、敷地内から見える周辺の渓谷の景色などもファンタスティックです。
《ハフパト修道院 ②》【世界遺産】

サナヒン、ハフパト両修道院は、エレバンと北の隣国ジョージアの首都トビリシ(Tbilisi)を結ぶ幹線(国道6号線)から少し入ったところにありますが、案内表示も少なく分かりづらいところにあるため、レンタカーで訪れる際には事前に地図で場所を確認しておくことをお勧めします。



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